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August 21, 2010

月下美人

 
 
一夜だけ咲く花、月下美人
サボテンの仲間なのだそうですね。
夜の訪れと共に咲きはじめ、朝にはしぼんでしまうので有名な花です。
その儚さと、純白にして華麗な花びらは、見るほどに「月下美人」とはよくも名づけたものよと感心させられます。

拙宅のご近所で、門前に見事な月下美人の植わっているお宅がありまして、開花の時期には案内板を立てられています。
昨夜が丁度その開花の日。
私はこのご配慮にありがたく従わせて頂くことにし、宵を待って月下美人を見に出掛けました。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
たった一晩限定の花。
私、これが初めてのおめもじであったりします。

白く細やかな花びらに、レースのようなしべ。 背後にほっそりと長い額をまとったさまは、なるほど麗人の趣がありますね。
それから香り。 甘いというのとはまた違う。 では、なんと譬えれば好いのか・・・・高貴。 高貴なる香り・・・・というのは正しくこのことでしょう。
この日の昼間までつぼみであったものが、今は宵闇の中、どれも艶やかに開花しており、なにやら幽玄とでもいえる眺めでした。
貴婦人の風格を漂わせながら、それでいて近寄れば、ひとつひとつは実に楚々としたイメージなのです。

この日は生憎の曇り空にて、月は隠れております。
辺りは住宅街で、明かりといえば周囲の住宅から漏れ届く光のみ。 かなり暗かったのですけれど、その薄暗がりがまた、この花を一際引き立てていたように想います。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
この夜限りの美人。
なにしろ貴重な機会ですけれど、私はあえて写真には撮りませんでした。
周囲の光が撮影には十分ではありませんし、なにより「月下美人」にストロボなどの照明をあてることが、なんだか無粋に想えましたので。
 
 

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Comments

わあ~いいなあ。
わたしも、映像でしか見たことがないです。
もとよしさんの記事読んでいて、見たい!と思いました。
月下美人、儚いからなお美しいのでしょうか。写真撮らなかった気持ち、分かります。

貴重な時間でしたね。羨ましい~

Posted by: みい | August 22, 2010 at 12:52 PM

>薄暗かったのですけれど、それがこの花には実に好く合っている
薄暗いのがかえって効果的でしたか?
素敵な光景でしょうね。

>ストロボなどの照明をあてることが、なんだか無粋に
もとよしさん、さすがの心遣いです。
読む前に写真がなかったので、もしや、と思ったのですが、当たりました。

サボテンの仲間とは知りませんでした。

Posted by: 晴薫 | August 22, 2010 at 08:39 PM

>みいさん

こんなにも個性的で、それに存在感のある花なのに、夜にだけひっそりと咲いている、というのがまた素敵ですね。
歩いてゆけるようなご近所で、この夏(本当に偶々でした!)この高貴な花と出会えたのはまったくラッキーでした。

写真は、この暗さの中で撮るんなら、それこそ本格的なカメラと三脚が必須条件と想って、早々に諦めちゃいました。(^^ゞ

Posted by: もとよし | August 22, 2010 at 10:22 PM

>晴薫さん

>薄暗いのがかえって効果的でしたか?

ハイ、薄暗がりの中、楚々とたたづむ美女の趣でございます。(笑)

照明が十分でない分、白い花びらの中に濃淡が描かれ、また花びら一枚一枚の織りなす影など、より強調されるんですね。

>サボテンの仲間とは知りませんでした。

やはり、普通の花とはかなり違った感じですね。
こうして暗がりのなかで見ると、また余計に。
私のアタマの中で「異界」とか「異星」といったキーワードが瞬きました。(笑)

Posted by: もとよし | August 22, 2010 at 10:30 PM

〔月下美人〕・・・このネーミングからして、他の花々との一線をがする感じをうけます。
たった一夜という儚さがその神秘性をいっそうかきたてるのでしょうね。
草花のネーミングにもいろいろありますが、〔月下美人〕とはよくよくこの花に魅せられた人がつけたものと思います。

私はずいぶん昔に見たきりで、貴ブログを拝見しまた見たくなりました。

Posted by: おキヨ | August 23, 2010 at 11:58 AM

>おキヨさん

一度聴けば忘れられない名前。 しかも一言で容姿も性質も言い当てている。 仰るとおり「月下美人」とは正にネーミングの妙ですね!(^ァ^)

ネットを検索すると、画像も豊富に出回っているようですね。
夜にしか姿を現さない美人ですから、撮影するのも難しいところなんでしょうね。
中にはストロボをベタに当てられて、あられもなく全身をさらけだしている画像もあって・・・・こんな写し方では美女もだいなしだな、なんて想います。(^^ゞ
月下美人は、やはり、月光に半身をさらすくらいが、もっとも映える花ではないでしょうか。(^ァ^)

Posted by: もとよし | August 23, 2010 at 07:50 PM

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