第8回三遊亭あし歌勉強会
第8回三遊亭あし歌勉強会
ギャレー美舟
2007年11月10日(土) 17:30
落語協会の二つ目、三遊亭あし歌さんの勉強会。 ゲストは講談の神田山縁さん。
こじんまりとした店内の一角に高座をあつらえて、落語会の会場として使用している。 なかなか好い雰囲気。
あし歌さん。 この日は昼間に他所で一席やっていて、そこから急ぎ、ギャレー美舟まで駆けつけたという。 いろんな処に出掛けては、その場その場の客層や嗜好をキャッチして、臨機応変に噺をする。 噺家さんは大変だ。
三遊亭あし歌 「牛ほめ」
あし歌さんの「牛ほめ」は以前に鈴本で聴いている。 勉強会に掛けるからには、どこかヴァージョンアップされた「牛ほめ」に違いなく、期待は高まる。
果たして、この日の「牛ほめ」は、ずっと落ち着きを増して、聴きやすかった。
与太郎の雰囲気が、以前に比べて少し柔らかに感じるのは、小屋のサイズに合わせているせいかもしれない。
与太郎の太平楽に呆れかえった叔父さんのくすぐりにウケる。「婆さんや、床の間のライトセーバー取っとくれ!(怒)」
この距離、この空気感の中で落語が聴けるシアワセ。
神田山縁 「宮本武蔵の狼退治」
講釈師さん。 すらりと長身のナイスガイ。
開演前、高座の隣に間仕切りで造られた楽屋から、山縁さんとあし歌さんとの会話が漏れ聴こえて来て、この山縁さんと麹町の師匠との身長差(ものすごい)が露見(!)。
登場人物の表情が豊か。 剣豪と言うよりは、ずっと親しみやすい宮本武蔵になっているのは山縁さんの人柄か。 間近で聴く張り扇の音ってスゴイね。
三遊亭あし歌 「疝気の虫」
亭主の病の直すため、好物の蕎麦の香だけ嗅がせる女房の様子が可笑しい。 リズムが好いんだよね。 能天気な疝気の虫がカワイイです。
とってもアットホームな落語会でした。
帰る途中に喰ったラーメン(四谷の「一心らーめん」)は、ニンニクとタマネギが入ってジャンキーな風味。 こういうのは、偶に食すと誠に美味なり。
Comments
なんだか場所柄、イベント合わせて、楽しそうで良いですね。
こういう会にも出たいものですが、土曜は一番忙しい日なのでした。
仕事、引退したら行ってみよう!って何時の話やら(笑
最近欝なのは、ちょっと休みがなさ過ぎるせいなのは分っているんだけどね。
自分の撒いた種で、マイッタ・・・
↑
なんて、またクダラナイ駄洒落を作ってしまった。
Posted by: 晴薫 | November 17, 2007 12:04 AM
>晴薫さん
二つ目さんが個人でやっている勉強会なので、実にこじんまりとした会ですけれど、それだけに、愛好会、ファンの集い的な好さが感じられます。
あし歌さんは目出度くも、来秋の真打昇進が決まって、目下張り切ってます!。
ベテラン真打の完成された噺を聴くのも楽しいモンですけれど、好きな前座、二つ目さんが次第に成長してゆくのを見る、取り分け真打になるのを見届けるていうのも、落語の楽しみ方のひとつじゃないかと想います。
木戸銭もお手軽ですし、お気軽にどうぞ。(^ァ^)
>自分の撒いた種で、マイッタ・・・
上手い! 山田クン、一枚やっとくれ。(笑)
Posted by: もとよし | November 17, 2007 02:26 PM