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April 29, 2008

横浜ルミナス・コール 第7回定期

 
 横浜ルミナス・コール 第7回定期演奏会
 
  2008年04月27日(日) 14:00
  鎌倉芸術館 小ホール
 
 
  ・イギリス世俗曲集より
 
  ・モーツァルト:モテット集
 
  ・混声合唱組曲「まぼろしの薔薇」
    大手拓次 詩/西村朗 作曲
 
  ・オリジナルステージ
    <FMルミナス 湘南サテライト>
      ~古くて新しい~
 
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
 
先日患った風邪は、もうほとんど治っているのだけれど、何故だか咳が収まらない。 あれからずっと、日がな咳き込み続けている。
なので、このところ、休日はなるべく出歩かないようにしていた。 この日は、咳止めのクスリを呑んで、久々のお出掛けである。 合唱団の演奏会を聴くのは久々になる。
 
 
・イギリス世俗曲集より
・モーツァルト:モテット集
 
どちらのステージも、良くまとまっていて楽しめた。
各パートのバランスが好く、そして全体的に響きの綺麗な合唱団ですね。 こういう素性の好い響きは、ソプラノ/アルト/テノール/バスの四つのパートが、互いの声を好く聴き合っているからこそ、得られたのではないかと思う。
そして、反応の好さと言うか、音楽的な反射神経の好さを感じる。 これは、相当鍛えられているな、と思った。
時折、ソプラノが及び腰になりがちなのが、ちと残念でした。
 
 
・混声合唱組曲「まぼろしの薔薇」
 
西村朗の作曲(1984年)になる、現代日本の混声合唱曲。
曲想の静謐な部分と、激しい部分との対比が明快で、鋭利な現代音楽的エッセンスを盛り込みながらも、思いの他聴き易い曲となっており、愉しむことが出来た。
この曲は、是非もう一度聴いてみたい。
 
 
・オリジナルステージ
 
 <FMルミナス 湘南サテライト> ~古くて新しい~
 
お終いのステージは、合唱団員の皆さんが思いおもい、カジュアルな服装に着替えての登場。
架空のFM局「FMルミナス」が放送するDJ番組「湘南サテライト」のオンエア風景と言う趣向で、加山雄三、サザン・オールスターズに代表される、湘南テイストをたっぷりと含んだ往年の名曲の中から、近年になって平井賢、平原綾香らがカヴァーして話題になった作品(まさに、古くて新しい!)を中心に取り上げる。

曲の合間を、DJ役を務める団員お二人の寸劇でつなぐ。 一方曲の方は、合唱は勿論のこと、ソロの他、踊り(振り)もありで、これはアマチュア団体ならではの、実に好い雰囲気のステージだった。
どの曲もアレンジがカッコイイし、随所に差し挟まれるヴァイオリンのソロがお洒落。(ただ、合唱につけたオブリガートは、かえって全体の響きが濁ってしまい、無いほうが好いと思いました)

総じて、とても愉しめた演奏会で、気分好く鎌倉芸術館を後にしたのであります。
 

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April 23, 2008

人生初バリウム

 
先日、職場の健康診断があった。
昨年職場が移転したために、受診する病院がこれまでと違っている。 今度の場所は、職場からごく近いのがありがたい。

検査の方は、今年は例年にない新メニューが加わる。
それが消化器系検診。 すなわちバリウム検査。
で私、幸か不幸か(まあ、不幸なんでしょうけれど)未だかつてこの検査を受けたことがないのであった。
と言うわけで、ちょっぴり不安を抱えつつも、概ねワクワクしながら初バリウムに臨んだのであります。

意外に手狭なレントゲン室に入ると、担当のレントゲン技師(?)、30代と思しき女性に迎えられる。
まず白い粉末(発泡剤)と、次いで水を飲まされて、それからいよいよバリウム、いきました。
まずは一口。 次に二口 。 仄かな甘みに、とろりとした口当たり。
あとは一気にぐいっと飲み干す・・・・んだけれど、粘度があるお陰で、なかなか進まない。

そしていよいよ検査開始。 寝台上の人となる。
台の上で仰向けに寝転ぶと、レントゲン技師さんから、両脇にあるハンドルをしっかりと握っているように言われる。
なにしろこの寝台、電気仕掛けで上下左右、自在に角度を変えるので、ハンドルから手が離れたりすると、落っこちてしまうのだ。

