« November 2006 | Main | January 2007 »

December 25, 2006

立川流広小路寄席 12月16日(土)

立川流広小路寄席

  12月16日 (土曜日)
    お江戸上野広小路亭


この日は風邪気味に睡眠不足も加わって、やや体調悪し。 と言えども、ようやく取れた休みなので、そそくさと落語に通うのである。


前座 立川松幸 「子ほめ」


立川志らら 「壷算」
志ららさんには華があるね。 高座に上がった途端、会場がパッとさんざめくもの。 枕で立川流の内輪ネタを披露して笑わせたあと、「壷算」に。

以前、他の噺家さんで聴いた「壷算」では、逆セールストークを素早く捲くし立てられて、こっちまで騙された気になったことがあるけれど、志ららさんのは実に判りやすく、荒物屋が騙される過程が良く見て取れた。 
もちろん、どちらが好い悪いというハナシではなくて、志向がハッキリしているのに感心したのである。 判りやすかったのは、ちょっとテンポがゆっくり目だったか、あるいはテンションを低目にしていたからかもしれない。 


立川志雲 「延陽伯」
パッパと威勢よく語るんだけれど、「今朝は土風激しゅうして・・・・」のところを忘れちゃったみたいで、先に進めなくなっちゃった。 でも、そんな自分のミスをネタにして、また笑わせるんだから、サスガだね!


立川談笑 「時そば」
楽屋ネタ、シモネタ、ブラックなギャグまでが高い濃度で飛び出す「なんでもあり」の談笑ワールド。 でも、どんなに無茶をやってもギリギリのところでとどめて、決して形を崩さないバランス感覚の好さ。 今日の一番はこれ。


立川談幸 「もぐら泥」
夫婦と泥棒の二場同時進行と言う噺の構成で、聴いていてちょっと疲れてくる。 ゴメン、ここらでちょっと眠たくなって来た。


立川左談次 「反対俥」
上手い! 年配の師匠の、枯れた風貌とはうらはらな、実にダイナミックな高座を楽しんだ。 と言うか、持ち前の「枯れた風貌」を悪用(!)して、静かな場面とハジケる場面との落差に生かしていると想う。 したたかな高座。


立川志遊「笑い茸」
ハイトーン・ヴォイスで元気一杯。 ガンガンと押しまくる高座。
でも、聴いていてちょっと疲れてしまった。 自分は、どうやらこうのタイプの落語は苦手らしいと知る。


立川文都「つる」
癒し系の噺(?)だからというんでもないけれど・・・・・ゴメン、また眠くなって来ちまった。
 
 
立川ぜん馬 「芝浜」
先日聴いた文左衛門師匠の「芝浜」と違ってサクサクと進める。
少し物足りなく感じてしまったのは、文左衛門師匠のようなアクの強さ、強烈な個性に欠けるからと想う。
いっそのこと、もう少し淡々と語り進めれば、味わい深い「芝浜」が出来るのじゃないか、なんて考えてしまった。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

December 24, 2006

ゼロゼロナインワン オリジナルサウンドトラック

CD 「ゼロゼロナインワン オリジナルサウンドトラック」

  作曲:岩崎琢    
                Aniplex SVWC 7423


やっぱり、買ってしまいましたぜ。 先日最終回を迎えたテレビ・アニメ「009-1」のサウンドトラック盤。
私は普段、こういうものは、まず買い求めたためしがないのだけれど、これだけは特別。 なにしろ、劇中とエンディングに流れる音楽があんまり気に入ったから、それに、番組の方も終わってしまって、こうでもしなければ、もう、あのゴキゲンな曲たちを聴くことが出来ないからね。

CDには、劇中で使用された音楽とエンディングのテーマ、そしてボーナストラックも含めて全22曲が収録されている。 (番組オープニングの主題歌は入らない)
いかにもアクション!といった趣の、激しく攻撃的なビッグバンド編成の曲。 幽玄で、淡い哀しみを湛えたストリングス主体の曲。 そして、叙情的なアコースティック・ギター・ソロや、やさしい三拍子の、けれどアンニュイなピアノ・ソロ。 洒落たJAZZコンボまで。 作曲者、岩崎琢さんの音楽語法はとにかく多彩。 大変な才人ぶりと想う。

けれど、これらの曲たちの中で、番組の中で耳にした覚えのあるものは、ごく一部なのではないか。 番組をあんまり熱心に観ていたというわけでもないのけれど、そんな気がする。 なかには、劇中で一度も流されることのなかった曲なども、あったりするのかもしれないね。

