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August 26, 2010

習志野シティフィル第50回定期

  
 
習志野シティフィルハーモニック 第50回定期演奏会
 
 
  2010年8月22日 (日曜日)
    習志野文化ホール
      14:00開演
 
    管弦楽 :習志野シティフィルハーモニック
    指揮  :小室昌広
    オルガン:椎名雄一郎
 
 
 
  ルロイ・アンダーソン :
     舞踏会の美女
 
  ハチャトリアン :
     組曲「仮面舞踏会」
       1.ワルツ
       2.ノクターン
       3.マズルカ
       4.ロマンス
       5.ギャロップ
 
  ラベル :
     ボレロ
 
  フランク :
     「オルガニスト」第2巻より
       ソルティエ ロ短調
         (パイプオルガン独奏)
 
  サン=サーンス :
     交響曲第3番 ハ短調 Op.78 「オルガン付」
 
 
  <アンコール>
   エルガー :
     威風堂々 第1番
 
 
 
 
習志野シティフィルハーモニックの第50回定期演奏会がありました。
前回、第49回の定期演奏会で同じホールの客席側に座っていた自分としては久しぶりの本番です。
 
         ▽▲▽▲▽▲ 
  
アンダーソンの「舞踏会の美女」。
私の大好きなアンダーソンの佳曲です。
華やかで、ウキウキとして、でもほんのすこし翳りのあるところに惹かれます。
スキだなんて言っていながら、アンダーソンもののアレンジや編成については一々好くわかっていない私です。 サックスも加わった完全な姿を知ったのは、本番も間近になってのことでした。 やれやれ。
 
ハチャトリアンの「仮面舞踏会」。
今や老若男女、そしてオンガクに興味の有る無しに関わらず、国民的にイメージを共有することの出来る、これは幸せモンの曲ですね。
これからもきっと、北京五輪のフィギュアスケートでの記憶と共に、永く親しまれるのではないでしょうか。
真央ちゃんのお陰で一躍知れ渡ったのは第一曲のワルツですけれど、組曲のその他の曲も、どれも素敵ですよ。 ワルツだけ聴いているのは、なんともモッタイナイ話しと想います。
濃厚で滋味深い、糖蜜の味わい。 ダークで、ごく微量の毒気を感じさせてくれるところが魅力です。
 
ラベルのボレロ。
これこそは押しも押されもせぬ金看板。 通俗名曲の一つですけれど、いざ弾いてみると内実は結構シビアなことになってますね。
この曲、練習の時はとっても愉しかったのですけれど、それが本番では想いの他疲労困憊疲激しかったですねぇ。
 
フランク、ソルティエ ロ短調(パイプオルガン独奏)。
このホールに備え付けのパイプオルガンを聴くのはこれが初めてです。
私は舞台裏で拝聴したのですけれど、ここから聴くオルガンの音は適度のマイルドで、とってもいい感じです。
 
サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付」。
パイプオルガンを活用した壮麗な交響曲として聴き知ってはいましたけれど、これまでそれほど興味のなかった曲です。
それが今回、オケの練習を重ねるほど、面白さに目覚めてゆきました。
もっと付き合ってみたい、深く知りたいと認識を新たにする頃には、とき既に演奏会本番。
よくある話ではありますけれど。
 
アンコールはエルガーの威風堂々。 その第1番。
あの有名な旋律。 正に「威風堂々!」としたテーマが現れるのは曲も少し進んでから。
その他の部分は結構忙しいですよ。 曲の始まりなんて開幕ダッシュですから。
サン=サーンスですっかり終わった気になっていたら、そうだまだアンコールがあったんだ! ってのは個人的なオチです。
やがてオルガンも加わって賑々しいラストへ。 まことにこのオケらしい締め括り方であります
 
