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May 18, 2010

ふんわり名人

 
 
かつて当ブログにコメントを頂いたことのある屁爆弾さんが先日逝去されました。

この「問はず語り」では、一時期屁爆弾さんのブログと交流をさせて頂いていたのですけれど、ここしばらくはやりとりがなく、でも時折、こちらから屁爆弾さんのブログをロムだけさせて頂いていました。 コメントとかするではなしに、ただ見に行くだけ。 ええ、片想いです。

屁爆弾さんご本人について私は、そのブログとコメントを通してしか存じ上げないのですけれど、とかく馬齢を重ねるにつれモノグサの度が増してきている私などとは正反対の方であったのは確かです。

それは、切磋琢磨の人・・・・いや、そういうのとも違う。
ともかく、型にはまって安穏とすること、ひとところに留まることをよしとせず、前向きに、常に自らのステージ(ブログ)を進化させていった方です。
そのブログに見せる姿勢の潔さ/思索の切先は(よろずメンドクサがりを決め込む私と違い)エントリーを重ねるごとに純度を極めてゆき、更なる高みを目指しておられました(などという言い様は、ご本人からみて心外かもしれませんけれど)。
そのステージはいつしか、とかく覚悟の足らない私などが立ち入る隙を見出すことの躊躇われるレベルへと達していました。 その姿勢を、私は畏敬の念を以って眺めるしかなかったというのが正直なところです。

それにしても、人はそのさいごの時、もっともその人らしい姿を現すというのでしょうか。
それこそサイゴのサイゴまで、屁爆弾さんらしさを貫かれましたから。
いや、ちょっと待った。 だとすれば私の場合、まったくだらしのない事態を招来するのはまず間違いのないところなんですけれど。 今から狼狽してしまっています。

そのブログやコメントにお書きになる文面から察せられる限り、屁爆弾さんはまったくフランクなお方です。 しかしまた、比類ないインテリジェンスとバランス感覚。 冴えたユーモア感覚。 なによりも透徹した視線の持ち主でいらした。 けれども私は、そんな屁爆弾さんに一番似合う言葉は「烈しさ」だと想っています。
 
 
 
  心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 
 
 
         ▽▲▽▲▽▲


今宵は、故人が好んで食されたお菓子としてそのブログに登場した「ふんわり名人」を食みつつ、かつてのブログでのやりとり(今となっては掛け替えのない)など想い出しています。

この「ふんわり名人」(越後製菓)、当地ではあまり扱っていないお菓子のようで、ちょっと遠くのスーパーまで捜し歩いてようやく、「ふんわり名人 きなこ餅」を買い求めることが出来ました。

これでしたか。 屁爆弾さんのお気に入り。
一口食べてみて、「おや、これは!」と驚きました。
ものすごく軽くて、しかも、口に含んだその瞬間からみるみる溶けてゆくんです。
淡くて儚い、不思議な食感。
表面を覆ったきなこの粉っぽさ。 そのざらざら感と中身のふわふわ感とが、うまく互いを引き立て合っていますね。
なるほど、その名の通り「ふんわり」軽くて、これはとっても美味しいですよ。
それにまた上品。 あんまりガツガツ喰うってもんじゃないですね、これは。(知らず知らずの内に食べ進んでしまいそうで、要注意です)
数個ずつ、小袋に分けて入っているのも気が利いています。


Photo_2


屁爆弾さん、これにハマったんですね。
屁爆弾さんのイメージからすると、もっとずっとパリッとした堅焼き煎餅(それも、たまり醤油などつかった)などイメージされますけれど・・・・いや違うな。 この繊細さが屁爆弾さんですって、断然!
 
ひとつひとつを、心して口に運んで、もう残りあとわずか。
 
 

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Comments

あら~ふんわり名人、わたしも好きですよ。つい先日食べました、きなこが美味しさを引き立ててます。軽いのが又いい^^。

ブログ友って不思議ですね、会ったこともないのに何度かやり取りしているうちに、昔から知っている人のような感覚になりますし、一つのイメージが出来てしまいます。

屁爆弾さん、(ユニークなお名前、お人柄が偲ばれます)ご冥福をお祈りいたします。think

Posted by: みい | May 18, 2010 at 09:43 AM

私も5年ほど前から拝見していたブロガーさんが40代で癌でお亡くなりになったことがありました。一方的で交流はなかったのですがやはり辛く切ない思いをしました。今でも元気の良かった方のブログが残っているというのも辛いです。

Posted by: おキヨ | May 18, 2010 at 12:46 PM

また目頭が熱くなってきました。
色々と思い出しますね。
そう、あの方の知性と教養とユーモアが交じり合った感覚、本当に憧れの人でした。

ご冥福をお祈りいたします。

Posted by: バルカローレ | May 18, 2010 at 08:50 PM

>みいさん

お、みいさんもお好きでしたか!
というか、そちらでも売られてるんですね!!

「ふんわり名人」、当地ではさほど人気がないのか、スーパーを何軒か廻った末に、やっとこさ米菓コーナーの片隅で見つけたくらいです。
ま、無事に買い求めることが出来たのでOKであります。

ネットを介して得た知り合いとのお別れ、これが初めてではないですが、なにか独特の切なさ/辛さがあります。
文字だけでやり取りする分、リアルとはまた別の、心の密な関わりを感じているのかもしれませんね。

Posted by: もとよし | May 19, 2010 at 10:08 PM

>おキヨさん

まだまだ、というお歳で逝かれるのを見送るのは無念なものですね。
一方ブログ記事は、アカウントが残っている限りは変わらぬまま存在し続けますし。
そういったサイトをネットで見るたび、生々しい現実を突きつけられる想いがします。

ではでは、我がブログの行く末は如何に・・・・まぁ、なるようになるっしょ、とまぁチャランポランに構えております!

Posted by: もとよし | May 19, 2010 at 10:09 PM

>バルカローレさん

私にとっても憧れの人でありました。

リアルに存じ上げない、文字情報だけで知っているので尚更なのかもしれませんけれど。
つい先日まで、変わらぬ論客ぶりを見せていた方が、今は・・・・ あれほどの人物がこんなに急に・・・・ などと考えるたび(ヘンな言い方かもですけれど)私は悔しくて堪らないんです。

Posted by: もとよし | May 19, 2010 at 10:10 PM

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