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August 12, 2007

BAR レモン・ハート 第23巻

 
 
 BAR レモン・ハート 第23巻
 
    古谷三敏  ファミリー企画

       2007年
 
 
コンビニで「BAR レモン・ハート」の新刊コミックを見掛けて、思わず買い込んでしまった。
とあるバーを舞台にした、お酒にまつわる粋なお話しの数々。 薀蓄マスターに、常連の松ちゃんとメガネさん。

このマンガ。 第一話の発表以来、もう二十年も続いているとのこと。
現在23巻。 話数にすれば306話になる、とは言っても、二十年掛けてのことだから、まあ、割合にノンビリとしたペースでここまでやって来たわけだ。
スタートの頃に造ったお酒ならば、もう20年もののヴィンテージ。 円熟も極まったと言う辺りか。

古谷三敏の絵は、相変わらずシンプルこの上なく、しかし説得力は十分。 実に旨い絵と思う。 背景にスクリーントーンをほとんど使わないのも特徴で、それが独特のほのぼのとした空気感を醸し出している。 ただ、このスタイルだと、バーと言う空間に特有のほの暗さまでは表現しづいんだけれどね。

今回収録の13話。 どれも面白いけれど、ロックグラスにクラッシュドアイスを詰めたところにスコッチを注ぐ、スコッチ・ミストの登場する第300話が特にお気に入りかな。
バランタインのスコッチ・ミストに感じ入った老獣医師が、その翌日に再びレモンを訪れて、今度はマスターお薦めのスコッチを試せば、その味わいに若き日々、イギリス留学時代の切ない想い出が蘇る。
お酒を愛するお客と店との、阿吽の呼吸が愉しい一篇。

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