とは言え、ただ寝台にへばりついていれば好いってワケでもなく、レントゲン技師さんがテキパキと指示するのに従って、自分の身体を動かさねばならない。
「ハイ、左を向いて下さい」、「今度は右向いて下さい」、「そのまま二回転して下さい(ぐるぐるっと)」
日頃、こんな風に次々命じられ、身体を動かすことなんて、まずあり得ないよね。
もはや貴女のお望み次第。 為されるがままである。

電気仕掛けの寝台が動いて、更にその上で自分が動いて。 いつしか、我と我が身が一体どのような態勢を取っているのか、さっぱり判断出来なくなっていた。
おや? なんだかアタマが重い・・・・今は脚の方が持ち上がっているらしい。
今度は部屋が傾いて来たような・・・アタマが上に来るとやっぱ落ち着くもんだ。 と想っていたら、いつか殆ど垂直に立っていたりする。 もう、好く判らない。
それにしてもこの検査、一体何時になったら終わるんだろうか。

何度もぐるぐる廻っている内に、なんだか可笑しくて堪らなくなって来た。
一体何が、笑いのツボを突いたのやら。
レントゲン技師さんの前で、ケラケラ笑い出しそうになるのを抑えるのに苦労している内、ようやく、やっとのことで検査を終える。
いやはや、長かった! 
 

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April 19, 2008

間宮兄弟

 
 間宮兄弟
 
   江國香織
 
     2004年
 
 
齢30代にして独身を貫き、恋愛だの浮いた話しとは、およそ縁無く過ごす兄と弟。 間宮兄弟の共同生活を恬淡と描いた小説。
ネットを見渡せば、兄弟の無邪気さ、純粋さに癒されると言った内容の書評も見られるけれど、私はそうは想わない。
 
同じ著者の「東京タワー」と同様、主たる読者は女性であろうか。 しかし、登場する男性に関しては、「東京タワー」で不倫の相手を務めた大学生二人とは逆張りの、女性読者からは間違いなく「そういう人だけはご勘弁」と断定されそうなタイプに設定されている。
 
そんな、「ありえない」兄弟。 主人公とはいえ、どうにも共感し難いものがある。
むしろ、女流作家(と、主たる読者層)の視角から感じるのは、この(常識を超えて)邪気のない、世にも奇特な兄弟への、「好い人ね」と言いつつ斜め上から見下ろす、不躾で冷ややかな好奇の視線である。
私としては、読んでいて、そんな著者と読者の思惑、興味の拠りどころばかりが気になってしまった。
 
それにしても、兄弟の無邪気な女性観には泣けてくる。
間宮兄弟。 まだアタックを掛ける気があるんなら、相手はもっと選んだほうが好いよ。
 

   「東京タワー」  江國香織
 

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April 16, 2008

ドクター・ドリトル2

 
 ドクター・ドリトル2
 Dr.Dolittle2
 
   監督:スティーブ・カー
   出演:エディ・マーフィ
 
      2001年 米国
 
 
エディ・マーフィのトーク、そして、動物たちと組んでのギャグで人気を呼んだ「ドクター・ドリトル」の続編。

前作「ドクター・ドリトル」で沢山の動物達と関わったドクターだけれど、今作では特に熊のアーチーをメインにすえた。

思えば前作では、登場する人間も動物も、それぞれに悩みを抱えつつ、精一杯に世渡りをしていた。
動物たちなど、ネズミみたいに小さな奴ほど気が強かったり、また逆に、トラみたいに大きな多き奴ほど繊細だったりする。 そんなところに、ヒネリの利いた風刺を感じたし、また、人間社会の世知辛さを、動物に託して表現していたのも面白かった。

それが今回は、サーカスで育ったシティ熊、アーチーの野生回帰という、ある意味、正攻法なテーマに焦点を絞ってみたと言うわけ。
なにしろ絵本、童話、動物園やサーカスでも人気者の熊さんが主になるわけだからして、まずは大人から子供まで、誰にでも親しみやすい路線を目指したのであろう。

