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January 08, 2008

シムソンズ

 
 シムソンズ
 
  監督:佐藤祐市
  出演:加藤ローサ
     藤井美菜
     高橋真唯
     星井七瀬
     大泉洋
 
       2006年
 
 
ずっと以前、私がバイクであちこちを走り回っていた頃、独りで夏の北海道を旅したことがある。 東京や神奈川を走るライダーにとって、北海道という処はなににもまして魅力的な土地なのですよ。
北の大地を夢中で駆け抜けた中には、サロマ湖を見下ろす道、この映画の舞台となる常呂町の辺りもあった。 もちろん、当時はそこがカーリングの町だなんて知らなかったわけだけれど。
サロマ湖岸のキャンプ場でテント泊。 関東では考えられぬほど、しつこい藪蚊の襲来に悩まされた。 砂地に無くしたペグの一本は、今も砂中に刺さったままだろうか。

後に2002年ソルトレークシティ・オリンピック日本代表なったシムソンズ。 四人の女子高生の青春ストーリーを見ながら、遠い日の旅のことどもに想いを馳せてしまった。
どこまでも真っ直ぐに伸びる路。 ゆるやかに起伏する台地。 遮るものとて無い広々とした景色。 それらを包み込む広い空。 映画のシーンと、記憶の中の北の大地がオーバーラップしてゆく。

「シムソンズ」は小説と映画で、基本的な設定は共通なのだけれど、各々の展開はかなり異なる。
つまり、小説では夏季の基礎練シーンがメインで、試合はほんの少し。 主人公の心境を叙述する部分が多かったのに対して、映画の方はいきなりリンクでの練習、そしてゲームが始まるなど、ヴィジュアルに訴える。 小説では難しく感じたカーリングのルールも、CGを多用して判り易く解説されるのである。 なにより、四人のうち三人までが素人ながら、みるみる強くなってゆくシムソンズ。 映像と文章での、この見せ方の違いはそれぞれ正しい選択と言える。 「シムソンズ」は小説版、映画版で内容が異なっていて、そのどちらもが、それぞれに面白い。

シムソンズの主たる移動手段たる自転車や、軽トラの荷台とか、そのユルイ速度感に共感してしまう。
何度か顔を出すテレビ取材クルーのシーンは、話しが生臭くなる気がして、ここは不要と想うな。
アニメのシンプソンズがカメオ出演していないかなと、ちょっぴり期待していたのだけれど。 そこのところだけが残念。
シムソンズの四人がみんなカワイイし、子連れやもめのコーチ、大らかな和子の母の他、ガミさんやしゃべりたいのマスターら、脇役陣も好い。 
映画「シムソンズ」。 爽やかで、そしてなんとも気分の好い佳品です。
 
   小説版 シムソンズ
 

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Comments

>私がバイクであちこちを走り回っていた頃、
>独りで夏の北海道を旅したことがある。
おお、もとよしさん、凄いですね。
私はバイクの方も早漏体質で、ツーリングなんてほとんどしなかったです。
夜中や早朝にスピード出して走り回って終わり・・・

>青春ストーリーを見ながら、遠い日の旅のことどもに想いを馳せてしまった。
イイですね。
こういう思い出があると、映画のシーンなどひとしおでしょう。

気分の良い1本でしたよね。
加藤ローサちゃんも可愛らしかった。


Posted by: 晴薫 | January 09, 2008 at 03:16 PM

>晴薫さん

>加藤ローサちゃんも可愛らしかった。

はい~(^ァ^) 天性の輝きがあると共に、ジャージ姿で厚化粧(笑)のシーンで見せた、どこかすっとぼけたような愛嬌もありますね。

あんな広々とした土地でで暮らせたら、なんて思うのですが、いざ住んでみれば、やはりいろいろと悩みはあるようですね。

和子の母が、進路の定まらない娘に向かって言う「これから(社会に出てから)、もっと大変だよ~」が、さりげなくも含蓄の深い、好い台詞でした。

Posted by: もとよし | January 09, 2008 at 07:18 PM

>加藤ローサちゃんも可愛らしかった。

加藤ローサファンとしては見逃せない一文ですな。チェックしてみます。

Posted by: ともやん | January 09, 2008 at 10:31 PM

>ともやんさん

加藤ローサファンでしたか。(^ァ^)
私は「シムソンズ」を見て初めて知りましたけれど、天真爛漫、明るく素直なキャラに好感を持ちました。 映画、是非ぜひご覧になってみて下さい。

Posted by: もとよし | January 10, 2008 at 07:39 PM

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