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December 28, 2008

あの戦争は何だったのか ~日米開戦と東条英機~

 
 
 あの戦争は何だったのか
   ~日米開戦と東条英機~

  <ドラマとドキュメンタリーで綴る開戦への道>

  12月24日(水)18:55~23:32  TBS


<出演>
 東条英機 (総理大臣・陸軍大臣)ビートたけし
 石井秋穂 (陸軍省軍務局軍務課高級課員)阿部 寛
 東郷茂徳 (外務大臣)橋爪 功
 近衛文麿 (前総理大臣)山口祐一郎
 木戸幸一 (内大臣)風間杜夫
 昭和天皇  野村萬斎
 山本五十六 (連合艦隊司令長官)市川團十郎
 徳富蘇峰  西田敏行


太平洋戦争とは一体誰が、どういった経緯で始めたものなのか。
無謀としか想えない戦争に、なぜ突入したのか。
「あの戦争は何だったのか」を問うTVドキュメンタリーとドラマです。
私は前に原作の同名書(保阪正康著)を読んでいて、それがとても面白かったので、前々から期待していた特番でした。
かなり長尺の番組で、録画してあったものを2日掛かりでようやく診きりました。 ふう。

開戦前夜、戦争回避を最後まで模索する(時勢の読めている一部の)軍人や、一方闇雲に開戦を希求する世論があったという皮肉。
原作にはなかった徳富蘇峰(と戦後彼にインタビューを試みる記者)、つまり当時のマスコミ/言論知識人という視点は、私にとっては新鮮でした。
その彼らに戦争責任は? というところまで、テレビというマスメディアの上で踏み込んでいる点は特に評価したいところです。

導入部の歴史解説ドキュンタリーパートも含めて、実に長い番組ですけれど、クライマックスとなる長丁場の会議(大本営政府連絡会議~御前会議)シーンで少しも飽きさせないのは脚本、演出、キャストの面白さと、なにより開戦の決断というテーマの重み故でしょう。

永い会議の終盤、いよいよこれで開戦が決定するというあたりは、「え、こんなんで決まっちゃったの?!」というくらいのあっけなさですけれど、それが製作者側の狙いなのだろうと想います。
この時の、彼らの決断により日本の運命、300万人を超える犠牲が決したわけです。

原作では触れている、東条はじめ一部軍人らの戦時中のトホホぶりは、ここでは描かれていません。 東条など、その分好い人になっちゃってますね。 それはそれで、原作とは異なるTV版の視点なのかもしれませんけれど。

とまれ、キャスト中の、東条はじめ歴史的映像で見知っている人々が皆々そっくりさんで、それを見るだけでも、ある意味楽しく、また娯楽性も十分含んだ番組でした。
 
 

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Comments

コレ事務仕事しながら観ました。
俺は歴史に疎いから勉強になりましたね。

オモシロかったです。
後から冷静に考えれば、中国、南方とヤッテル上にアメリカともヤルってレバレッジ掛けすぎでしょう、と思えるんですが、あの当時、イケイケの雰囲気だとヤッチャうのかもしれませんね。

やり過ぎだよ、バカと思いつつ、番組見ているだけでテンション上がってくる自分を振り返ってそう思いました。

Posted by: 晴薫 | December 28, 2008 at 03:31 PM

後世の人間としては、己(世界の中の日本)の身の丈を忘れないでいてくれれば、とか想ってしまいますよね。
開戦前、そして戦時中であっても、国家としての損得を冷徹に詰めれば、結論は自ずと出た気がしますけれど。(そういう意味で、レバレッジを計るという感覚は、いつの世も大事ですね)
でも、日本は神州で絶対に負けることがない・・・・こんな意見が無理なく通ってしまう時代でした。
まさしく「あの戦争~」の意味を問いかける、高企画でした。

Posted by: もとよし | December 28, 2008 at 06:05 PM

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