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August 02, 2008

北京故宮 書の名宝展

 
 
北京故宮 書の名宝展
 
  場所:江戸東京博物館
  期間:2008年7月15日(火)~9月15日(月)
 
 
北京故宮博物館に収蔵される名筆の数々を展示するこの展覧会。
ワタクシめも、漢字の国に生を受けたからには是が非でも、何がなんでも観ておかねば! な~んて、妙に勢い込んで行って参りました。
 
唐、宋、元、明、清の各時代に書かれた、名立たる名筆が六十五作品。
一書家に一作品ずつが選ばれているため、バラエティーに富んで飽きさせない。
 
その内容も楷書、行書、草書、隷書と様々。 中でも篆書の面白さに感心した。
もちろん全てが漢文だし、字のひとつひとつを取っても大概は読めないものばかり。 だがしかし、そのフォルムの、なんとスタイリッシュでカッコイイことよ!・・・・などと、実にもうミーハーと言うかケーハクな感動に浸っておりました。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
さて、この会の目玉となっているのが、書聖と称えられる王羲之の最高傑作として名高い「蘭亭序」(八柱第三本)
無論、これは真跡ではない。 ホンモノは王羲之の書を愛してやまなかった唐の皇帝太宗が、死後自分の墓に収めさせてしまったから。
太宗の生前に造られた何点かの模写の内、最良とされているのが、今回展示されている八柱第三本である。
最近いろいろなメディアで眼にする機会もあるけれど、その実物は想いの外小さく、展示の仕方も相まって、少々見難いことになっている。

「蘭亭序」は、王羲之が内々で開いた詩会を記念して編んだ詩集の序文の草稿であり、酔いに任せて筆を執ったと言う、極めてパーソナルなものだけに、気負いなく、武人の筆とは思えぬ典雅なタッチで魅せる。
筆先のひょいと跳ねたところ、そのモヤシのヒゲのようなのが、なんかもう艶っぽいのですよ。
当然のことながら、会場でもここが一番混雑していて、ゆっくり見ている余裕のなかったのが残念至極。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
「蘭亭序」の他に、取り分け心残った作を記しておくものなり。
 
   趙宦光 「篆書李白楽府句軸」
 
   朱耷  「行書抄録蘭亭序軸」
 
   梁詩正 「行書元人五言律詩軸」
 
   梁同書 「行書七言絶句二首軸」
 
 
ワタクシ、書というものを、かつてこれほどまでに一所懸命、夢中になって鑑賞した経験がない。
で、判ったのかい? 書というものが少しは理解出来たのかい? なんて問われると、弱ってしまうのだけれど。 でも、結構夢中になって、小さな会場を、都合3~4周してしまった。
 
 

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Comments

行かれたんですね!
良かった。

>結構夢中になって、小さな会場を、都合3~4周してしまった。
これはもう分かった、と言ってイイんじゃないでしょうか。

私は8月中は忙しいので、9月頃行きたいと思います。
でも15日までかあ・・・ぼやぼやしていると見逃すな・・・

Posted by: 晴薫 | August 03, 2008 at 12:13 AM

あ・いいなあ~
わたしも飛んで行きたい~です(笑)
奥深い書の入り口にでも・・・・

>かってこれほどまでに一所懸命、夢中になって鑑賞した経験がない。

わたしも経験したい^^。

Posted by: みい | August 03, 2008 at 09:48 AM

>晴薫さん

お陰さまで、なんとか観ることが出来ました。(^ァ^)
客層は絵画展などと異なり、やはり実際に書道をやっている方が多いようです。
そんな中にあって、絵画展的ノリで鑑賞していた私でした。(笑)

Posted by: もとよし | August 03, 2008 at 10:51 AM

>みいさん

博物館など入っても、書道作品の前は素通りしてしまいがちな私なんですけれど、それが今回はとても愉しめました。(^ァ^)
この展覧会、他の地方には巡回しないんでしょうかね。
千載一遇のチャンスですので、機会があれば是非!

Posted by: もとよし | August 03, 2008 at 10:54 AM

9月20日はどうもでございました。

これ、私も観に行きました。
2006年に東京国立博物館で開催された『書の至宝-日本と中国』は、これより前の時代が主だったのですが、流石に時代が下った分、今回の方が個性的な書体が多かったように思いました。
金農の「隷書抄録沈周伝軸」と、鄧石如の「篆書四箴四屏」が、個人的には好きでした。

Posted by: 各務元正 | September 21, 2008 at 10:40 PM

>各務さん

おいでませ、問はず語りへ~!(^ァ^)
先日は、お世話さまでした。

書の名宝展、ご覧になってましたか!
しかも、以前に本邦公開された「蘭亭序」の別バージョンまで。 (私は、こちらの方は未見でした)

私も、日頃は眼にする機会のない隷書や篆書が、この展覧会ではとても愉しめて、強く印象に残っています。

Posted by: もとよし | September 22, 2008 at 06:08 PM

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