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November 24, 2010

津田沼散歩・谷津干潟、初冬

 
 
谷津干潟。 東京湾岸の埋立地の中に、ぽっかりと矩形に残されたこの野鳥の楽園へは、比較的近い距離にある拙宅です。
歩いてもゆける程度ですから、度々散歩に出掛けることもあったりして・・・・というのは以前にもここ「問はず」に書かせて頂きました。

でも秋~冬季となると、これまであまり行った記憶がないんですね。
丁度この時期、渡り鳥がはるばる大陸から飛来するというのに、いつもその間ボンヤリ過ごしていたなんて。 まったく我ながら、ナニやってんだか。
というわけで、今日は初冬の谷津干潟へと出掛けてきました。
 
 
 
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まことに好い塩梅に晴れ渡った空の下、吹く風も穏やか。
ウォーキングを愉しむ人や野鳥ファンなど、谷津干潟の周辺、今日はまぁまぁの人出です。
私は小ぶりの双眼鏡を首から提げて、干潟の周囲に整備されている遊歩道をぐるりと廻ってみました。 こんな日は、路行く人の眼差しさえ穏やかです。

野鳥についちゃ素人の私ですけれど、それでもヒドリガモやセイタカシギの群れなど見つけて愉しむことが出来ました。 それから小ぶりのシギの類。 こちらは潮が退いて露出した砂地に群れを造って盛んに採餌しています。
 
それにしても、長閑だねぇ。
干潟の南側を走る、東関東自動車道から絶え間なしに聞こえて来る自動車の騒音を別とすれば、時折周囲の住宅から物音(子供らの歓声とか)の届く程度。 平らかな初冬の昼ひなかです。
ずっと遠く、干潟の中ほどにダイサギとアオサギがそれぞれ一羽ずつ。 何処から飛んでくるんだろう?

すっかり寛いじまって、ボンヤリ水面を眺めていたら、干潟のあちこちに散在する群れが一斉に飛び立ち始めました。 すわ何事かと干潟を見回せば、干潟のはるか上空を旋回する一羽の猛禽・・・・トビかしら。
こんなのに見下ろされていたんでは、渡り鳥としても気が気じゃあないでしょうね。
ノンビリとして見える干潟ですけれど、そこは過酷な野生の世界。 こういうこともあるんですね。

さてと、初冬の干潟を満喫出来たし、気温が下がり出す前にさっさと撤退することにします。
至って平穏な初冬の一日でした。
 
 

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November 18, 2010

座頭市物語

  
 
座頭市物語
The Tale of Zatoichi
 
 
 原作:子母沢寛
 監督:三隅研次
 出演:勝新太郎 (座頭市)
    天知茂  (平手造酒)
 
 
    1962年  日本
 
 
勝新太郎一代の当たり役。 座頭市もののシリーズ第一作を観ました。
下総に実在した侠客飯岡助五郎と笹川繁造、この二大勢力の抗争に絡む旅人・座頭市は、盲目にして滅法腕の立つ侠客であったという設定。
ここからあの座頭市シリーズが始まったんですね。

勝新太郎さん。 本作では、剣と博打に強い天性のアウトロー&反骨の人を演じて、ハナっからお見事、極めて完成度の高い、魅力的なキャラを打ち出しています。
この後ヒットシリーズへと成長したことを考えると、観ていてなにやら感慨深いものがありますね。
勝新太郎ならではのユニークなこの役。 勝さんはじめ、製作に携わった方々は、当時どのような手応えを感じていたでしょう。

この映画で惹かれるのは、なによりまずモノクロ映像の美麗さ、詩情です。
例えば座頭市と平手造酒が池の畔に並んで釣り糸を垂れるシーンなど、その静謐、焦燥感~陶酔感など。 いっそ官能的とでも言いたい、モノクロの旨みを知り尽くしたような映像美でした。
加えて重厚な演出・・・・映画の前半が特に好かったですね。

