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November 04, 2007

魔笛

 
 魔笛
 The Magic Flute
 Die Zauberflote
 
 
  監督:ケネス・ブラナー
  出演:ジョゼフ・カイザー:タミーノ
      エイミー・カーソン:パミーナ
      ベン・デイヴィス:パパゲーノ
      シルヴィア・モイ:パパゲーナ
      リューボフ・ペトロヴァ:夜の女王
      ルネ・パーペ:ザラストロ
      トム・ランドル:モノスタトス
      テゥタ・コッコ:第一の侍女
      ルイーズ・カリナン:第二の侍女
      キム=マリー・ウッドハウス:第三の侍女
  脚本:エマヌエル・シカネーダー
      スティーヴン・フライ
  作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
  指揮:ジェームズ・コンロン
  演奏:ヨーロッパ室内管弦楽団
 
       2006年 英国
 
 
これは魔笛のオペラ映画。 最寄りの映画館に掛かったのを見て来た。 (出演者欄が矢鱈と沢山だけれど、魔笛の主要な配役をあげるとこうなるわけですな)
実は、この日は風邪気味でちと辛かった。 それに、心なしか、夕べのが残っている気もするし。 そうは言っても、この機会を逃すと、もうしばらくは見られないかも知れないので、押して映画館まで出向いたという次第。

オペラ映画だからして、音楽は全てモーツァルトその人のスコアから。 但し、台詞も歌詞も英語による。
舞台を古代エジプトから、第一次世界大戦を思わせる、二大陣営の相対する塹壕戦の真っ只中に持って来た。 タミーノとパパゲーノは兵隊であり、三人の侍女は従軍看護婦である。 更に、ザラストロと夜の女王はそれぞれが両軍の指導者と言う設定。 ここでのザラストロは、民衆の好きリーダーとして描かれるのが印象的。 この演出が、フリーメイソンとどう関わりがあるのか、それともないのか、私には判らない。
CG使いまくりの、凝りに凝りまくった演出だけれど、こちとらの体調の悪さが災いしたか、途中ちと退屈してしまった。 残念至極。

ジェームズ・コンロン指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団による演奏は、颯爽としたなかに繊細さを併せ持つ、21世紀のオペラ映画に相応しい現代的なモーツァルトを表現。 これで低弦をもっと効かせてくれていれば尚好かったけれど、あるいは映画館の音響バランスがイマイチだったのかもしれない。
キャストでは特に女声陣が、夜の女王、三人の侍女、タミーナの順で素晴らしかった。

せっかくのオペラ映画、それも「魔笛」だというのに、今ひとつすぐれない体調のお陰で、充分に愉しむことが出来なかったのが残念である。 この映画は、そのうちに、DVDなどでじっくりと鑑賞し直したいところ。
 

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Comments

オペラの映画化はもっと進めて欲しいですよね。

舞台に接するのは大変ですし、テレビで見るならステージも良いですが、より視覚的効果の高い映画も見たい。

体調が悪いのは大変ですね。
体調が優れないとオペラは厳しいでしょう。
お大事に。

個人的な体験ですが、食事前にキャベツの刻みを一皿。
朝食をリンゴ、なし、みかんなど季節の果物にしてから風邪を引かなくなりました。
野菜と果物は良いような気がする。

Posted by: 晴薫 | November 04, 2007 at 10:53 PM

>晴薫さん

>体調が悪いのは大変ですね。

体調の悪さはまったくの不覚でした。(^^ゞ 捲土重来を期します!

今度の「魔笛」はオペラ映画ながら、ファンタジーや戦争もの並みに、CGを使いまくってました。 これならば、スペクタクルものや神話ものなど、今後いろんなオペラ映画が出て来るかもしれませんね。 楽しみです。(笑)

>野菜と果物は良いような気がする。

ありがとうございます。
そういえば、このところヒドイ食生活を送ってました。 そういうのって、ちょっと体の弱った時など、てきめんに現れますね。 気を付けないと。(^^ゞ

Posted by: もとよし | November 05, 2007 at 12:29 AM

しまった、出遅れた(^^;)

