« 夷隅コシヒカリ | Main | ヴィドール:オルガン交響曲第5番 »

April 11, 2010

井上ひさしさんご逝去

 
 
今月9日。 作家の井上ひさしさんがご逝去。 享年75歳とのことです。

ニュースの訃報欄に代表作としてあがっていた「ひょっこりひょうたん島」は1960年代の人形劇。
私も見ている筈ですけれど、もはや忘却の彼方、です。
とはいえ人形たちの、今にして想えばモダンなデザインや、藤村有弘さんのドン・ガバチョに中山千夏さんの博士など、その残像がアタマの中にこびりついていますよ。

それから私の前後の世代だと大概知っていそうな「ネコジャラ市の11人」を、私はほとんど見ていなかったんですね。 これは今想えば、あの時代あの年頃に見ておかなかったこと、それについてシクジッタって気がしています。 同世代に対して時代の記憶を共有/共感出来ないところ、虫食いがあるような感じで。

小説は、沢山の著作の内、「ブンとフン」それから「吉里吉里人」だけ読んでいます。
「吉里吉里人」文庫版で上中下三巻からなる長編。
東北のある村が、国家として独立を宣言することから起こる騒動の数々を描きます。
かつて私の読んだ試しのないタイプの、とにかくトンデモない小説で、変わったモン好きの私にはとっても愉しめました。
小説の内容もさることながら、読んでいた当時の自分の暮らし。 買い求めた書店の佇まいや店員(アルバイト)の様子までセットで覚えています。 よほど印象鮮烈だったんですね。
爾来、あれくらいブッ跳んだ小説を読んだためしがありません。

合掌。
 
 

|

« 夷隅コシヒカリ | Main | ヴィドール:オルガン交響曲第5番 »

Comments

以前から、とてもご健康であるという状態ではなかったとはお聞きしておりましたが…。また、一つの時代が終わったかなという感じがします。

私も、そんなに多くの作品を読んだ(観た)訳ではないのですが、やはり「吉里吉里人」と「ブンとフン」はかなり鮮烈な印象を持ってますね。結構辛口なエッセイも昔いろいろと楽しませてもらったものでした。

Posted by: くあい | April 12, 2010 at 07:19 AM

意外・・・と言ってはアレなんですが、若かったんですね・・・。
もう随分昔から重鎮的な立ち位置でしたので、もっとお年を召してられるのかと思ってましたが・・・。

私も「吉里吉里人」が印象深いですね。

Posted by: バルカローレ | April 12, 2010 at 07:46 PM

>くあいさん

エッセイ、さっき調べてみたら随分と書かれていたようで、そちらの名手でもあったんですね。

調べのついでに、戯曲「表裏源内蛙合戦」が井上作品だったのをさっき知りました。
これ、その昔テレビで、その才気煥発な舞台録画を見てすっかり感心したモンでした。 「吉里吉里人」と作者が同じとは・・・・今頃になって納得してしまいました。(^ァ^)

Posted by: もとよし | April 12, 2010 at 11:26 PM

>バルカローレさん

「吉里吉里人」、皆さん読んでますね~。(^ァ^)

そういえばあの頃、あちこちに○○共和国とか、盛んに建国されましたよね。(笑)
その後一向に音沙汰がありませんけれど、今はどうしてるんでしょう?(^^ゞ

Posted by: もとよし | April 12, 2010 at 11:27 PM

湿布版ですが、これは足のむくみや疲れ、発熱時の対処などに有効に活用できましょう。  もちろん日本国内でも市販の湿布は多種ありますが、試してみれば違いを実感できるはずです。

http://www.geocities.jp/hk_tiger_balm


Posted by: Yoshimatsu Yumi | April 13, 2010 at 07:05 AM

昔から劇作家でしたけど、晩年は特に劇に力を入れてらしたようですよね(あまり観た作品はないのですが…)

ひょうたん島を共同執筆されたのは有名でしたが、(昔の)ムーミンの主題歌(ねえ、ムーミンってやつ)の作詩もされてたと新聞で読んで、ちょっとびっくりしました。きっと、他にもいろんな有名作に関わられてたんでしょうね。

Posted by: くあい | April 13, 2010 at 07:24 AM

こんばんは!
 わたしも吉里吉里人は読みました。長編でしたねえ、内容は印象に残っています。
75歳は、今時若いですよね。闘病中とは聞いてましたが・・・残念ですね・・・。
ご冥福をお祈りいたします。

Posted by: みい | April 13, 2010 at 07:43 PM


>Yoshimatsu Yumiさん

おいでませ、問はず語りへ。

タイガーバーム、使ってますよ。
私の場合、寒い時期など、アカギレ対策に欠かせないもので。
本場香港製はデザインもシャレていてイイ感じですね。

Posted by: もとよし | April 14, 2010 at 07:36 AM

>くあいさん

「ムーミン」は好く覚えてますけれど、あの歌詞も井上作品でしたか。
私も検索し直してみて作品の豊富さにビックリ!でした。

一筆頼まれると、
「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをゆかいに、
ゆかいなことをまじめに書くこと」
と記されていたそうで、さすが深いですね。

Posted by: もとよし | April 14, 2010 at 07:37 AM

>みいさん

吉里吉里人、みいさんも読まれてましたか。(^ァ^)
確かに長かったですね。(^^ゞ
そういえば、話しが矢鱈と脱線しまくったような。(笑)
作者の引き出しの豊富さの証ですよね。
偉大な才能、改めて注目してみたいと想っています。

Posted by: もとよし | April 14, 2010 at 07:38 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/48061932

Listed below are links to weblogs that reference 井上ひさしさんご逝去:

« 夷隅コシヒカリ | Main | ヴィドール:オルガン交響曲第5番 »