座頭市はある意味異形のヒーローですけれど、それと相対するかのように(コインの表裏の如く)描かれるのが、美形の剣客・平手造酒です。
平手造酒と、心の友(!)座頭市との絆。 一見して対象的なこの二人ですけれど、剣の達人にして孤独なアウトローという、言わば本質的なところで激しく共鳴し合うんですね。
己の美学に殉じて逝くその姿からは、「平手造酒の死」こそがこの映画の主題なのかもしれんなぁ、なんて風に想わせられます。

飯岡VS笹川、二大勢力の果し合いへとドラマが回転し始める後半~クライマックスの大立ち回りは、私としては、どうもいまひとつ・・・・
私自身がアクションシーンにあまり興味がないということなのか・・・・あるいは、前半の見事さに満足し過ぎちゃったか。

長いシリーズの劈頭を飾るに相応しい快作でありました。
 
 

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November 14, 2010

都そば・新津田沼店

 
 
このところ、右掌親指の根元辺りが時々、想い出したように傷み始めるんですよ。
いったい何が災いしたのか、まるで想いつかないんですけれど、知らず無理なことをしでかしていたのかもしれません。
右手が使えないとか、言う話ではないんですけれど、原因が不明ってのが、とにかく気味が悪いですよね。 早いとこ良くなって欲しいもんであります。
 
         ▽▲▽▲▽▲
 
さて本日は、某試験を受けるためお出掛け。 新津田沼駅から、久々に新京成電鉄に乗り込みました。
この路線は、とにかくローカル色全開でありまして、ひなびた風情に、乗っているこちらの気分がみるみるホグレてゆくのを実感します。
まぁ、これから試験を受ける身でしたから、往きに関する限り、寛ぐどころじゃあなかったんですけれどね。

そのノンビリした電車に乗り込む直前、私は新津田沼駅改札口前の立ち喰いソバ屋で腹ごしらえしてゆくことにしました。 なにしろ気が急いているんで、こういう時は駅ソバに限ります。
ここの都そば・新津田沼店は久々。 というよりも、駅の立ち喰いソバ屋に立ち寄ることが久しぶりの私でした。
 
100%関西人の両親の元で育てられた私は元々関東の味に馴染みがなく、ですからこっちに出てきた当時など、駅ソバの出汁の強烈な濃さはとにかくショッキングでした。
それでも、何度もなんども喰いましたよ。 駅の立ち喰いソバ。
なにしろお金が無い上に、当時はファーストフードなどあまりなかったこともあって、他に選択肢が無かったですからねぇ。
あの濃い~出汁に慣れた頃、自分もようやくこっちの水に馴染んだのかナと、ちょっとした感慨があったものです。
 
この日喰った久しぶりの駅ソバ、都そば・新津田沼店で喰う掻き揚げソバは、正に典型的な関東の駅ソバのスタイルでした。
うんうんコレだコレだと心中でうなずきつつ素早く掻っ込み、満足してホームへと向かいます。

さてこの都そば。 良く言えば、昔ながらの味わいですけれど、でも、このクオリティにこのお値段。 コストパフォーマンスは決して優れているとはいえません。
改札口の目の前という立地は強力ですけれど、大手牛丼チェーンの値下げ合戦に象徴されるように、今のファーストフード業界は群雄割拠、熾烈な展開を見せていますからねぇ。 いつまでも昔のままの駅ソバでは、この先厳しいのじゃあないかと、行く末を案じてしまいます。
まぁ、駅ソバ好きの私としては、変わってしまったり、まして撤退されたりはヒジョーに困るんですけれどネ。
 
 

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November 10, 2010

健康診断

 
 
昨日は健康診断で朝から新宿へ。
久方ぶりに都心の空気を吸ってきました。

今回受けた検診のシステムというか手順は、受付に来た順に5名程度のグループをつくって、そのグループ単位で診断項目の一々をこなしてゆくというもの。
この方式、判りやすくて好いんですけれど、時間がちょいとばかり余計に掛かりますかねぇ。

まぁ、診断そのものはサクサクと進んでくれて有り難かったです。
勿論、バリウムも頂いてきましたよ。 今回の先生は手加減のないタイプ。 これはこれでまた好し。

すべての診断を終えた後、精進落としではないですけれど待望の昼メシです。
せっかく新宿まで出て来たんで、ラーメン二郎 歌舞伎町店で久々のラーメン。 堪能!!
なにしろこの日のために摂生(?)に努めましたからねぇ。 その美味しさもひとしお!

