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June 30, 2010

人生初期日前投票

 
 
超の字がつこうかという野暮用がありまして、朝っぱらから都内へと出掛けておりました。
久々に呼吸する都の空気。 はぁ~。
けれど今ひとつ晴ればれとしない気分でいるのは、果たして梅雨空の仕業だけでしょうか。 なんか、すげぇ憂鬱だ。

気になる用件の方は意外にスンナリと(まずは大過なく?)終えることが出来まして、とりあえずホッと。
お昼までにはまだ少し時間があるのですけれど、とっとと帰ることにします。

途中、馬喰町で電車を降りて早めのご飯。
私は以前、この界隈で働いていたことがありまして、お昼にふらっと立ち寄るにはおあつらえ向きのイイお店をいろいろ知ってるですよ!!!

お昼のピーク時には毎度激混みが必至の人気トンカツ店。 まだ空席があったのを目敏く見つけて入店しました。
カウンター内では、店のお姉さん二人が昨夜のサッカー・ワールドカップ、日本パラグアイ戦談義。 途中で寝ちゃって、PKは見てないんだって。 あちゃ~残念。
ロースカツ定食、とっても旨かったです。 十二分に満足のゆくレベルの外食を、久々に満喫しました。

         ▽▲▽▲▽▲

お腹一杯ですっかりイイ気分(現金にも!)になった私は、このあと船橋で再び下車しました。 参院選の当日に別件で用があるのを想い出して、期日前投票しておくことにしたんです。
期日前投票って、実はこれがはじめてでした。 これまでいつも投票日に、指定された近所の投票所で投票を済ませていましたので。

期日前投票所はJR船橋駅前フェイスビルの5階。 手軽に立ち寄ることが出来てとっても便利です。
期日前投票に関わる一連の手続きは、通常の投票のそれとは微妙に勝手が違ってですね、親切に説明して貰ったにも関わらず、ちょっとドタバタしちゃいましたよ。
私の場合、こういった「いつもとはちょっと違う」状況に、極端にヨワいんですね。
いつもスマートに適応し切れず、大概はブザマをさらす結果になっちまいます。 はぁ~。
 
 

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June 22, 2010

今日の風、なに色?

   
 
  今日の風、なに色?
 
     辻井いつ子著
 
 
       2000年   アスコム


2009年の第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで天晴れ優勝を果たした辻井伸行さん。
その快挙は未だ記憶に新しいところです。 以来、様々なメディアを通じて辻井さんの演奏そして人となりに触れることが多くなりましたね。
本書「今日の風、なに色?」はその辻井さんの母君いつ子さんが、伸行さんの誕生から十二歳までの日々を書き綴った子育て奮闘記であります。

もともと音楽については素人と仰るいつ子さん。
若手トップピアニスト育成の秘訣、その教育ぶりは果たして? なんて風な興味から本書を手にする読者(私などがそうですが)は少なくないかと想われますけれど、本書は終始母親としての視点から描かれるため、伸行さんの音楽家としての成長ぶりや日々の練習、演奏する楽曲についてなど、さほど詳しくは語られません。
それよりも、障害を抱えて生まれて来た我が子の発育。 絶え間ない育児上のストレスや将来への不安と向きあう日々。 息子にとっての幸せとは・・・・なによりもそのことを第一義に考え、子育てに取り組む日々が、終始前向きな筆致で描かれていました。

それにしても、いつ子さんの持つエネルギー、アクティブさには圧倒されます。
日頃からアンテナを張り巡らして人(音楽家に限らず)と出会い、教えを請う。 試行錯誤もする。 我が子のために必要と考えれば、(それが見知らぬ世界であろうと)なりふり構わず飛び込んでゆくんですから。
息子の進路、教育方針については先生方に委ね切るのではなく、(素人ながら)自ら考え抜いた上で息子を導いてゆく。 その主体性が、伸行さんを導く上で上手く働いたようですね。
ピアニスト辻井伸行の登場は、まさにいつ子さんの愛情と努力のたまものであったと判りました。
 
 
 
    debut 辻井伸行    (伸行さんのデビュー盤)

    のぶ、カンタービレ!  (いつ子さんの第二作。 伸行さんのその後、デビューまでの足跡)
 
 

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June 19, 2010

世界最速のインディアン

 
 
