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January 11, 2010

坂の上の雲

  
 
 NHKスペシャルドラマドラマ 「坂の上の雲」
 
   原作 司馬遼太郎
   出演 本木雅弘 (秋山真之)
       阿部寛 (秋山好古)
       香川照之 (正岡子規)
 
 
昨年の暮れのお楽しみがこのテレビドラマでした。
司馬遼太郎の同名小説を原作とする連続ドラマで、全十三話を今後三年間に渡り放送の予定。
今回はその第一部として昨年十一月~十二月に掛け、第一話~第五話までが放送されました。
 
一向先行きの見えて来ぬ今の世の中。 こんな時は、旧き好き時代を振り返りたくなるものですが、そこで憧憬を抱かずにはいられないのが明治の頃、というワケです。

維新を経て、立ち上がったばかりの日本という国家。
貧しくも、満ちみちる未来への希望。 江戸以来の日本情緒。 文明開化のトキメキ。 そしてノスタルジー/懐かしさ。
現代人の求めるものを巧みに捉えたドラマ造りです。
各話の劈頭、「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。・・・・」この渡辺謙さんの抑えた口調のナレーションに毎度胸トキメキました。

始まって間もない明治政府。 成長発展が急務であった日本。
国家として若く、またそのサイズが小さかったゆえ、立身出世というものがリアルサイズな夢でした。
若くして、その双肩に国家民族の運命を担い、日本代表(!)として世界各国に飛び出していった人々。
明治の外交官/外交武官らは皆ケッサクな人物揃い。 おそらくは、このような時世でもなければ才能を発揮することが叶わなかったかもしれぬ破天荒な男たちです。

ドラマの主人公は伊予松山に生まれた三人の男たち。
陸軍騎兵を世界レベルにしてのけた秋山好古。 その弟で日露戦争の海軍参謀を務めた秋山真之。 そしてその盟友、正岡子規。
第一部は彼らの貧しい生い立ちから始まり、日清戦争を経て、来るべきロシアとの戦争に向け人々が奔走し始める辺りまで。
ドラマとしての完成度、ロケーションの映像美は実に素晴らしいもので、まるで劇場向け映画(それも歴史/戦争超大作)のよう。 例えば毎年のNHK大河ドラマなど、すっかり凌駕しているレベルと想います。

わが国はこの超大国相手の戦争を、幕末から明治を生きた人々の卓越した働きにより、ギリギリのところで奇跡のような勝利を収めることが出来たわけですけれど、しかし後世の日本人ときたら・・・・その遺産をあっさりと食いつぶしてしまったようなもの。 そこの処が肝心要。

なにしろ、あまりにも素晴らしいドラマなので、すぐにもこの先が見たいところですけれど、この続き、第二部の放送は今年の十二月の予定とのこと。
これほどの完成度ならば、時間の掛かるのも致し方のないところでしょう。
楽しみに待ちたいと想います。
 
 

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Comments

普段、NHKドラマって見ないんですが、コレは私も見ました。
録画して2度ずつ見ましたよ。

主演の3人がイイですよね。
そしておっしゃる通り、最初のナレーションが最高。

今の日本は大変ですが、あんなに貧しかった頃でもアレだけやれたんだから、悲観することないよ、と思いたいですね。

12月が楽しみです。
でも子規の運命と日露での旅順攻略が辛いんだよなあ・・・

Posted by: 晴薫 | January 11, 2010 at 11:40 PM

>晴薫

やっぱり晴薫さんもご覧になってましか。(笑)

秋山兄弟と子規、皆さん最高のハマリ役ですね。
子規たちが「のぼーる」に興じるシーンは可笑しかったですね。
そして隅々にまで拘りぬいたであろう、子規庵と病床六尺のセット。
その香川子規もやがて・・・・・
それから203高地の凄まじい消耗戦と、考えてみればヘヴィーな第二部かもですね。(^^ゞ

ともあれ、鶴首して待ちましょう!(^ァ^)

Posted by: もとよし | January 12, 2010 at 09:27 PM

わたしも見ましたよ~
 一部は三人の成長と、未来への希望、憧れ、若い彼等の高揚感にあふれた姿がよかったですね。香川子規は、お顔まで本人にそっくりでしたよね。
三人のゆかりの地、松山に行ってみようと思っています。

12月わたしも楽しみに待ってます。

Posted by: みい | January 13, 2010 at 08:23 PM

>みいさん

期待に違わぬ素晴らしいドラマで、毎回感激することしきりでありました。(^ァ^)

ご当地、さぞ盛り上がってるでしょうね。(笑)
私もいつか、秋山兄弟や子規の足跡を尋ねてみたいです。

第二部、刮目して待ちましょう!!

Posted by: もとよし | January 13, 2010 at 09:53 PM

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