でも、これが失敗でした。 なにしろついさっきバリ(と発泡剤)を呑んで来たばっかりなんで。
そこへ二郎でしょ。 お腹は容赦なくパンパンに!

次回からは、検診が終わったくらいで浮かれずに、帰りまで摂生を保とうと想います。 ハイ。
 
 

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November 06, 2010

異人たちとの夏

 
  
異人たちとの夏
Summer Among the Zombies
 
 
 監督:大林宣彦
 原作:山田太一
 出演:風間杜夫
    片岡鶴太郎
    秋吉久美子
    名取裕子
 
 
      1988年   日本
 
 
 
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先日、NHKの連続ドラマ「ゲゲゲの女房」で、水木しげるさんの父イトツ役を好演した風間杜夫さん。
そのプロフィールを辿るうち、この大林宣彦作品にたどり着いたのです。
それは、切なくも、奇想天外なる映画。 私にとって、想わぬ収穫でした。
 
 
※テレビドラマの脚本を書く原田(風間)はバツイチのアラフォー、殺風景なビルの一室に一人暮らし。
ある日、久方ぶりに生まれ育った浅草界隈を歩いてみるうち、両親との邂逅を果たします。
しかし二人は原田が12歳の折、交通事故で亡くなっているのですが・・・・・
 
         ▽▲▽▲▽▲
 
幼い頃の想い出の中にいる両親と、今また再会することが叶うとしたら・・・・・
例えそこにどんな怪異なヒミツがあったとしても、あるいは何か代償を余儀なくさせられるとしても、その誘惑に打ち勝つことの出来る者がいるでしょうか?

人生一通りの経験を経て来て、いささかお疲れ気味の中年男・原田が、ある日、死んだはずの両親とま見えます。
更に不思議なことに、二人とも亡くなった当時、原田が12歳の頃の年恰好のままなのです。
父は生一本な性格の寿司職人で、まことに気っ風のイイ男。 そんな父に寄り添う母は、ハネッ返りの女房で・・・・そしてとっても綺麗でした。
自分よりも若い父母から、十代のこども扱いされる中年の主人公です。

昭和の下町テイストをふんぶんとさせる両親。 その父役に片岡鶴太郎さん。 母役に秋吉久美子さん。
この二人の造り上げる古風で、いささか劇画チックとさえいえる夫婦像。 旧き好き日本の大人たち。 
その素敵なことといったら。
あんまり見事なんで、実はその他の部分の印象があんまり残らなくってですね・・・・完全に持っていかれてますナ。
 
         ▽▲▽▲▽▲
 
さてこの映画、もしも上記の鶴太郎 & 秋吉パートだけで全体を構成していたとしたら、懐かしくも切ないファンタジーとして終わることも出来たのではないでしょうか。

でも一方、名取裕子さんのパートがあります。
謎めいた美女が中年男を篭絡するというある意味ベタな展開の末に・・・・・ああ、なんてこと! トンデモな展開が待っていました。

あのぅ・・・・これって、ホラーなんですよねぇ?
映画を見終えた後も、アタマの中でハテナマークが瞬いておりました。
感傷的な気分だけでは終わらせないところが大林監督なのでしょうか?
まったく風変わりなバランス感覚としか言いようがないです。

なにはともあれ、あれもこれもでテンコ盛りの大林ワールドを満喫。
夏の終わりに相応しい切なさ、そして甘酸っぱさ。
でも、エピローグはいささか余分であったよなぁ。

で、もしもですね・・・・もしも鶴太郎 & 秋吉パートだけ切り取って観てみたならば・・・・・なんて、やっぱり妄想を封じ得ない私です。
 
 

