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April 09, 2008

UDON

 UDON

  監督:本広克行
  出演:ユースケ・サンタマリア
     小西真奈美
     トータス松本
     小日向文世
     木場勝己
     鈴木京香
 
       2006年  日本
 
 
うどんと言えば香川県。 本場のうどんは讃岐うどん。 押しも押されもしないソウルフード。
その地に生まれ育ち、日々うどんを打って、喰らう人々。
四国に渡ったことのない私が、うどん文化圏の一端を知ることの出来た映画であります。

舞台となる讃岐地方の風景の見事さ、素晴らしさ。
日頃、みいさんのブログで美しい写真を見せて頂いている、讃岐富士を中心とした明朗な田園風景と、そこに住まう人々の暮らし。 見ているだけで、もうニコニコである。

但し、地元タウン誌の取材をきっかけに巻き起こる、うどんブームの顛末を描く映画の前半が、私としてはイマイチの感があった。
タウン誌の編集スタッフが県内各地に点在するうどん屋を取材するシーンなど、いろいろと演出を工夫しているのが、テレビの旅グルメ番組などで、芸能人がレポートしている風に見えて、どうにもシラけてしまうのだ。

主人公の松井香助役にユースケ・サンタマリア。
その型破りな言動、押しの強い無責任男ぶりは、見ていて憎めない奴と笑う人と、許せない奴と怒る人に分かれるのではないだろうか。 で、私は後者の側と。
なにしろ表情がコワイ(眼が、決して笑わないのだ)。 人気男優ながら、私とは余程相性が悪いのかもしれない。

ライターの宮川恭子役に小西真奈美。
童顔で、終始カワイイ表情を保つばかりで・・・・・でも、それだけ。 こちらも、私とは相性が好くないのかなあ。 随所に差し挟まれる、この人のナレーション(自己愛が、少しばかり鼻に付く)はいらないと想うな。
 
そして後半は、讃岐の小さなうどん屋、松井製麺所一家の後継者問題へと話しが移る。
こちらは好い役者が揃った。
松井家の老父、頑固一徹なうどん職人の拓富役に木場勝己。 その娘、しっかり者の万里に鈴木京香。  気の優しい婿、良一役に小日向文世。 この一家に、前述の香助が絡むことになる。

いっそ前半の、タウン誌編集部の活躍編はバッサリ切り捨ててしまい、後半の松井製麺所一家のストーリーひとつでまとめてくれれば、この映画は佳作に成り得たと想うのだけれど。

ラストの香助の選択に、私は納得がいかないのだけれど、この映画を造った本広監督をはじめ、大挙カメオ出演した香川県出身の俳優・タレント諸氏、つまり故郷を離れて都会に出て行った人々に重ねて考えてみれば合点がゆく。 でも、そうだとすると、これも一種の自己愛に見えてしまって、共感し辛いんだよね。
上映時間134分が、矢鱈と長く感じた。

いろいろと文句を垂れたけれど、すっかりうどん気分になってしまった私。 映画を観たその翌日、いそいそとうどんを喰いに出掛けたのは言うまでもない。
いつか讃岐へ、ソウルフードを喰いに行ってみたいモンです。
 

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Comments

こんいちは。
この映画私も見ました。撮影場所が身近な風景ですからね。観にいきましたよ^^。
讃岐の風景気に入ってくださってうれしいです。happy01

ラストのシーンは確かに納得いきません(笑)まあ、わたしも、もとよしさんと同じような感想を持ったひとりですが・・・。
内容は、ともかく(笑)うどんに興味もってくださったようですね。いつの日か
本場の讃岐うどんご賞味くださいな。

Posted by: みい | April 10, 2008 at 04:05 PM

>みいさん

あんな綺麗な風景が身近にあるなんて、ウラヤマシイ限りです。(^ァ^)
中でも池の畔の松井製麺所の付近。 青い空に水面。 田畑、山々の緑。 絶好のロケーションでした。

こちらにも、讃岐を謳ったうどん屋がありますけれど、やはり讃岐の水で練ったうどんを、讃岐の空気を吸いながら喰ってこそ、でしょうね。
映画みたいに、あの一体を歩き廻る、うどん巡礼に出掛けてみたいですねえ。

Posted by: もとよし | April 10, 2008 at 10:15 PM

はい、この映画、確かに楽しいんだけど、微妙な映画でしたよね(笑

>ラストの香助の選択に、私は納得がいかないのだけれど
俺も唐突に感じました。

>上映時間134分が、矢鱈と長く感じた。
私はブツ切りで見ました。

>やはり讃岐の水で練ったうどんを、
>讃岐の空気を吸いながら喰ってこそ、でしょうね。
そう、こいうのがホントに大切なんですよね。
私も行って食べてみたいです。

Posted by: | April 11, 2008 at 09:47 PM

あ、晴薫さんですね。(^ァ^)

>微妙な映画でしたよね(笑

なんか、あれもこれもと詰め込み過ぎの感がありました。
それぞれの素材は悪かないのに、バランスを欠いているというか。(^^ゞ

>私はブツ切りで見ました。

なるほど、この映画の場合、通しで一気に鑑賞するよりも
分けて見るのが好いかもですね。
特に前半なんて、バラエティ色が強いですし。

当地に居ては蕎麦派の私ですけれど、本場の讃岐うどん、
これだけは一度は喰ってみなくちゃって強く想います。(^ァ^)

Posted by: もとよし | April 12, 2008 at 07:16 AM

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