エヴァンゲリオン(TV版)
新世紀エヴァンゲリオン (TV版)
監督:庵野秀明
出演:緒方恵美 (碇シンジ)
三石琴乃 (葛城ミサト)
林原めぐみ (綾波レイ)
宮村優子 (惣流・アスカ・ラングレー)
初放送:1995年~1996年(全26話)
今更説明の必要もない、Japanimationの金字塔。 放送されて、もう10年にもなるけれど、未だ人気の褪せない超優良コンテンツである。
折りしもリメイクされた新映画版、四部作中の序の段が公開中。 その原典とも言うべきTV版の全26話がネット上で配信されているとは、晴薫さんのご紹介で知った。 で、これまでこの金字塔を見る機会に恵まれなかった私も、放送後十年も経った今頃になって、ようやく鑑賞出来たと言うわけ。 いや~、ものすごく面白かったです。 ワクワクしながら、全26話を愉しみました。
1995年(製作年)の時点で描いた2015年(設定年)の日本というものを、こうして2007年に見るってのもまた一興。 緻密に書き込まれた近未来日本の日常風景など、実にリアルで、また絵として美しいのである。 そして、登場人物の心の内側を抉る大胆な表現など、オトナが楽しめるアニメになってます、これは。
基本的に悪と戦うロボットのアニメなのだけれど、放送回を重ねるにつれてヒーローものの約束事からズレてゆく。
人類補完計画だなんて大風呂敷を広げたけれど、畢竟は思春期の心の惑いと成長がテーマと言えるよね。 まあ、これも人類的に共通の主題には違いないし、時代や国境を超えて愛され続ける由縁かと想う。
シンジ君:エヴァンゲリオン初号機パイロット
14歳。 ヒーローものに相応しからぬ、内向きの性格。 そもそも彼はエヴァンゲリオンなんかに乗りたくなかった。
「僕のこと好き?」 思春期のコなら死ぬほど気になって、でも(とりわけ男の子は)死んでも口にできない言葉。
それを、歯を食い縛って極限まで突き詰めてゆく、このアニメの最終回は好かった。
ミサトさん:シンジ君の上司にして保護者
謎の多いドラマだけれど、この人に関しては判りやすく出来ている。 美人で気性が激しく、仕事は誰にも負けない。 恋は不器用。 家事はまるでダメ。 アメリカのアクションものの女主人公にいなかったっけか、こんなヒト。
綾波レイ:エヴァンゲリオン零号機パイロット
世紀末に創造され新世紀を生き抜く、今や日経のコラムにも登場する国民的(かも?)美少女。
アスカ:エヴァンゲリオン弐号機パイロット
「ア・タ・シが一番!」でないと気の済まない、シンジ君のラブコメのお相手。
すべてにおいて、シンジ君とは逆張りの設定は、終幕に至って悲劇を呼んでしまう。 嗚呼。
不憫なアスカのことを考えていて、ふと想い出した歌がある。
ママが嫌う私をわたしも嫌ってる公園通りルナカルナバル
蝦名泰洋 「イーハトーブ喪失」
Comments
どうも・・・(笑
すっかりアヤナミストの晴薫です(笑
>シンジ君とは逆張りの設定
なるほど、確かに言われてみればそうですね。
これでお互いのキャラが際立つわけです。
私にはほとんど目に入らない人でした・・・
もとよしさんは、どっちかといえばアスカ派ですか?
いい年して、この質問自体、バカらしいかなぁ・・・
だったらゴメンなさい。
Posted by: 晴薫 | September 09, 2007 09:46 PM
>晴薫さん
お陰さまで、ドップリはまって愉しんじゃってます。(^ァ^)
エヴァって矢鱈と謎の多い、難解なドラマですけれど、その分登場人物の性格は上手く整理されて、判りやすいですね。(綾波レイを除いて^_^;)
ミサトが加持に依存してしまったり、アスカが自滅してゆく過程など、共感し易すく出来ているのに感心しています。
>もとよしさんは、どっちかといえばアスカ派ですか?
あ、私はやっぱミサトさんと・・・(。_゚)☆\バキ(--メ)
Posted by: もとよし | September 10, 2007 12:15 AM