エディ・マーフィの繰り出すジョークも、前作に比べてずっとソフトになった。
これもやはり、ファミリー向けということを意識しているのじゃあないかと思う。 ポリティカルコレクトネスって言うんですか。 ヤバげな台詞など、あまり聴かれなかったし。 ご家族で安心して楽しめるようになってます。

リラックスして、のんびりと愉しむにはおあつらえ向きの映画だけれど、でも、総じて前作の面白さには及ばないかな、と想いました。
 

   「ドクター・ドリトル」
 
 

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April 12, 2008

無言の行中

 
昨日(4月11日、金曜日)の明け方近く、腰の痛みで眼が覚めた。
かつて経験の無いことなので、一体何事かと訝しむ。
それに腰だけではない、なんだかおっそろしく寝苦しく、気がつけば、あちこちの関節にも違和感がある。
全身に漲る、微妙な不快感。 我が身に、一体何が起きているのであろう。

それが昨日から、咽喉が軽く痛み出したので、これはつまり風邪をひいたのだと知る。 いつも私の風邪は、咽喉の痛みから始まるから。

さて、症状がハッキリしたとして、ではその原因はというと、これといって思い当たらないのである。
せいぜい偏食、それと寝不足くらいかな・・・・立派に不摂生ですね。 慌ててビタミン摂取に努めました。
今になっても、相変わらず咽喉が痛むので、とにかく喋らないようにしています。 いつもより余計に無愛想を通しております。

ところで、さっき偶々PCで辞書ソフトを使っていて、なんとはなしに、その音声機能で「influenza」を発音させてみたら、はっきり「インフルエンザ」って聴こえました。
当たり前ですか。
でも、英語っぽく頭にアクセントでも置くかと想っていたのが、べたっとした、日本語とほとんど同じ抑揚で「インフルエンザ」って読み上げるのが、なんだか可笑しくて堪らない。
繰り返し何度も再生しちゃいました。
「インフルエンザ」
中に日本人が入ってんのか?
だんだんアタマん中がハイになって来てますね。 また寝ます。
  

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April 09, 2008

UDON

 UDON

  監督:本広克行
  出演:ユースケ・サンタマリア
     小西真奈美
     トータス松本
     小日向文世
     木場勝己
     鈴木京香
 
       2006年  日本
 
 
うどんと言えば香川県。 本場のうどんは讃岐うどん。 押しも押されもしないソウルフード。
その地に生まれ育ち、日々うどんを打って、喰らう人々。
四国に渡ったことのない私が、うどん文化圏の一端を知ることの出来た映画であります。

舞台となる讃岐地方の風景の見事さ、素晴らしさ。
日頃、みいさんのブログで美しい写真を見せて頂いている、讃岐富士を中心とした明朗な田園風景と、そこに住まう人々の暮らし。 見ているだけで、もうニコニコである。

但し、地元タウン誌の取材をきっかけに巻き起こる、うどんブームの顛末を描く映画の前半が、私としてはイマイチの感があった。
タウン誌の編集スタッフが県内各地に点在するうどん屋を取材するシーンなど、いろいろと演出を工夫しているのが、テレビの旅グルメ番組などで、芸能人がレポートしている風に見えて、どうにもシラけてしまうのだ。

主人公の松井香助役にユースケ・サンタマリア。
その型破りな言動、押しの強い無責任男ぶりは、見ていて憎めない奴と笑う人と、許せない奴と怒る人に分かれるのではないだろうか。 で、私は後者の側と。
なにしろ表情がコワイ(眼が、決して笑わないのだ)。 人気男優ながら、私とは余程相性が悪いのかもしれない。

ライターの宮川恭子役に小西真奈美。
童顔で、終始カワイイ表情を保つばかりで・・・・・でも、それだけ。 こちらも、私とは相性が好くないのかなあ。 随所に差し挟まれる、この人のナレーション(自己愛が、少しばかり鼻に付く)はいらないと想うな。
 
そして後半は、讃岐の小さなうどん屋、松井製麺所一家の後継者問題へと話しが移る。
こちらは好い役者が揃った。
松井家の老父、頑固一徹なうどん職人の拓富役に木場勝己。 その娘、しっかり者の万里に鈴木京香。  気の優しい婿、良一役に小日向文世。 この一家に、前述の香助が絡むことになる。

