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April 03, 2008

山下清の世界

 
  裸の放浪画家・山下清の世界
 
    <貼り絵と日記でたどった人生>

        池田満寿夫
        式場俊三
 
          1993年  講談社カルチャーブックス

  
ちょっとした野暮用があって、千葉県は我孫子市まで往く。
JR常磐線に乗り換え、我孫子駅で降りた。
この駅のホームに店を構える立ち食いそば屋が「弥生軒」。

「弥生軒」はその昔、同じ屋号を使って駅弁屋をやっていた時代に、あの山下清画伯が働いていたことで知られる。
画伯が寄宿していた八幡学園を度々抜け出し、各地を放浪した末、また学園へと戻るその合間に、度々ここで職を得ていたらしい。
特段、風光明媚を持って知られるような当地柄ではない我孫子駅の界隈である。 そこにある駅弁屋が、何ゆえ画伯の気に入ったのかは好く知らない。 余程、居心地の好い、気さくな店だったのかもしれないね。

「弥生軒」の名物は裸の大将ばかりではない。
唐揚げ蕎麦と言うのがメニューにあって、これがすごいコトになってるんだよ。 どデカイ鶏の唐揚げが丼の真ん中にデデデンと沈んでいる。 駅蕎麦好きの間では、結構有名な存在らしい。
もちろん、私も頂きましたよ。 なかなかに食いでがあったけれど、しっかりと完食して参りました。

マクラが長くなった。
後日、図書館で借りて来たのが本書、「裸の放浪画家・山下清の世界」である。
爾来、毎夜パラパラと頁を捲っては愉しんでいる。
素朴なタッチの貼り絵で名高い画伯の作品。 その初期から晩年まで。
貼り絵ばかりではない、素描や水彩画などが多いのも意外だった。 その他、日本各地、そして巴里でのスケッチ。
そこには、世間一般には専ら童画的な作風で知られる画伯の、旅した日々を真摯な視線で見詰め、迷いのない筆致で綴った、多彩な作品の数々があった。
 

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Comments

かなり前に、山下清の世界という巡回展が、近くの美術館で開催されたのを思い出しました。生い立ちから旅の様子、作品の数々が紹介されていました。
花火の張り絵が印象に残っています。
黙々と気の遠くなるような(私だったら)張り絵の作業を続けている姿が、思い出されました。

Posted by: みい | April 04, 2008 at 10:37 AM

山下清、やっぱりイイですよね。
俺、好きですよ。

>唐揚げ蕎麦と言うのがメニューにあって
俺なんでもとよしさんのブログ読むと、その食べ物、食べたくなるんだろう・・・さっき晩飯食べ終わったばっかりなのに、この蕎麦食べたいんだが・・・(笑
明日はから揚げ蕎麦食べようっと。

>余程、居心地の好い、気さくな店だったのかもしれないね。
タイムマシーンがあったら、働いている清さんの姿見たいですね。

Posted by: 晴薫 | April 04, 2008 at 08:23 PM

>みいさん

山下画伯の貼り絵。 私は、オリジナルは未見です。
放浪の旅の中で、そちらにも立ち寄っていたんでしょうか?

山下画伯の場合、黙々と作業に没入すること自体、特に負担にはならなかったらしいです。
また、風景画などは現地ではスケッチせずに、必ず帰ってから創作に入ったとか。
映像の憶えかたもまた、普通の人とは違ったのかもしれませんね。

Posted by: もとよし | April 05, 2008 at 12:06 AM

>晴薫さん

>この蕎麦食べたいんだが・・・(笑

B級グルメまっしぐらのワタシです。(笑)

この弥生軒。 後に、その駅弁の包装紙を山下画伯がデザインしたそうです。 駅弁屋で働らく清さん・・・・・もしかして、「裸の大将」みたいな感じだったかもしれませんね。

Posted by: もとよし | April 05, 2008 at 12:57 AM

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