とまれ、絶品の一語に尽きるエンディング・テーマをはじめ、毎回のように劇中で流れて聴き親しんだ曲や、また、そうではない不遇な曲も、どれも皆すごくカッコイイ。 クールさが基調にあって、なによりお洒落で。
繰り返し何度聴いても飽きが来ず、むしろ聴くたびに新しい発見がある。 これぞ名曲の証であろう。

番組の方はたったの12回で終わってしまった。 これほどクオリティの高い音楽をあつらえておきながら、もったいないかぎりなのである。
そのうちに第2シーズンが始まらないかな、なんて、こっそりと期待している。


   009-1

| | Comments (2) | TrackBack (0)

December 18, 2006

転出届に転入届、そして免許も

なにせ面倒くさがりなので、こういうのは滅法苦手なんだけれど、ともあれ引越ししたからには済ませておかねば。 というわけで行って来ました。 転出と転入の届出。

まずは、長年住み慣れた川崎市中原区へ転出届けを提出。
中原区役所は、かつて私がその地に越して来た当事は古びて小さな建物だったと記憶しているけれど、その後、スマートで近代的なビルに建て替えられていて、通勤の途上、毎朝南武線に車窓から眺めていたものである。
しかし普段、区役所には用向きなどないものだから、これまでこの新しい庁舎に入ることもなかった。 私がここに来るのは、これが最初で最後ということになる。 ちょっとばかり皮肉な気分がしないでもない。

転出の手続きの窓口は区役所一階の、玄関から入ってすぐの辺りで済ませることが出来るので、なかなか便利である。 こじんまりとした窓口だったけれど、空いていたので、ほとんど待たされることも無かった。

次に転入届。
今回移り住んだのは津田沼の駅近くで、ここは行政区域的には船橋市の端っこにあたる。
そこで、船橋市に届け出ることになるわけだけれど、わざわざ船橋市役所まで出向く必要はなかった。 すなわち、船橋駅前に建つビルの中に船橋駅前総合窓口センターというのがあって、転入や転出の届出をはじめ、大概の手続きはここで済ませることが出来るのである。

さて、中に入ってみると、「窓口センター」といいながら実に本格的に出来ていて、例えば中原区役所などよりも、余程上手く運営されているのには驚いた。
来訪者への案内など確実で手際良く、親切で、慣れない利用者が少しも迷うことのないように(そもそも利用者の内の大多数は、こういったところには滅多に来ないものなのだからして)至れり尽くせりなのには感心した。 利用者、つまり市民へのサービスが行き届いているし、センターの雰囲気そのものが前向きで明るい。 いわゆる「お役所仕事」となどいう言葉は、もはや死語なのだと知った。 船橋市、やるな。 である。

船橋市への転入の手続きを済ませて、まだ時間があったので、運転免許証の住所変更をするべく、船橋警察署に向かう。
ここは、電車で隣駅の東船橋駅まで行き、そこから少しばかり歩かねばならない。 決して判りにくい道順ではないけれど、土地勘も無しに、初めて行く身としては、途中の道々に案内表示板くらい欲しいところ。

警察署内のどんよりとした雰囲気はまぁ、おくとして、窓口の利用者への不親切さにはガックリ来てしまった。 なにより、同じ船橋市にあって、今さっき感心したばかりの船橋駅前総合窓口センターとの、意識の落差に愕然としてしまう。
先ほどの「お役所仕事は死語」発言を、ここで撤回せねばならない。 こうしてちゃんと生き残っているのだからして。 一体、運転免許の住所変更みたいなサービス業務に、あまり力を注ぐ気もないのであれば、いっそ業務を民間に委託出来たら好いのにね。 なんて想ってしまう。

同じ市内にある、二つの官庁の性格の違いにビックリしちまった一日であった。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

December 11, 2006

NHK大河「功名が辻」

NHK大河ドラマの「功名が辻」が昨日、最終回を迎えた。 例年のことながら、大河が終わると今年もあとわずかって気になる。

今年は、山内一豊とその妻が主人公ってことで、当初はこんな地味な題材で果たして一年間も持つのかしらと想ったけれど、始まってみれば、これがとっても面白かったのである。
もっとも、私が見始めたのは長篠の戦いのあたりから、ぼちぼち、というところだったけれどね。 それでも、本能寺の変の辺りからは、すっかりハマッて毎週楽しみに見ていたっけ。

信長、秀吉、家康といった大河の常連、ビッグネームらが主人公の場合と違い、武力、知略共にそこそこのレベルにあって誠実律儀の一豊と、知恵女房千代の視点を通して戦国時代を描くことで、これまでにない、新鮮なドラマに仕上がったと想う。
それにして「功名が辻」はキャスティングが滅多矢鱈と好かった。 それこそ、大河史上最高ではないかと想うくらいに。 なかでも、取り分け印象に残った配役を挙げてみると・・・・・