         ▽▲▽▲▽▲
  
さて、お陰さまを持ちまして演奏会は盛会の内に終了致しました。 けれど一方で、自分自身の中には、かなり不本意で歯痒い想いが残ってしまっています。

演奏会に至るまでの過程で十全を尽くしてはいないこと、そして肝心の演奏会で思惑の通りゆかなかったこと。
それにしても自分自身のチェロの引きっぷり、我が身の演奏を振り返ってみて、リハの方が本番よりもずっとマシだったってのは、ね。 けっこう凹みます。

体調も思わしくはなく(頭痛が、後日までなかなか退いてくれずに参りました)途中でバッテリーが上がっちゃいました。
ペース配分ということもあるけれど、いやそれだけではなしに、自分の中で、なにごとか勘違いがあるかもしれませんね。 メンタル面の課題は殊の外デカイです。

もう一度仕切り直さないと・・・・あぁ、以前にもこう思ったことでした。
 
 
 
 
 習志野シティフィル第42回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第45回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第46回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第47回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第48回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第49回定期演奏会
 
   
 

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August 21, 2010

月下美人

 
 
一夜だけ咲く花、月下美人
サボテンの仲間なのだそうですね。
夜の訪れと共に咲きはじめ、朝にはしぼんでしまうので有名な花です。
その儚さと、純白にして華麗な花びらは、見るほどに「月下美人」とはよくも名づけたものよと感心させられます。

拙宅のご近所で、門前に見事な月下美人の植わっているお宅がありまして、開花の時期には案内板を立てられています。
昨夜が丁度その開花の日。
私はこのご配慮にありがたく従わせて頂くことにし、宵を待って月下美人を見に出掛けました。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
たった一晩限定の花。
私、これが初めてのおめもじであったりします。

白く細やかな花びらに、レースのようなしべ。 背後にほっそりと長い額をまとったさまは、なるほど麗人の趣がありますね。
それから香り。 甘いというのとはまた違う。 では、なんと譬えれば好いのか・・・・高貴。 高貴なる香り・・・・というのは正しくこのことでしょう。
この日の昼間までつぼみであったものが、今は宵闇の中、どれも艶やかに開花しており、なにやら幽玄とでもいえる眺めでした。
貴婦人の風格を漂わせながら、それでいて近寄れば、ひとつひとつは実に楚々としたイメージなのです。

この日は生憎の曇り空にて、月は隠れております。
辺りは住宅街で、明かりといえば周囲の住宅から漏れ届く光のみ。 かなり暗かったのですけれど、その薄暗がりがまた、この花を一際引き立てていたように想います。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
この夜限りの美人。
なにしろ貴重な機会ですけれど、私はあえて写真には撮りませんでした。
周囲の光が撮影には十分ではありませんし、なにより「月下美人」にストロボなどの照明をあてることが、なんだか無粋に想えましたので。
 
 

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August 17, 2010

のぶ、カンタービレ!

 
  
  のぶ、カンタービレ!
 
     辻井いつ子著
 
 
       2008年   アスコム


今日の風、なに色?」の続編として、伸行さんのさらなる成長ぶりを描いた本書は前作と同様、母親いつ子さんの視点から、型に嵌まらない伸行さんのピアノ修行とショパンコンクールへの挑戦、そしてその後のデビューまでの足跡をたどります。

伸行さんの発育に伴って、レッスンの内容もいよいよ本格的なものに。
これまでの、障害をものともせず巧みにピアノを弾く男の子・・・・を卒業して、もはやひとりのピアニストとしてのキャリアの始まりです。
本人の成長に伴って個性・・・・無類の善良さで周囲をハッピーにする伸行さんのピアニズムも形を成し始めます。 楽曲の選択、解釈などにも独自のカラーを打ち出すようになって来るなど、ここまでくれば、立派に一人の音楽家ですね。

