三遊亭圓楽師匠逝去
五代目三遊亭圓楽師。
テレビの「笑点」、あの、昔っから続いている演芸番組の中で大喜利のメンバー、そして司会者を永く務められたことで広く知られる師匠です。
訃報のあった日、偶さかオフであった私は、自宅でながら聴きしていたお昼のラジオ番組で、パーソナリティの林家たい平師匠が本日のトピックの一つとして、ことの仔細を粛々と語られるのを聴きました。
たい平師匠といえば、その師匠こん平の代から永くながく続く大喜利メンバーです。 圓楽師匠の悲報に、募る想いは如何ばかりだったでしょう。
しかしそこは気丈にふるまわれて、普段と変わらぬ口調を保っておられたたい平師匠でした。 とは言えコーナーの終盤に至って、その声音のほんの微かに震えていたのが、いっそ切なかったです。
その昔、タモリのオールナイトニッポンで落語特集をやったことがありまして、私はその中で圓楽師匠の高座の掛かったのを聴いたことがあります。 私も、落語にはてんで興味のなかった頃ですから、その折の演題とかもう覚えていないんですけれどね。
深夜、ラジオの前で独り聴く落語は大人の雰囲気、通人のエンターテイメントって感じがしてなんだかカッコ好く、一所懸命に聴き入ったものでした。
圓楽師匠の声音と、色気ある語り口というタモリさんの解説が、微かに記憶に残っています。
とうとう直には聴くことが叶わなかった大看板でした。
ご冥福をお祈り致します。
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