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August 01, 2010

debut 辻井伸行

 
 
 Photo
  
 
  debut  辻井伸行
 
 
  ショパン:子守歌
       スケルツォ第2番
       英雄ポロネーズ
  リスト :愛の夢
       メフィスト・ワルツ
       ハンガリー狂詩曲
  ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
       水の戯れ
  辻井伸行:ロックフェラーの天使の羽
       川のささやき
       花水木の咲く頃
       セーヌ川のロンド
       高尾山の風
 
 
         辻井伸行 (pf)
 
 
           avex-CLASSICS AVCL-25178~9
 
 
昨年の第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝を果たした辻井伸行さん。 その、2007年録音のデビュー盤です。

収録曲の中ではショパンがとても好かった。 それも繰り返し何度も聴く内、益々気に入るところとなりました。
リストは、私が普段滅多に聴くことのない作曲家ですけれど、こちらも、反復して聴くうちに大いに愉しむことが出来るようになっていました。 飽きの来ないアルバムです。

演奏をすみずみまで貫いているのは明朗さ。 素直で優しい雰囲気は、きっと、このピアニスト本来の気質であって、それが持ち味となって演奏に現れているのだと想います。
「自分自身」を高いレベルで音楽に託すことのできる力。 これまさに、得難い才能というべきですね。

辻井さんの弾くピアノは常に清潔感が漂っていて、ワザとらしい、挑発的なところが少しも感じられないですね。 それ故、スケール感にはいささか欠ける、ということが言えるのかも知れません。
けれど一方でそれは、邦人演奏家のえてして陥りがちな「ピアノの名曲らしさ」、「ショパンらしさ」、「リストらしさ」・・・・といった「らしさ」の弊害に囚われていない故のことであって、等身大の演奏に徹した結果のようにも想えます。

力強さの面で文句をつける向きも、あるいはおられるかもしれませんけれど、パワーやテクニックを誇示するかのような、時に威圧的なまでの迫力など、このピアニストの場合てんで関心がないのかと想います。

この国に生まれ育ち、親御さんをはじめ、数々の先生方/関係者の中でその才能を開花させた心優しき青年。
その演奏から如何にも日本らしい美意識を感じさせられる、この類まれな音楽家を生み出したのは、他ならぬ今の日本の世。
我々はこのことを大いに誇りにすべき、と想うのです。
 
 
 
    今日の風、なに色?  (辻井さんのお母様、いつ子さんの子育て記)
 
 

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Comments

先日貴ブログを訪れた際にこの更新に気づかず失礼いたしました。カレンダーをクリックして更新画面が出る場合老眼のために見落としがちなのです^_^;

辻井伸行さんという天才を見誤らずに育て上げたお母様に敬意を表したいですね。
すべての余分な事をそぎ落とした名演奏なのですね。私もテレビで辻井さんの演奏を幾度か目〔耳〕にしましたがその清清しさに目が潤みました。
おっしゃる通り日本が誇る天才演奏家の一人だと思います。

Posted by: おキヨ | August 05, 2010 at 11:19 AM

>おキヨさん

ブログの設定を自分でイジクリ倒した結果か、それともココログ側の都合なのか・・・・このところブログのレイアウトが乱れるころがしばしばありまして。 難い状況になってしまっています。 失礼を致しました。^_^;

辻井さんのお母様のこと。 私もその著作やテレビで拝見しました。 ハンデを乗り越え、ご子息に世界の檜舞台を踏ませるまでのその道程には、大いに感じ入ったところであります。(^ァ^)

それにしても清廉で、実に説得力のあるピアノですね。
ピアニストとしてのキャリアも、まだ始まったばかりですし、これからどんな風に変化していくのかが楽しみです。

Posted by: もとよし | August 06, 2010 at 04:01 PM

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