いっそ前半の、タウン誌編集部の活躍編はバッサリ切り捨ててしまい、後半の松井製麺所一家のストーリーひとつでまとめてくれれば、この映画は佳作に成り得たと想うのだけれど。

ラストの香助の選択に、私は納得がいかないのだけれど、この映画を造った本広監督をはじめ、大挙カメオ出演した香川県出身の俳優・タレント諸氏、つまり故郷を離れて都会に出て行った人々に重ねて考えてみれば合点がゆく。 でも、そうだとすると、これも一種の自己愛に見えてしまって、共感し辛いんだよね。
上映時間134分が、矢鱈と長く感じた。

いろいろと文句を垂れたけれど、すっかりうどん気分になってしまった私。 映画を観たその翌日、いそいそとうどんを喰いに出掛けたのは言うまでもない。
いつか讃岐へ、ソウルフードを喰いに行ってみたいモンです。
 

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April 06, 2008

福一

福一。 正しくは「手打らーめん福一 津田沼店」と言う。
以前、酸辣湯麺でご紹介した店がここです。

所在はあの「なりたけ」の直ぐ傍、道路を挟んだ向かい側に位置する。
昼夜行列の絶えることがない「なりたけ」に対して、こちらは何時入ろうと、余裕で席に着くことが出来る。 まあ、ラーメン専門店ではないし、麺類がメインとはいえ各種中華料理の店だからして、おのずと客層も異なるわけだけれど。

なかなか広めのホールは、いつも気風の好いおばちゃんが仕切っている。
中央には大きなU字型のカウンターがあり、その周りをテーブル席が取り囲む形。 独り客には入りやすいレイアウトと言える。

豊富なメニューの中から、ここに来れば、私はやはり酸辣湯麺。 かなりの確立でこれを注文する。 でも、他のメニューも結構イケます。 どれも、基本的にサッパリとした味で、まずハズレはない。 麺の量は、普通のお店に比べて大目かな。

禁煙席がなく、しかも客席の喫煙率が高いので、私にとって、何時も居心地が好いとは言えない。 そこだけが残念。

当地にある他の有名ラーメン専門店に比べ、然程のインパクトはないかわりに、何時でも安心して入れる店と言える。
身近にあって、年中無休で深夜まで営業してくれているというのもありがたい。
なんのかの言って、利用する機会が多いのです。
 

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April 03, 2008

山下清の世界

 
  裸の放浪画家・山下清の世界
 
    <貼り絵と日記でたどった人生>

        池田満寿夫
        式場俊三
 
          1993年  講談社カルチャーブックス

  
ちょっとした野暮用があって、千葉県は我孫子市まで往く。
JR常磐線に乗り換え、我孫子駅で降りた。
この駅のホームに店を構える立ち食いそば屋が「弥生軒」。

「弥生軒」はその昔、同じ屋号を使って駅弁屋をやっていた時代に、あの山下清画伯が働いていたことで知られる。
画伯が寄宿していた八幡学園を度々抜け出し、各地を放浪した末、また学園へと戻るその合間に、度々ここで職を得ていたらしい。
特段、風光明媚を持って知られるような当地柄ではない我孫子駅の界隈である。 そこにある駅弁屋が、何ゆえ画伯の気に入ったのかは好く知らない。 余程、居心地の好い、気さくな店だったのかもしれないね。

「弥生軒」の名物は裸の大将ばかりではない。
唐揚げ蕎麦と言うのがメニューにあって、これがすごいコトになってるんだよ。 どデカイ鶏の唐揚げが丼の真ん中にデデデンと沈んでいる。 駅蕎麦好きの間では、結構有名な存在らしい。
もちろん、私も頂きましたよ。 なかなかに食いでがあったけれど、しっかりと完食して参りました。

マクラが長くなった。
後日、図書館で借りて来たのが本書、「裸の放浪画家・山下清の世界」である。
爾来、毎夜パラパラと頁を捲っては愉しんでいる。
素朴なタッチの貼り絵で名高い画伯の作品。 その初期から晩年まで。
貼り絵ばかりではない、素描や水彩画などが多いのも意外だった。 その他、日本各地、そして巴里でのスケッチ。
そこには、世間一般には専ら童画的な作風で知られる画伯の、旅した日々を真摯な視線で見詰め、迷いのない筆致で綴った、多彩な作品の数々があった。
 

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