 世界最速のインディアン
 The World's Fastest Indian
 
 
   監督:ロジャー・ドナルドソン
   出演:アンソニー・ホプキンス
 
 
     2005年  ニュージーランド、アメリカ
 
 
時は1960年代。 主人公バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)はニュージーランドの片田舎に住まい、旧式のオートバイ(1920年型のインディアン・スカウト)の改造に明け暮れる老人です。
小さなガレージ風の小屋に独り暮らし。 夢は愛車インディアンによるスピード世界記録樹立! お金は無し。

朝っぱら(!)からインディアンを庭に引っ張り出してエンジンの調子をみるなど、世間的には変人の部類に入るジイさんですけれど、これが一念発起! 長年夢見ていたスピード記録の聖地、アメリカはユタ州ボンヌヴィルで催されるスピード記録会へと旅立つことに。
もう一度言っときますけど「お金は無い」んです!

資金繰りからアメリカへの渡航、移動車両の調達そして寝泊りまで、行く先々でいろんな人の助けを借りながら、レース参加を夢みるバートの旅が始まりました。
貫禄ある風貌ながら、気取らず飾らず。 茶目っ気たっぷり。 気骨があって、情に厚い。 そんなバートの人柄を察知してか、旅先の彼にまず関わり出すのは、それぞれが決して裕福ではなく、まして立場も強くはない人々/マイノリティら。 その皆から少しずつチカラを借りて、一歩一歩夢に近づいてゆく主人公。 とても巧みな構成と想います。

それにしてもバート・マンロー、もう素ン晴らしくポジティブな爺さんです。
「バート・マンローだ」
スピードの聖地ボンヌヴィルを目指すロードムービーの部分にしろ、大勢のレーサーやファンの集うレース場面にしろ、なにしろ行く先々で誰彼かまわず自己紹介をし、握手を求めます。
いやもうとにかく、映画の全編に渡って人と挨拶しまくる。
そうして知り合った相手には、旅やレースを通じて困った目にあうたび、少しも悪びれることなく援助を請います。
それが多少強引(!)な頼みであろうと、相手に共感を与えて通ってしまう、そんな人徳、夢を叶えてやりたくなるカワイさを備えたジイさんなんです。

長年の愛車インディアンを駆ってボンヌヴィルを・・・・ 夢のためには一歩も退かない頑固な老人ですけれど、(自力では解決出来ないことで)人さまの世話になることについちゃ、このご仁、まるっきり屈託が無いんですね。 人間、出来てますなァ。 誰もがバートのファンになってしまうのも判ろうってモンです。

行く先々で次々と現れるバートの新しい友人/支援者たちは何れも個性豊か。 人情ものの愉しさですね。
ボンヌヴィルを目指し、北米の果てしない大地を往く、その旅情も好し。
そして老バート一世一代!のレース場面。
気分の好い映画でした。
 
 

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June 17, 2010

われはロボット

 
  
われはロボット (決定版)
I,ROBOT
 
  
  アイザック・アシモフ著
  小尾芙佐訳
 
    1950年  早川書房
 
 
かの有名な「ロボット工学三原則」を提唱したアシモフによる、ロボットもののSF短編集です。
 
三原則に曰く、
 
第一条 : ロボットは人間に危害を加えてはならない。 また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 : ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。 ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 : ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
 
 出展 : 「ロボット工学ハンドブック」第五十六版 西暦二〇五八年刊 より
 
 
なんであれ新奇で画期的なもの、例えば新発明の乗り物やら電気製品・・・・昨今で言えば、やはりコンピュータ関連でしょうかね・・・・が世に現れた当初・黎明期というのはトラブルがつきものですし、それに振り回されるドタバタの悲劇・喜劇があるものです。
このSF作品に描かれる未来世界。 人類が、知能を持ち自在に動くロボットを造り上げ、様々な分野で使役し始めた時代にあってもまた、予期せぬドタバタ劇の数々が繰り広げられるのでした。

搭載された陽電子脳の基本設計上、三原則により縛られた(ゆえに間違いなど犯すはずのない)ロボットたちが、実用化の段階・現場へと持って来てはじめて巻き起こすトラブルの数々。
でもそれは、製造上の誤りやましてロボットの起こした反乱などではなく、煎じ詰めれば三原則の通り愚直に機能した(あるいは人間側の都合で三原則に例外的な抜け道を設けた)結果にすぎなかったりするのです。

