北京故宮 書の名宝展
北京故宮 書の名宝展
場所:江戸東京博物館
期間:2008年7月15日(火)~9月15日(月)
北京故宮博物館に収蔵される名筆の数々を展示するこの展覧会。
ワタクシめも、漢字の国に生を受けたからには是が非でも、何がなんでも観ておかねば! な~んて、妙に勢い込んで行って参りました。
唐、宋、元、明、清の各時代に書かれた、名立たる名筆が六十五作品。
一書家に一作品ずつが選ばれているため、バラエティーに富んで飽きさせない。
その内容も楷書、行書、草書、隷書と様々。 中でも篆書の面白さに感心した。
もちろん全てが漢文だし、字のひとつひとつを取っても大概は読めないものばかり。 だがしかし、そのフォルムの、なんとスタイリッシュでカッコイイことよ!・・・・などと、実にもうミーハーと言うかケーハクな感動に浸っておりました。
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さて、この会の目玉となっているのが、書聖と称えられる王羲之の最高傑作として名高い「蘭亭序」(八柱第三本)
無論、これは真跡ではない。 ホンモノは王羲之の書を愛してやまなかった唐の皇帝太宗が、死後自分の墓に収めさせてしまったから。
太宗の生前に造られた何点かの模写の内、最良とされているのが、今回展示されている八柱第三本である。
最近いろいろなメディアで眼にする機会もあるけれど、その実物は想いの外小さく、展示の仕方も相まって、少々見難いことになっている。
「蘭亭序」は、王羲之が内々で開いた詩会を記念して編んだ詩集の序文の草稿であり、酔いに任せて筆を執ったと言う、極めてパーソナルなものだけに、気負いなく、武人の筆とは思えぬ典雅なタッチで魅せる。
筆先のひょいと跳ねたところ、そのモヤシのヒゲのようなのが、なんかもう艶っぽいのですよ。
当然のことながら、会場でもここが一番混雑していて、ゆっくり見ている余裕のなかったのが残念至極。
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「蘭亭序」の他に、取り分け心残った作を記しておくものなり。
趙宦光 「篆書李白楽府句軸」
朱耷 「行書抄録蘭亭序軸」
梁詩正 「行書元人五言律詩軸」
梁同書 「行書七言絶句二首軸」
ワタクシ、書というものを、かつてこれほどまでに一所懸命、夢中になって鑑賞した経験がない。
で、判ったのかい? 書というものが少しは理解出来たのかい? なんて問われると、弱ってしまうのだけれど。 でも、結構夢中になって、小さな会場を、都合3~4周してしまった。
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Comments
行かれたんですね!
良かった。
>結構夢中になって、小さな会場を、都合3~4周してしまった。
これはもう分かった、と言ってイイんじゃないでしょうか。
私は8月中は忙しいので、9月頃行きたいと思います。
でも15日までかあ・・・ぼやぼやしていると見逃すな・・・
Posted by: 晴薫 | August 03, 2008 at 12:13 AM
あ・いいなあ~
わたしも飛んで行きたい~です(笑)
奥深い書の入り口にでも・・・・
>かってこれほどまでに一所懸命、夢中になって鑑賞した経験がない。
わたしも経験したい^^。
Posted by: みい | August 03, 2008 at 09:48 AM
>晴薫さん
お陰さまで、なんとか観ることが出来ました。(^ァ^)
客層は絵画展などと異なり、やはり実際に書道をやっている方が多いようです。
そんな中にあって、絵画展的ノリで鑑賞していた私でした。(笑)
Posted by: もとよし | August 03, 2008 at 10:51 AM
>みいさん
博物館など入っても、書道作品の前は素通りしてしまいがちな私なんですけれど、それが今回はとても愉しめました。(^ァ^)
この展覧会、他の地方には巡回しないんでしょうかね。
千載一遇のチャンスですので、機会があれば是非!
Posted by: もとよし | August 03, 2008 at 10:54 AM