レッスン室から飛び出し、大勢の人々の前でピアノを弾くというのはなによりの修行。
そのため、発表の場を求めてアクティブに、いろんな場所に打って出る辻井母子です。
それがどんな場所であれ、人前で弾くのがなにより好き。 本番には滅法強いという伸行さんは、やはり天性の音楽家なのでしょうね。
無論、そのような嗜好/人格へと幼い頃から導き育て上げたのは親御さんの力によるところ大なのでしょうけれど。
生まれついての障害からくる困難の数々をひとつひとつ乗り越えて、人前でピアノを披露する機会を幼い頃から積極的に造っていったのがいつ子さんなのです。
いつも本番での演奏が一番上手くゆくという伸行さんの、公開/非公式を交えたいろんなコンサートそしてコンクールでの快進撃が始まります。

この辺りから先はもうサクセスストーリー!
前作「今日の風、なに色?」での、障害を抱えて生まれた我が子の将来を案じる悲壮感はもはやなく、素晴らしく前向きに、次へ次へとステップを進めてゆくいつ子さん。
どこへ行こうと、伸行さんのピアノは周囲を驚きと感動に包んでゆきます。

本書におけるクライマックスは、2005年に行われた第15回ショパンコンクールです。
この時、伸行さん17歳。
これまで、ミューズと幸運の女神がペアで微笑み続けた伸行さんですけれど、残念ながらこのコンクールばかりはファイナリストに残れませんでした。
しかしながら本人は、そういったことにまったくメゲルことなく、しかも周囲の伸行さんへの評価はとても高かったそうです。
そしてこの後参加した、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて見事優勝を勝ち取り、一躍時の人となったのは皆さまご存知の通り。
 
 
 
    debut 辻井伸行    (伸行さんのデビュー盤)

    今日の風、なに色?  (辻井さんのお母様、いつ子さんの子育て記)
 
 

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August 09, 2010

龍馬伝 第二部

 
  
 龍馬伝
   SEASON2
     RYOMA THE ADVENTURER
 
 
2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。 その第二部が終了しました。
放送の方は、もうとうに第三部に突入しているのですけれど、毎回録画したものを追っ掛け鑑賞している関係で、今頃になってようやく第二部のお終いまで見ることの出来た次第です。

第二部のあらましは、龍馬の脱藩から、その師勝麟太郎との出会いと海軍操練所創設、そして朋友武市半平太の死まで。
歴史ドラマ史上、幕末のヒーロー坂本龍馬を取り上げた作品は枚挙にいとまのないところですけれど、この龍馬伝では武市半平太とその周辺(特に人斬り以蔵)を取り分け入念に描いているのが特徴です。
一介の浪士坂本龍馬を、あの「坂本龍馬」へと成長せしめた上で武市半平太の存在は欠かせない、というのが製作者サイドの解釈なんでしょうね。

過激攘夷集団・土佐勤皇党とそれを率いた武市半平太の栄枯盛衰。
狂信的なまで大義と情熱・・・・勢いの付いて、もはや歯止めの利かなくなっているダーク武市。 そして以蔵の悲劇。
一方で龍馬らは海軍造りに奔走!
全国から勝塾、海軍操練所へと集まった若き志士たちの訓練風景など、土佐勤皇党とは対象的な明るさ、愉しさです。
この辺り、両集団を描く上でのコントラストがとても見事ですね。

それから勝麟太郎(海舟)。
龍馬伝では武田鉄也さんが演じます。
そもそも我々は武田さんの龍馬伝道士ぶりをずっとずっと昔っから、それこそいろんなメディアを通じてよ~く知っているワケですよね。
その武田鉄也がですよ。 半生を掛けて坂本龍馬を熱く語ってきたあの男が、今この歳になって勝海舟を演じ、龍馬を導いている。 惑い悩む龍馬に、彼の進むべき道を諭してやるんです。
この構図。 演じている武田さんの心中を想うと、見ているこちらが感無量になってしまいますね。
勝役の衣装を纏って熱演するも、「勝海舟」というよりは、やはり中の人「武田鉄也」を感じてしまって。 <若き坂本龍馬と対峙する武田鉄也の対話>に見えて来ちゃう。
もちろんこれは、ドラマの本筋とは別のところで、こっちが勝手に感激しちゃっているワケですけれど。
武田さんも既に龍馬の歳をとうに越えている今、持ち前の(若い頃からそうでしたよね)説教オヤジぶりは、この勝役を務めるためのものであったかと思わせられる、天晴れなハマリっぷりです。

