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July 24, 2010

スピード・レーサー

 
 
スピード・レーサー
Speed Racer
 
 
  監督:ラリー&アンディ・ウォシャウスキー
  出演:エミール・ハーシュ
 
 
      2008年  アメリカ
  
 
その昔、テレビで放映していたアニメの「マッハGoGoGo」(タツノコプロ)。
最速レーシングカー・マッハ号を駆って世界各地のレースに参戦する一方、悪者たちと戦って世を正す少年のお話でした。
マッハ号はアニメながら、実在してもおかしくないような合理的デザインで、今見直してもみてもカッコイイですね。

けれど私、タツノコプロのアニメというのが必ずしも得意ではなかったですよ。
作品全体から妙にバタ臭い、ちょいと気取った空気を感じてしまって、子供心に反発するものあったんでしょうね。
今考えると、海外への輸出を念頭において、作品から日本的な要素/地域性を出来るだけ押さえ込もうとしたのじゃあないか、なんて想像してしまいます。 当時のスタッフの外国映画への憧れ、なんてことも当然あったかと想いますし。

動画サイトで「マッハGoGoGo」の懐かしいオープニング動画を見つけたので、久々に見直してみました。
今見ると、レーシングカーをメインに据えた、つまりメカものアニメとしたら、その描写はあまりにも素朴というか、稚拙というか・・・・でも、それに熱中した時代があったんですね。

当時アメリカに輸出された「マッハGoGoGo」は(主人公の名前など、あらち向けに換えた上で)「Speed Racer」のタイトルで放送され、随分と人気を博したようですね。
海の向こうで同じアニメを愉しんでいる子供たちがいたなんて、当時はそんなこと想いもしなかった私です。
 
         ▽▲▽▲▽▲
 
映画「スピード・レーサー」は、上記「マッハGoGoGo」を実写化した2008年の映画です。
監督は「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟。
映画の全篇に渡ってCGを濫用(!)し、原色ギトギトの色使いと、ありえないアクション(?)による、新感覚な実写コミックに仕立てました。
その色使いの過激さ、極彩色の先進性には、いくらなんでもこれはちょっと・・・・と想ってしまう場面もありましたね。 見終わる頃には「眼が痛~い」です。

私は、ウォシャウスキー兄弟はこの映画を、他ならぬ自分らのために造ったに違いない、と想うのです。
当時「マッハGoGoGo」に熱狂した世代が後に第一線の映画人となり、そして最先端の技法とセンスを惜しげもなく駆使して、この映画を完成させたのではないかと。

原作「マッハGoGoGo」の諸設定。 マッハ号のデザインや機能はもとより主人公の家族まで、ほぼそのままの形で再現するなど、随所に原作への愛/リスペクトを感じさせられます。
音楽もオリジナルの主題歌を基にしていて、原作を知る人ならば誰しもニヤリでしょうね。

テレビアニメの「マッハGoGoGo」がそうであったように、ストーリー上の細かいところはこの際どうでも・・・・・
ただ、一本の映画としてはちょっと長過ぎるなぁ。
最後のサーキット場面など、端折ってしまっても好かったのじゃあないかと想います。
中盤の山岳レースが一番「マッハGoGoGo」の雰囲気を好く伝えていて、ここまででもう満足出来ましたからね。

全篇に渡って繰り広げられる原色系ド派手CGの世界は、画像の情報量がとにかく圧倒的で、息つくヒマさえありません。
レースシーンなど、クルマがスピーディに、こちとらの動体視力を上回る勢いで目まぐるしく動くもんだから、いやもう見ていて忙しいのなんの!
映画が終わって、あ~面白かった。 と想うと同時に、若干ホッとしている自分がいた、というのもまた事実なのでした。
 
 

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