なりたけ
正しくは、「こってりらーめん なりたけ」と称するラーメン屋さん。 その津田沼本店がここ。 九十九ラーメンと同様、我が家から程遠くない場所にあって、行列の絶えない店である。
例によって、行列に加わるのをよしとしないタチなものだから、味を試すチャンスが中々無かったのだけれど、滅多にない、行列の途切れる瞬間を捕まえて、ようやく入店を果たした。 カウンターのみの店内。 客層は、九十九ラーメンよりも少うし若いかな。
醤油ラーメンを注文。 やがて出て来た丼は、小雪の舞い散った跡のように、一面に背油が浮かんでいる。 豚骨ベース醤油味のスープは、控えめなコクが、背油の甘みと相まって美味しかった。
ただ、油の量がなにしろスゴイので、その分薄味に感じてしまって、濃い味嗜好の私には、ちょいと物足りない気もする。
これだけ油っこいと、好き嫌いは大きく分かれるのではないかと思う。 客層が若いのも、この油分の多さ故と頷ける。 と言うか、中高年はあんまり食べちゃイケマセンな。
こんなに油でギトギトして、体に好いワケないよな、なんてアタマの片隅で考えつつ、結局のところスープが尽きるまで愉しんでしまった。 今まさに、オノレの身にとって好ましからざるモノを摂取しているのだという、背徳感もまた味わいのうちである。(そう言えば、九十九ラーメンを食した時は、丼鉢の底が現れる前に試合放棄しちまったんだな)
この店にはまた入るかも、いや、きっと行くであろうけれど、体のことを考えて、喰い過ぎぬよう自戒自重しとこうと思います。 ハイ。
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