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November 02, 2010

moon dance/Ann Sally

 
  ムーン・ダンス
  moon dance
 
     アン・サリー
     Ann Sally (Vo)
 
 
        2003年
        Video Arts Music
 
Annsally
 
  1. アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ
  2. 僕が生れた町には川が流れている
  3. ハヴント・ウィ・メット
  4. 蘇州夜曲
  5. ピースフル
  6. オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート
  7. 輝く太陽
  8. 星影の小径
  9. ファイヴ・フォー・サンバ
 10. メウ・カルナヴァル
 11. ハレルヤ
 
 
時あたかも秋。
ではありますけれど、しかしながらこの夏ハマッたCD。 あの一枚について未だ書き記していなかったことに気が付いてしまいまして。 はぁ。
このまま悔いを遺すのもイカンと想いまして。 甚だ以って季節外れではありますけれど、ちょいとばかり書かせて頂きとうございます。
  
         ▽▲▽▲▽▲
 
ある夏の晩、ふと「蘇州夜曲」が聴きたくなってしまって、ネットを捜してみたら・・・・・随分と沢山あるんですねぇ、これが。
その中で出会ったのがこちらの歌い手。 アン・サリーさん。

何度も繰り返し愉しんだ末、じゃCDでもと捜してみたら、やっぱり出ていましたね。
ネットの動画はライブでしたけれど、CDの方は別アレンジのスタジオ録音。
抑制を効かせた穏やかさや、余分な贅肉をこそげ落とした端整な唄いっぷりはどちらも同じです。

艶然と媚びを売ってみせて、しかし少しも悪びれるところのないってのが昨今の風潮ですけれど、この方の場合、ワタシがワタシがっていう押し出しの強引さとか過剰な自己主張とかがみられないんですね。
無闇と開放的に振舞うことを是としない、古風(日本的)な美意識には素直に共感することが出来ました。
自ずと漂わせるインテリジェンス。 それでいてお洒落さを保っているのですから素敵です。
 
         ▽▲▽▲▽▲ 
 
※はじめネットで見付けたのがこちらの「蘇州夜曲」ライブバージョン。 CDとはまた別の演奏で、ミュージックソーを活かしたアレンジがとてもお洒落です。
 
 
  
 <これまで夏に聴いてきた音盤のことなど>

   この夏一番聴いたCD  2006年・夏

   Spain  2007年・夏
 
 

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November 01, 2010

今日から十一月

 
 
気が付けば、なんとまあ十月が過ぎ去っておりました。
壮絶な・・・・・っていうとオーバーなんですけれど、ともかくいろいろとありまして、この一ヶ月というものは結構ハード。 それもお終い近くまで来たところで、とうとう捕まっちゃったんですね。

数日前より風邪気味でありまして、でもそれをおして頑張っちゃったのがマズかったようです。
永かった酷暑のあと、イキナリの冷え込み。 誰と話しても、今年は秋が無かったネって話題に向かうこの頃ですけれど。 疲れの他に、気候の変わり目に身体が付いてゆかないってことも、あったのかもしれません。
寝込んだり、こじらせたりはしなかったのですけれど、ここ何日かは頭痛・微熱に妙な浮遊感(?)を伴う、極め付きの絶不調でありまして・・・・・とにかく、すんげぇ気持ち悪かったです。 はぁ。

普段から心身共々ノー天気に構えていて、多少のムリについちゃぁ平気ヘーキ、平気の平左衛門(というか知らんぷり)で済ませてき私なんですけれど、でもそれが、今回ばかりは身に堪えましたねぇ。

こいつは一体どうしたことか。
って、いよいよムリが利かなくなって来たってワケなんでしょうね。 歳はとりたかありません。
今後は身の程をわきまえて、せいぜい自重してゆくことにします。 はぃ。
 
 

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