豊臣秀吉:柄本明
柄本秀吉。 若い頃は流石に苦しくて、これはミスキャストだろうと想っていたら、その代わりに、壮年期以降が素晴らしかったのにはホントに驚いた。 秀吉と言う人の持つ多面性・・・・・ひょうきんさ、賢さ、怖さ、威厳、晩年の老耄までを演じ切って、これ以上の秀吉役はいないのでは、とまで想わせた。

淀の方:永作博美
誇り高く、でもそれと表裏をなす哀しさ。 美しさと毒気、驕慢さと愚かさを描いて、これもドラマ史上最高ランクと想った。

寧々:浅野ゆう子
正直、ここまでやれる人とは想わなかった。 シリアスなシーンで精一杯威厳を張り通す姿勢が好いし、また、秀吉とのコミカルな掛け合いも可笑しいのである。

石田三成:中村橋之助
正直一途。 建前を通した挙句に周囲から嫌われちゃう損な役回り。 その風格は流石と想う。 最初はヤな奴だったけれど、お終いにはいじらしくなってしまった。

明智光秀:坂東三津五郎
貴族的で気品のある、「大人」の光秀。 これならば、信長と上手く行く筈がないよね。 納得のキャスティングで、もう、やられたって感じ。

徳川家康:西田敏行
家康と言うと、その狸親父ぶりを嫌う人は少なくないけれど、ここでの西田家康は苦労人で懐が深く、それでいてどうにも捉えどころがない・・・・それ見ろ、やっぱりタヌキだ! これまでに見てきた中でのベスト家康と想う。

この他にも、井伊直政の篠井英介、黒田官兵衛を演じた斎藤洋介、本多平八郎忠勝をやった高田延彦(!)など、毎回楽しみだった。
忘れてならないのは一豊の重臣コンビ、五藤吉兵衛の武田鉄也と祖父江新右衛門の前田吟の好演。
中でも、五藤吉兵衛討ち死にの回は、俳優やスタッフのもの凄い熱気が伝わって来る、全編中の白眉だったと想う。

さて、来年の大河は井上靖の「風林火山」なんだそうで。 山本勘助を中心に描いて一年間も持つのかいな、なんて、またぞろ懸念してしまうけれど、来年の今頃には「あゝ、面白かった!」とか言っている自分がいるんだろうね。 きっと。

| | Comments (8) | TrackBack (1)

December 03, 2006

覚弥の香々

近所のスーパーで買って来た糠漬がバカに美味かった。
ラベルもなにも貼っていない、只の透明なビニール袋に、ナス、キューリ、ニンジンを切らずに一本ずつ入れてある。 おそらくは食品メーカーの流通品でない、きっとスーパーの惣菜部かなにかで独自に漬け込んだのじゃないかと想われる。
どうせ化学的、工業的な加工品じゃないんだし、こんな売り方の方が手作り感覚が伝わって好いと想う。 なんたって漬物なんだからサ。

スーパーでは、また出来合いの糠床を売っていて、こういうのを見せられると、自分でも糠漬を造ってみたくなって困ってしまう。
家で糠漬なんてやっても、どうせ面倒を見切れないのが判っているけれど、でも、ちょっとで好いから、それこそ実験的にでも試してみたいと言う気持ちがあるのである。
そう言えば私の母親は、如何にもこういうことを楽しんでやりそうなタイプだったけれど、生家の台所で糠床を見たことは終ぞない。 だから、と言うんではないけれど、私は糠床についてはなんにも知らない。

ネットで調べてみると、糠漬の道もまた奥が深そうで、ウッカリ手を突っ込んだら大変、と言う気がする。
夏場なんか、一体どうやって乗り切るんだろう。 自在に管理出来るくらいになったら、白いご飯に我が家のお香々さえあれば、他になんにも要りませんっ!てな境地になるんだろうね。

糠漬の古くなったのを刻み、生姜と合わせたものを覚弥の香々と呼ぶそうだけれど、私は未だ味わったことが無い。 あまり、市販されていないものなのかもしれない。
これが、落語の中に時々出て来る。 つまり、与太郎や八つぁん、熊さんらが日常的に食すレベルの庶民的な食べ物と言うことだけれど、また、それだけに好奇心をそそられる。 これなど、家に糠床があれば、それこそ手軽に試すことが出来るだろうになあ、なんて想ってしまう。

| | Comments (9) | TrackBack (0)

« November 2006 | Main | January 2007 »