本書の主人公らがそんなトラブルの一々と立ち向かい、ロボットたちの予期せぬ行動を理詰めで解き明かすあたりは、(現実の)コンピュータ言語を駆使してのプログラミング及びその運用に通じるものがあると想いました。

コンピュータはプログラム(と与えられたデータ)の通り、ホントにその通り動くものですからね。 それが思惑と違う動きをした場合、「機械が壊れたぁ!」とか決め付けたくなるのが人情ですが。 でもそうじゃない。 上手くゆかないのは必ず、そうなるだけの理由がプログラムの何処かにあるから。
その現象について考えを廻らし、原因を追い込んで、上手くゆくよう治すしかないわけですね。

ロボットの誤動作を究明してゆく過程は、せっかく造ったプログラムが思惑の通りに動かない原因、誤動作を起こす理屈を究明して、遂にプログラムを仕様の通りに実行させた時の快感、あるいは運用でどうにかカバーし得た時の安堵感。 アレに通じるものがあると想います。
もちろんアシモフの時代、こうした感覚は未だ一般的ではなかった筈で、まるで技術史を先読みしていたかのように想えてきます。
時を経て風化しないSF。 これぞ古典。 名作の証です。
 
 

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June 11, 2010

津田沼散歩・藤崎森林公園

 
 
さてさて、すっかり初夏ですね。
そろそろ好い頃合かと目論んだ私は、習志野市内にある藤崎森林公園へと歩いて出掛けました。
この公園には好く手入れの行き届いた花菖蒲田がありまして、これは是非とも開花時期に見てみたいナと、予てより狙っていたんです。
けれど毎年この時期はなんやかやあって都合が付かず、これまで出掛ける機会を逸してばかりいたのでした。 それが今回は、何年越しかで本懐を遂げることが出来たんです。 満足まんぞく。

JR津田沼駅北口の繁華街を基点にして東へ東へと歩きつなげば、やがて住宅地を抜けて畑地、それから小さな田圃が現れます。 その向こうに拡がる樹林に囲まれた中にあるのが藤崎森林公園
 
 
Photo_2
 
  
ここは以前にご紹介したことのある、拙宅から藤崎図書館へと向かう道すがらになります。
公園は深い樹木に囲まれた大きな池と花菖蒲田が中心で、どちらかと言えば散策のための場所。 走り回ったり遊んだりの場所ではありません。 そのせいでしょう、いつ入っても静かで落ち着きある佇まいで迎えてくれます。

さて、入ってみると花菖蒲はイイ感じに咲き始めています。 これこれ、コレが見たかったんですよ!
ここの花菖蒲田は、両側面から樹木が覆いかぶさるように迫ってきており、直射日光はあまり当たらないですね。 ほの昏い中、静かに揺れる花菖蒲です。
早速デジカメで撮影して、これは自宅PCの壁紙に決定!
 
 
 
Photo
公園の手前にある小さな田圃。 ご近所のプチ里山です。
 
 

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June 09, 2010

妖怪天国

  
 
  妖怪天国
 
     水木しげる著
 
       1992年   ちくま文庫
 
 
漫画家、水木しげるさんの随筆集です。
新聞や雑誌をはじめ、十年ほど掛けて、いろんなところに書き綴った文章をまとめたもののようです。
私は、本業の漫画の方はもちろん読んでいましたけれど、水木さんの文章をキチンと味わうのはこれがはじめてでした。 どれも皆短編で読みやすいうえ、水木さんらしい飄々とした文章が愉しいのです。

全体は<妖怪病>、<天国病>、<締切病>の三章から成っていて、扱うテーマもいろいろですけれど、どの一編を読んでも、根っこの部分は皆同じだなと想いました。 信条がぶれることなく一貫としているんですね。

・幼い頃から身近に感じていた妖怪たち。 この世とあの世のこと。
・戦時中連れて行かれた南方で現地の人の暮らしぶりを垣間見、これぞ楽園と想ったこと。 しかし、かつてはこの世の天国とさえ想った南方の世界も、近頃は近代化の波が押し寄せて来ている模様。 時の流れは、現地の旧友たちさえ変えてゆきます。
・戦後、漫画家のスタートとして始めた紙芝居。 次いで貸本漫画家(今NHKでやっている連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が丁度この時期ですね)となり、そして週刊漫画誌の連載を抱える売れっ子漫画家となった今も、常に水木さんを脅かすのが「締め切り」というヤツ。

