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May 14, 2009

天地人

 
 
「天地人」は今年、2009年のNHK大河ドラマ。 2007年の「風林火山」以来の戦国ものです。
上杉謙信の養子景勝に仕えた忠臣、直江兼続の生涯を描く長丁場のドラマも、そろそろ折り返し地点へと近づいた辺り。
ネットでは、時に芳しくない評価も聴こえてきますけれど、私は最初からずっと見ていますよ。

常々、NHKの大河ドラマには、私のありきたりな先入観を大きく打ち壊すほどのもの、その年ならではの作品であって貰いたいと想っています。
2009年の大河ドラマは、2009年にしか造ることのできない内容でなければ意味がない、と考えるのです。
どの年の大河でも、その時代の映像技術/世相を反映した意欲的な表現が見てみたいし、民放の歴史もの(お正月特番など)にありそうなお定まりのパターン、安定路線には進んでいって欲しくないですからねえ。
仮に試みの内の幾つかが不評に終わったとしても、(表現の)攻めの姿勢は崩して欲しくないですよ。 どこまでも、付いていきますから。

今年の大河は合戦シーンなど、あまり大掛かりなロケが見られなくて、戦国物としては大人しいという気もします。 けれど合戦場を空高くより俯瞰するシーンなど、CGを駆使した(CGでしか表現でき得ない)斬新なカットがあったりして、見せ場にも事欠かないのじゃあないでしょうか。

大島ミチルの音楽は、戦国らしい土俗的なテーマ曲は別として、劇中の音楽など妙に甘ったるい旋律や、時折ジャズっぽい和音が現れるなど、違和感が付いて回り、ちと弱ります。(それも、最近になってこちらが順応して来た気がしますけれど)

         ▽▲▽▲▽▲

それからキャスティング。
あえて、気に入ったところだけ書いてみましょう。
 
 
主人公、直江兼続役に妻夫木聡。 心優しく、誠実な気質(すぐ泣いちゃうんです)は好感度120%。
但し、その辺は事前に、それこそ妻夫木聡主演と聞いた時点で予想していた通りなので、(上述のように)新鮮味というのは無かったんですけれど。
いや待てよ、妻夫木クン持ち前のキャラはそのままに、主役を張らせたってところに意外性があるのか。
かつてない、草食系戦国武将の誕生ですね。
 
 
その主、上杉景勝役に北村一輝。
あまりにも偉大な上杉謙信の後継者としてのプレッシャーに耐える、極めて口の重い、しかしながら兼続の仕えるに相応しい名君という難役を好演。
言わねばならない、でもなかなか言葉の口に出ないモドカシサ、みたいな感覚の伝わってくる演技力はさすがです。
 
 
先代の上杉家君主、上杉謙信役に阿部寛。
激しさと高潔さ。 まさにハマリ役でした。
「天地人」の序盤は阿部謙信にすべて持っていかれたかの感がありますね。 いっそこのキャスティングで謙信を主人公にしたドラマが見たかった・・・・とは誰しも思ったんじゃないでしょうか。
 
 
心優しい兼続の気丈な奥さん。 お船役に常盤貴子。
この女優さん、元々あまり好みではなかったのですよ。 それが今年のヒロインとは、トホホ・・・・などと案じていたのですけれど。
いざ始まってみれば、お船の凛とした立ち姿と、キビキビとした所作の美しいこと。 もうそれだけで、お船という女性の人柄、イメージがしっかりと伝わってきます。
今では、兼続とは好対照のパートナー役として、ナイス・キャスティングと想っています。
 
 
織田信長役に吉川晃司。
こちらも素晴らしい! おそらくは意識してそうしているのであろう、ちょっと奇妙な台詞回し(イントネーション)や、何処か遥かなものを見通しているかのような視線からは、常人離れしたイメージが伝わってきます。
実際の信長その人も、おそらくはこんな風貌だったのではないかと想わせられて、個人的に歴代信長役者ナンバー1の座を差し上げたいのです。
 
 
羽柴秀吉役に笹野高史。
こちらも好キャスティング。
でも、(NHK大河の)マイベスト秀吉としては、既に「功名が辻」の柄本明がいますからねえ。
笹野秀吉の出番としては、信長没後からが本領発揮でしょうから、これからが見ものなのです。
 
 

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Comments

もとよしさん、こんにちは!
私もコレ、見てました(と、過去形なのが、辛い・・)
もともと、つまぶき君が結構好きなのもあって、期待して見たのですが、、、う~~ん・・・。影虎さんでしたっけ・・・玉鉄さんとの戦いあたりで、挫折しちゃったんです・・・。

私も、モニカが演じる信長は、すごいインパクトがあって、ちょっと見直しました。もとよしさんも、役者ナンバー1の座をとまでおっしゃっていますね♪

Posted by: latifa | May 14, 2009 at 09:59 AM

>latifaさん

途中までご覧になってましたかぁ。(^ァ^)
阿部謙信の急逝後、上杉景勝と(玉山鉄二演じる)上杉景虎との家督争いを廻って、ずいぶんと長く引っ張りましたからねぇ。(^^ゞ
ドラマ的にクライし、ジミだしで、この辺でサヨナラした方も少なくなかったかも、ですね。(^^ゞ

ドラマの方は、現在本能寺の変まで来てまして、次回からは新局面。 兼続VS秀吉の、丁々発止の渡り合いが始まります。
ここらからが兼続の本領発揮といったところでしょうから、ご興味がおありでしたら、またドーゾ。(笑)

Posted by: もとよし | May 14, 2009 at 08:58 PM

わたしも、毎回観てますよ~
 最初は子役の与六(字あってる)に泣かされてました。かわいかった^^。
妻夫木兼続、実際はこんなにイケメン?まだまだ泣く場面ばかり多いですね。
お船は、かっこいい憧れですね。常盤さんはまり役かも。
次回も楽しみです。

Posted by: みい | May 15, 2009 at 10:13 AM

>みいさん

お、ご覧になってますか。(^ァ^)

幼い兄弟のように、主の景勝におんぶされた兼続。
一面の雪景色の中を二人が歩む場面は、序盤の名シーンでしたね。

越後が舞台ということで、雪景色や雪中ロケを期待していたんですけれど、あれ以降は出てこないようで、やっぱり難しいんでしょうかね。(^^ゞ
ともあれ、私もこの先が楽しみです。

Posted by: もとよし | May 15, 2009 at 10:47 PM

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