« 寝すぎて頭痛(自業自得) | Main | 津田沼散歩・千葉市花見川区まで »

September 21, 2009

ヱヴァ破、ふたたび

 
 
絶賛ロングラン公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」に続いて、エヴァンゲリオンの新劇場番二作目となるこの映画もヒットのようです。

一度観ただけでは飽き足らず(いずれDVD化されることは無論承知の上で)二度、三度~更にさらにと、何度も映画館へと脚を運ぶ熱心なファンの少なくないのが、他のヒット映画とは違うところです。

で私も、映画館のスクリーンで見ることの出来る今のうちに、と想ってまた観てきましたよ。
やっぱり今度も面白かったです。 二回目ともなると、台詞のひとつひとつをよく噛み締め、映像の細かい描写まで確認出来る分、映画をより一層愉しむことが出来ますからね。 リピーターさんの大勢いることも、大いに納得がゆくのです。

俯き加減の中学生・碇シンジ君の登場から、壮大なヤシマ作戦に至るまでの作品世界、その台詞/カットの一々について(まるで神話の語り部の如く)「新世紀エヴァンゲリオン(以下、前作)」に忠実になぞらえてみせた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」に対して、前作の世界感を構成してきたキーポイントを次々に書き換えて来た本作、破の段。

         ▽▲▽▲▽▲

今回観て私がオモシロいと感じたのは(本筋とはまったく関係のないところですけれど)背景に描き込まれた電力設備の描写でした。

SFものでは大概、電子/機械工学、そしてコンピュータ関連の映像が多い、というかSFものの製作者がもっともハリキルのがこういった部分の描写ですよね。 前作だと、エヴァンゲリオンとシンクロする際のサイバー・パンクな描写も印象的でした。

それが、新劇場版では背景に電力関係の描写が多々見られます。 ええ、電子ではなくて電力。 電子装備満載の近未来世界に、なぜかプリミティブな部分が目立つんです。

それは思えば、序の段のクライマックスに描かれたヤシマ作戦でも顕著でした。
日本中の電力全てを一本のビームに収束させて一大血戦に臨むという、燃える(!)クライマックスの描写は巨大電力設備の大集合。 人力と電力を掻き集めての総力戦でした。

で、本作の舞台となる第3新東京市の描写では、街中に張り巡らされた配電線。 電柱と建物を行き来するアレの描写が印象的です。

従来、景観を破壊するとされ、また諸外国(といっても主として欧米でしょうけれど)と比較されて・・・・こんなのは日本だけみっともない・・・・みたいに言われてきた街中の電柱とその間を複雑に行き交う架空電線。
とても近未来の日本、それも使徒迎撃専用要塞都市としては似つかわしくないと想うんですけれど。
でもそれを、わざわざ描きこ込んできたのはとても興味深いこと、とこう想ったわけです。

街中の電線たち。 改めて眺めると景観の一部として、なんだか人々の暮らす生活圏に張り巡らされた血管のようにも見えてきます。 そんな生命観を、新劇場版の作品世界にも持ち込みたかったのでしょうか。
ところで私、こういった街の配電線や電柱。 実を言うと、これはこれで嫌いではないのですよ。
こうして電線の張り巡らされた風景を、ある意味キレイとさえ想う、そんな感覚があります。

そういえば前作では、従来のアニメでは極力避けられていた日本語の文字表記(特に明朝体)をスクリーン上で多用して、そのカッコよさを世界にアピールしたものでしたね。
工場萌えが認知され出しているご時勢ですから、今度は電気関係がクルかもしれませんよ。
なんて、勝手にあれこれ考えて愉しんでます。
 
 

|

« 寝すぎて頭痛(自業自得) | Main | 津田沼散歩・千葉市花見川区まで »

Comments

二度目、いらっしゃいましたか(笑

私も二度目は色々なことを確かめつつ観ましたよ。
今日、三度目、行こうかなあ、とも思ったんですが、用事を片付けることに費やしてしまいました(笑

>街中に張り巡らされた配電線。 
>電柱と建物を行き来するアレの描写が印象的です。
庵野さんは、非常な電線、鉄塔マニアだと聞いたことがあります。

確かに綺麗でこだわりを感じますよね。

Posted by: 晴薫 | September 21, 2009 at 11:29 PM

>晴薫さん

私も後一回くらいは映画館で観たいんですけれどね、でも後はDVD待ちかなぁ。(^^ゞ


>庵野さんは、非常な電線、鉄塔マニアだと聞いたことがあります。

なるほど。 やはり、監督のコダワリでしたか~。
退廃的というんでもなく、どこか病みかけたような、鋭敏過ぎるくらいの美意識を感じます。

序での綾波のアパート。 あの、コンクリート打ちっぱなしの安藤忠雄ばり美意識とも通じるものを感じますねぇ。

Posted by: もとよし | September 22, 2009 at 08:10 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/46265779

Listed below are links to weblogs that reference ヱヴァ破、ふたたび:

« 寝すぎて頭痛(自業自得) | Main | 津田沼散歩・千葉市花見川区まで »