エコとか自然との共存とか人間らしい生き方とか、安直に口に出そうものならコソバユくなりそうなテーマに言及しながら、俗世間の価値観に少しも拘泥しない水木さんの語りは違いますね。 超俗にしてユーモラス、そこがイイ。
 
 

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June 03, 2010

眠狂四郎 勝負

 
 
 眠狂四郎 勝負
 Sleepy Eyes of Death 2: Sword of Adventure
 
 
   監督:三隅研次
   原作:柴田錬三郎
   出演:市川雷蔵
       加藤嘉
       藤村志保
 
    1964年  日本
 
 
 
市川雷蔵主演の眠狂四郎シリーズ第二作です。

前作では冷徹一方であった眠狂四郎がここでは(若干ではありますが)明るく、画面の色調さえ暖色掛かっています。
前作の幾分ムチャ(!)なストーリーやどこか妖しい、ナルシシズム・プンプンの雰囲気は後退して、今作はフツーの時代劇として楽しめました。
剣と女に滅法強い男が、ここでは(健気な)子供と(志の高い)お年寄りにヨワイことを露呈してしまいましたねぇ。

この映画、なにより加藤嘉さん演じる勘定奉行のキャラが素ン晴らしく好いのです。
「狂四郎とお奉行」なんて副題を付けてみたくなる一編。

初詣で賑わう境内で狂四郎が出会った老侍は、鼻の頭を赤くして眼をしょぼつかせた好々爺。 飄々として、お供も連れず独り出歩くなど、ちっとも偉ぶったところがありません。
見掛けはどこぞのお武家のご隠居としか想えないお爺ちゃんですけれど、実はこのお人こそ現役バリバリの勘定奉行。 緊迫する幕府の財政事情を立て直すべく、汚職の根絶と真っ向から取り組む硬骨漢。 不正を断じて許さぬ有徳の士なのでした。
けれどそれだけに、陰に回って甘い汁を吸う輩からは煙たがられている様子。 なので、悪者から命を狙われるわけですね。

こういう奇特な御仁を、むざむざと悪人の手に掛けさせることの出来ないのが今作の狂四郎。 勝手にボディガードを買って出ます。
あれ、冷徹無比な剣客が義侠の人になっちゃいました? まあこういうの、嫌いじゃないですけど。


老奉行 「困った時勢だ。 それに今度の凶作だ。 お主なんとも想わんのか」
狂四郎 「つまらん。 俺が面白いのは老人の気性だ。 死なせたくない」


あいや、狂四郎的には世のため人のためにお奉行を守るってワケじゃないらしいです。 やはり。

それにしても、世間にも他人に対しても知らん顔を通して来た眠狂四郎が、今作の冒頭シーンでは薄幸で健気な少年を援助してやったり、また放っておけば悪者に斬られるのは必定の老奉行に入れ込んだり、という構図が面白いですね。
シリーズ第二作目にしてこの変化球ですよ!

そうはいっても前作と比べて余程無理のない(?)時代劇らしいストーリー。 サクサクと進むので、気分好くドラマに浸ることが出来るのです。
撮影は、ロケとセットの対比がとても好く、劇的空間を巧みに創り出していますね。 映像の美しさも相変わらず。
五人の刺客たちとの決闘!、全裸の女スリ(!)とか雷蔵入浴シーン(!!)などあって、娯楽色も全開。

謎の女・妥女に藤村志保さん(お若い!)。 前作での中村玉緒さん(こちらもお若い!!)に続いての純和風美人です。 狂四郎ヒロインの選定、その水準は極めて高いっす。

雷蔵さんは、相変わらずカッコイイです。
狂四郎の纏う悲劇の色合いは幾分薄らいでいますけれど、これはこれで悪くないですし。
ミステリアスであった前作の、時代劇と言うよりサスペンス風な味付けが後退して、勧善懲悪・・・・正義の浪人になり掛かりながら、でもしっかりと狂四郎イズムを保った本作。
今回も時代劇の逸品でした!
 
 

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