ご覧になられたんですね、魔笛。

実は私も楽しみにしていたのですけど、予告編で観た時点で、何かしら違和感を感じ、結局観ませんでした(^^;)。

そのまんまの時代設定でも良かったかもしれませんね。

Posted by: バルカローレ | November 07, 2007 at 12:46 PM

>バルカローレさん

映画版「魔笛」の演出。 モーツァルトの時代にはありえなかった近代戦を描いて見せて、見ている側の意表を突くと言う意味では成功していたかと想いますけれど、それは同時に、違和感の素ともなるわけで。(^^; この辺のバランスは難しいところですね。
一方音楽の方は、あくまでオーソドックスに徹していました。(英語ですけれど)

CGがこれだけ使えるとなると、これからは、想いっきりメルヘンチックな正調(!)「魔笛」や、凱旋の場をスペクタクルシーンで見せる「アイーダ」、SF風解釈の「ニーベルングの指輪」なんてのも、その内に出て来るかもしれませんね。

Posted by: もとよし | November 07, 2007 at 06:32 PM

コメント&TBありがとうございました。

体調が悪くなくても、途中で意識が飛びそうになりました。睡魔に襲われて。

英語の響きはドイツ語に比べて軽くなるし、
CGの使い方が中途半端だし。

CG使わないほうが良かったんじゃないか、
CG無しのほうが高級感が溢れたんじゃないかという気がします。

オペラに、B級感を求める観客って少ないと思うのですが。
B級映画だと思って見に行けば楽しめるかと思います。

この映画をみた翌日、NHKハイヴィジョンでジュリー・テイモア演出のメトロポリタン「魔笛」(2時間に短縮ヴァージョン)を見ました。

英語でも、短縮版でも、こちらは面白かったです。

Posted by: satesate | November 08, 2007 at 11:39 PM

>satesateさん

おいでませ、問はず語りへ~(^ァ^)

>体調が悪くなくても、途中で意識が飛びそうになりました。

そうでしたか。 フツーの体調でも跳んで行きそうに。(^^ゞ

>CG使わないほうが良かったんじゃないか、

CGもこれだけ使い尽くされると、これからは「CG未使用」というのがウリになる日が来るかもしれませんね。(笑)

>この映画をみた翌日、NHKハイヴィジョンでジュリー・
>テイモア演出のメトロポリタン「魔笛」(2時間に短縮
>ヴァージョン)を見ました。

オペラ映画も愉しいですけれど、舞台中継は安心して鑑賞出来るのが好いですね。

Posted by: もとよし | November 10, 2007 at 01:13 AM

映画観て見たい気がします。
昨年行ったリューネブルクの野外劇場で観た「魔笛」の感動が蘇りました。雨の中寒くて震えながらの観賞だったのですが、素晴らしく時間を忘れました。
生で観た衣裳・歌声耳に目に残っています。

体調は戻りましたか?ご自愛ください。

Posted by: みい | November 11, 2007 at 01:04 PM

>みいさん

おゝ、みいさんは本場ドイツで「魔笛」の公演をご覧になったんでしたね。 ウラヤマシイです。(^ァ^)

映画版「魔笛」の方は、歌や台詞も英語ですし、CG他撮影テクニックを駆使した、映画ならではの世界を造っていて、ステージとは随分印象が異なると想いますけれど、これはこれで楽しめると想います。
機会がありましたら、映画の方もご覧になってみて、本場で見た舞台の印象と比較してみて下さい。(笑)

Posted by: もとよし | November 11, 2007 at 09:43 PM

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» 映画「魔笛」みてきました [今日のわたくしゴト]
私の好きな映画の長さは120分未満なのですが、 この映画上演時間は139分。不安、不安だわ。 そういえば、新国立劇場でみた、生舞台の「魔笛」も、 長くて、ゆっくりな舞台だったなあ。 このケネス・ブラナーの映画、検索かけると、かなり不評、、、。 その理由は、映画を見ると、分かります。 お金をかけて、B級映画な仕上がり。 キャストが良いだけに、B級映画な仕上がりで、かなり、残念、、、。 どうしてB級な仕上がりかというと、CGだよ、CG。 もうちょっとなCGや特殊効果シーンのおかげで、どうにもB... [Read More]

Tracked on November 08, 2007 at 11:20 PM

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