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December 31, 2008

今年の第九

 
 
いくら折節の決まり文句とはいえ、「好いお年を」などと口にすることのいささかタメラワレル、不景気の寒風吹きすさぶこの年末です。
来年は、一体どんなことになるのやら。
それでもまあ、聴いているわけですね、今年の暮れもまた第九を。
例年、ウォークマンやラジカセやらと、安直な形で済ませてしまっている私の第九鑑賞ですけれど、今年は更にズボラが進んで、もはやPC上で動画サイトを利用してのながら聴きですよ。

動画サイトにつないで「beethoven symphony 9」とかなんとかで検索してみたら、もうザクザクとヒットしちゃって。 それでもう、なんでもイイや(おい)ってな軽いノリで、沢山ある中ではじめに目に付いたカラヤンのを選んで流してます。
動画サイトなので、もちろん映像つきです。 その昔は、クラシックものの映像作品といえば、滅多には見ることの出来ない感涙もののご馳走でしたよね。 未曾有の不景気なれど、こういうところについちゃ、ありがたい世の中になったもんです。

演奏はカラヤン指揮、ベルリン・フィルで1968年の収録。
動画サイトなので画質は悪いけれど、映像作品として見ればとても美しく、しばし見とれてしまいます。
演奏会のライブではなく、カラヤン美学を映像として世に遺すための特別なセッションなのでしょう。 実際の演奏会のステージならばあり得ないような形の演奏者の配置や、くるくると切り替わってゆくカメラアングルが、どれもカッコイイですな。 しかも、見れば指揮者、ソリスト、合唱団はもとよりオーケストラまで全員暗譜で演奏しています。

この暮れの歓喜の歌は、祝祭の歌としではなく、永い坂を乗り越す糧としての歌として聴くべし。 不況下で迎える新年に、これほど相応しい楽曲があろうか。

さてさて、今年の「問はず語り」はここまでとさせて頂きます。
この一年間、訪ねて下さった皆々さま、どうもありがとうございました。
それではどうぞ、好いお年を!
 
 
 
  昨年の第九
 
 

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December 29, 2008

NHK大河 篤姫 最終回

 
 
今年のNHK大河ドラマ「篤姫」が最終回を迎えた。
徳川十三代将軍家定の正室篤姫(のちの天璋院)を中心に、徳川家の興隆をじっくりと描き切った。
それにしても、薩摩今泉島津家の娘に過ぎなかった於一の登場から、明治維新まで、一年過ぎることの速いことはやいこと。
と、なんだか去年の今頃と同じようなことを書いていますね。

私は篤姫その人についてまるで知らず、当初はどんなドラマになるか予想も付かなかったんですけれど、始まってみれば想定外の面白さで、結局一年を通してお付き合い出来ました。

お終いのあたりは、勝海舟(北大路欣也)の存在が特に好かったですね。
ドラマの終盤に至って、天璋院と海舟の居る距離が次第に近づいてゆく・・・・って男女のってやつではなくて、大御代様と一介の幕臣と、世が世ならばお目見えも叶わぬような間柄の二人の対面風景が、お座敷での改まった形から、縁側や庭での気の置けない談話へと移ってゆき、更に江戸が東京と改まってからは揃って市中を散策するなど。 そんなところに世相の移り変わりを感じさせられ、なんとも小気味の好い演出でした。
最終回、維新の後しばらくを経ての大奥同窓会(?)も愉しかったです。 「篤姫」では、全編の随所でこういった遊び/粋な演出が冴えていましたね。

さて、来年の大河ドラマは戦国もの、上杉家の忠臣直江兼続を描く「天地人」ですと。 徳川家康に噛み付いた直江状、そして前立に「愛」の字を飾った兜で名高いお方ですね。 今度は守備範囲内ですぜ。 よしよし。
 
 

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December 28, 2008

あの戦争は何だったのか ~日米開戦と東条英機~

 
 
 あの戦争は何だったのか
   ~日米開戦と東条英機~

  <ドラマとドキュメンタリーで綴る開戦への道>

  12月24日(水)18:55~23:32  TBS


<出演>
 東条英機 (総理大臣・陸軍大臣)ビートたけし
 石井秋穂 (陸軍省軍務局軍務課高級課員)阿部 寛
 東郷茂徳 (外務大臣)橋爪 功
 近衛文麿 (前総理大臣)山口祐一郎
 木戸幸一 (内大臣)風間杜夫
 昭和天皇  野村萬斎
 山本五十六 (連合艦隊司令長官)市川團十郎
 徳富蘇峰  西田敏行


太平洋戦争とは一体誰が、どういった経緯で始めたものなのか。
無謀としか想えない戦争に、なぜ突入したのか。
「あの戦争は何だったのか」を問うTVドキュメンタリーとドラマです。
私は前に原作の同名書(保阪正康著)を読んでいて、それがとても面白かったので、前々から期待していた特番でした。
かなり長尺の番組で、録画してあったものを2日掛かりでようやく診きりました。 ふう。