第一部でほとほと感心させられた映像美も絶好調です。
光と影のコントラスト、視界のボケや揺らぎ・・・・毎シーンのように溜息が出ちゃいますよ。
どの回も演出で飽きさせずキャストも納得。 かつてない上質な歴史ドラマに仕上がっていると想います。
毎回が至福の45分間です。
 

  
 龍馬伝 SEASON1  RYOMA THE DREAMER
 
 

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August 08, 2010

2010 夏の甲子園 常葉橘

 
 
いよいよ始まった第92回全国高校野球選手権大会。
常葉学園橘高校は大会二日目の第一試合で滋賀県の北大津高校と対戦しました。

健闘するも・・・・・惜敗です。
残念無念。
十一対四という結果でした。

それでも途中の8回、タイムリーとホームランを重ねて4点返した時は興奮しましたよ。
実に好くやってくれたと想います。
橘ナインの諸君、おつかれさまでした。
 
 
 
 
 祝甲子園出場 常葉学園橘高校 (2010年7月27日)

 熱闘3回戦 常葉学園橘高校   (2009年8月21日)
 祝2回戦突破 常葉学園橘高校  (2009年8月17日)
 祝初戦突破 常葉学園橘高校   (2009年8月11日)

 祝優勝常葉菊川高校        (2007年4月7日)
 
 

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August 01, 2010

debut 辻井伸行

 
 
 Photo
  
 
  debut  辻井伸行
 
 
  ショパン:子守歌
       スケルツォ第2番
       英雄ポロネーズ
  リスト :愛の夢
       メフィスト・ワルツ
       ハンガリー狂詩曲
  ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
       水の戯れ
  辻井伸行:ロックフェラーの天使の羽
       川のささやき
       花水木の咲く頃
       セーヌ川のロンド
       高尾山の風
 
 
         辻井伸行 (pf)
 
 
           avex-CLASSICS AVCL-25178~9
 
 
昨年の第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝を果たした辻井伸行さん。 その、2007年録音のデビュー盤です。

収録曲の中ではショパンがとても好かった。 それも繰り返し何度も聴く内、益々気に入るところとなりました。
リストは、私が普段滅多に聴くことのない作曲家ですけれど、こちらも、反復して聴くうちに大いに愉しむことが出来るようになっていました。 飽きの来ないアルバムです。

演奏をすみずみまで貫いているのは明朗さ。 素直で優しい雰囲気は、きっと、このピアニスト本来の気質であって、それが持ち味となって演奏に現れているのだと想います。
「自分自身」を高いレベルで音楽に託すことのできる力。 これまさに、得難い才能というべきですね。

辻井さんの弾くピアノは常に清潔感が漂っていて、ワザとらしい、挑発的なところが少しも感じられないですね。 それ故、スケール感にはいささか欠ける、ということが言えるのかも知れません。
けれど一方でそれは、邦人演奏家のえてして陥りがちな「ピアノの名曲らしさ」、「ショパンらしさ」、「リストらしさ」・・・・といった「らしさ」の弊害に囚われていない故のことであって、等身大の演奏に徹した結果のようにも想えます。

力強さの面で文句をつける向きも、あるいはおられるかもしれませんけれど、パワーやテクニックを誇示するかのような、時に威圧的なまでの迫力など、このピアニストの場合てんで関心がないのかと想います。

この国に生まれ育ち、親御さんをはじめ、数々の先生方/関係者の中でその才能を開花させた心優しき青年。
その演奏から如何にも日本らしい美意識を感じさせられる、この類まれな音楽家を生み出したのは、他ならぬ今の日本の世。
我々はこのことを大いに誇りにすべき、と想うのです。
 
 
 
    今日の風、なに色?  (辻井さんのお母様、いつ子さんの子育て記)
 
 

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