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August 26, 2007

魔術はささやく

 
 
  魔術はささやく
 
    宮部みゆき著

        1989年
 
 
ミステリー小説というものを、普段はあまり読まない。 だから、作品の出来と言うことについて、とやかく言うことは、し難いのだけれど。 ともあれ、この作品(日本推理サスペンス大賞受賞作)は、なかなか面白く読むことが出来た。

※主人公は、幼い頃から世の中の辛酸をなめて育った、けれど、心優しくて芯の強い少年。 誰にも秘密にしているけれど、彼は人知れずある技能を身につけていた。 ある日、タクシー運転手を務める彼の叔父が、不可解な人身事故を起こして逮捕されてしまう。

この小説では、少年の居候先となる叔母一家をはじめ、主人公を取り巻く周囲の人々の優しさを描く部分が特に楽しめた。 でも、ミステリーとしては肝心の、犯罪のトリックと言うか、犯行の手口に「アレ」を使っちまうのは安易、と言うか、ルール違反と想うんだけれど。

と言うわけで、この小説をもっぱら人情ものとして評価して、事件の顛末にはとんと興味の湧かない私である。 もしかして、ミステリー小説って、自分にはあまり向かないのかもしれないですねえ。

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Comments

宮部みゆきの小説は、著者の人柄を表わすのか、どこか穏やかで、暖かなんです。
でも毒の好きな私には物足りない・・・

日本人でミステリーなら一押しは京極堂ですけどね・・・

もとよしさん、ミステリーがダメならホラーはどうでしょう?(笑

S・キングのホラーは根底に愛があって私は好きです。
「ペット・セマタリー」なんてどうでしょう?

でも人に本をススメルのって難しいよね。
もし気が向いたらまずは図書館で、チョイ読みしてみてください。

Posted by: 晴薫 | August 27, 2007 at 12:10 AM

>晴薫さん

>日本人でミステリーなら一押しは京極堂ですけどね・・・

京極堂って、京極夏彦ですよね。 名前だけは聴き知ってます。(^^; けど、この人はノーマークでしたねえ。 今度捜してみます。


>もとよしさん、ミステリーがダメならホラーはどうでしょう?(笑

ホ、ホラーですかあ。(^^;
なにしろ根がコワガリなので、これまで避けて通って来たジャンルです。
食わず嫌いを通して来たかも。
でも以前、鈴木光司の「リング」と言うのを読んでみて、すげえコワかった覚えがあるんですねえ・・・・・(^^;

Posted by: もとよし | August 27, 2007 at 10:57 PM

ミステリーは私も最近よんでないかも。昔は横溝作品とか松本清張作品は、ほとんど読んだかも。
この作品は、「人情もの」ですか。読んでみようかな。

Posted by: みい | August 28, 2007 at 06:06 PM

>みいさん

横溝正史なら私も読みました~。 「八つ墓村」とか。 ものスゴイ大昔にですけれど。(^^;

宮部作品は最近書かれただけあって、現代感覚が味わえるのが好いですね。
それと、晴薫さんも書かれていますけれど、作品の持つ、穏やかで暖かな雰囲気に惹かれました。
主人公の叔母一家など好人物揃いだし、バイト先の先輩もイイ奴。
最初はナイーブ過ぎてひ弱に見えた主人公が、知恵と「ある技能」を武器に活躍し始める中盤以降が見ものでしょうか。

Posted by: もとよし | August 28, 2007 at 08:51 PM

読みました。説明でなく描写や会話で物語語る感じが味わいあり唸らさせられました。独特の少年観に好き嫌いはあるでしょうが私は宮部さんと同い年のせいかこれは自分がモデルなんじゃないかとか思い込んだりもしてこそばい感じもします。オテンバな感覚が楽しく飽きさせませんね

Posted by: 福田浩司賞味大臣 | June 08, 2008 at 10:27 PM

>福田浩司賞味大臣さん

おいでませ、問はず語りへ!(^ァ^)

薄幸で大人しそうな主人公の少年が、途中から俄然大胆な行動に出るあたりが好いですね。
仰る通り描写、会話が情感豊かですし。
この宮部作品の場合、ミステリーとはいっても、謎解きそのものは眼目ではないのかも、などと感じました。
いずれそのうちに、宮部さんの他の小説も読んでみようと思っています。

Posted by: もとよし | June 09, 2008 at 07:38 AM

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