開戦前夜、戦争回避を最後まで模索する(時勢の読めている一部の)軍人や、一方闇雲に開戦を希求する世論があったという皮肉。
原作にはなかった徳富蘇峰(と戦後彼にインタビューを試みる記者)、つまり当時のマスコミ/言論知識人という視点は、私にとっては新鮮でした。
その彼らに戦争責任は? というところまで、テレビというマスメディアの上で踏み込んでいる点は特に評価したいところです。

導入部の歴史解説ドキュンタリーパートも含めて、実に長い番組ですけれど、クライマックスとなる長丁場の会議(大本営政府連絡会議~御前会議)シーンで少しも飽きさせないのは脚本、演出、キャストの面白さと、なにより開戦の決断というテーマの重み故でしょう。

永い会議の終盤、いよいよこれで開戦が決定するというあたりは、「え、こんなんで決まっちゃったの?!」というくらいのあっけなさですけれど、それが製作者側の狙いなのだろうと想います。
この時の、彼らの決断により日本の運命、300万人を超える犠牲が決したわけです。

原作では触れている、東条はじめ一部軍人らの戦時中のトホホぶりは、ここでは描かれていません。 東条など、その分好い人になっちゃってますね。 それはそれで、原作とは異なるTV版の視点なのかもしれませんけれど。

とまれ、キャスト中の、東条はじめ歴史的映像で見知っている人々が皆々そっくりさんで、それを見るだけでも、ある意味楽しく、また娯楽性も十分含んだ番組でした。
 
 

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December 16, 2008

弓は入れたか?

 
 
自分のことは、自分が一番好く判っています。
だから、きっといつかはしでかすんじゃあないか、いやもう絶対やらかすに違いないって、常々心ひそかにおそれていたアレを、この間ついにやってしまったのであります。

すなわち、某所に到着して、そこまで担いで来たチェロケースを肩から下ろし(さっ、今日もガンバロウね!)ハードケースの蓋を開けたらば、なんとまあ、そこにチェロはあるけれど弓が入っていなかったわけです。

なにぶんチェロは擦弦楽器なもんで、本体のみあっても弓がなければものの役に立ちません。 こうなると、矢鱈デカイ図体がただもうウラメシイ。
この日の午前中、殊勝にも自宅でお復習いをした後、楽器本体はケースへと納めたものの、弓の方を仕舞い忘れたんですな。

幸いにも、人様の予備の弓をお借りすることが出来て、その場はことなきを得ました。

        ▽▲▽▲▽▲

これはずっと以前、或るヴァイオリニストから聴き込んだ話しですけれど、やはり弓を仕舞い忘れたことのある人がいて、爾来その対策としてヴァイオリンケースの蓋の裏側に「弓は入れたか?」って貼り紙をしているんだそうで。

なるほどね。 これならば再発の可能性は大いに軽減するに違いありません。 
私も、いつまた同じ失敗をしでかすか判らない(弱気!)し、こういうことは真似をするべきなのかも・・・・・ついでに指差し確認も励行すれば、さらに完璧?!・・・・・などと、目下案じているところであります。  
 
 

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December 12, 2008

世界ふれあい街歩き

 
 
日曜夜はご多分に漏れず「篤姫」タイムなわけですが、ただし最近は別件があって、リアルタイムで見ることはなく、専ら録画でチェックってことになってます。

でその後、休日のお終いに同じチャンネルで放送されるのが「世界ふれあい街歩き」 このゆる~い旅番組に目下ハマってます。

毎回世界各国の街を訪れ、特に目的も持たずに、ただもうぶらぶらと歩く、それだけの番組。
広く名の知れた名所旧跡には目もくれず、でも地元の人が自慢するスポットは見逃しません。
街行く人々との会話。 なにやら面白そうな店があれば覗いてみ、古い路地を見つければ潜り込んでしまう。
移動にはクルマなどの機動力を一切頼らない。 つまり、日中掛けて歩いて回れる範囲内でのロケに徹してます。
早朝から歩きはじめて夕方まで。 常に陽の傾き具合を感じながら番組の進むのが、また好いんですよね。

それは例えば言えばグーグルのストリートビュー・・・・・いろいろと問題も指摘されるようですけれど・・・・・あれでご近所の散歩など試みた方も少なくないのではないかと想います。
「世界ふれあい街歩き」のスピード感は、ちょうどあの感じ、ストリートビューで地図上を移動する時の体感速度に近いんですよね。

毎回入れ替わる番組の語り手は俳優やタレントさんなど、いずれも穏やかな語り口を持つ、のんびりまったり系の人たちが好演。 私は、中でも中嶋朋子さん担当の回が特に好きかな。
テーマやBGMとして流れる音楽も、とっても趣味が好いし。 休日のおしまいを惜しむかのような、やさしいことこのうえない番組。 少しでも長く続いて欲しいものです。
 
 

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