のだめカンタービレ(TV版)
原作は今まさにブレイク中の、クラシック音楽界を舞台にしたコミック。 私はその原作を読んでいないのだけれど、私の周囲のアマチュア音楽家の中には殊のほかファンが多いようである。 そのテレビドラマ化というので、私も好奇心いっぱいで見てます。
で、自分的には、とっても面白く観ることが出来たのだけれど、バルカローレさんのところで、相手役の玉木宏がイマイチだって感想を聴き込んで、そいつがどうにも気になるもんだから、第一回をまた観直してみたという次第。
主人公の音大生、のだめ役に上野樹里@スウィング・ガールズ。
ここでは楽器を、スウィング・ガールズで熱くブロウしたテナーサックスからピアノに換えて、篠原ともえ風のキャラ造り(なんとま、思い切ったコトを・・・と想いましたけど)が、とってもか~いいっす。
で、相手役の千秋真一役に玉木宏。
渋くキメて、なかなか好いではないですか。 因みにこの人は今年のNHK大河ドラマ「功名が辻」で山内康豊(山内一豊の弟)役をやっている。 つまり、同じ時期に戦国武将とピアニストを演じ分けるということをしているわけですな。
面白いのは、山内康豊よりも千秋真一の方が、役造り上、押し出し良く、態度もデカイ(!)ということ。 なンたって、ピアニストよりも戦国武将の方が余程ナイーブでさわやかなんだから可笑しいって。
それから、ドイツ人指揮者シュトレーゼマン役に竹中直人。
おそらくは、このドラマ中で原作からもっとも乖離しているのは、この人ではないかと。 とにかく、どのドラマで誰を演じてようと、竹中直人は竹中直人なのであって、そこンところを受け入れることが出来れば、この役者は文句なしにオモシロイ。
ストーリーの方はドラマの初回らしく、のだめと千秋の出会いと、各人物の登場編といったところ。 そして、クラシック界をテーマにしたドラマらしく、二人がレッスンで取り組むモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ ニ長調 KV448 第一楽章のシーンが見もの聴きものだった。
練習を始めた当初は、二人のピアノが上手く揃わずにガタガタだったのが、次第に音楽として形をなしてゆくのが痛快。 秀才肌で楽譜通りにキッチリ弾くのが信条の千秋が、のだめの勝手放題、自由奔放な音楽性を認めることがブレイクスルーとなって、レッスンが終わってみれば、音楽的に行き詰まりをみていた千秋のピアノが一皮剥けていたというオチになる。
レコードや演奏会などで、完成形をポンッと出して来られるよりも、こうして、練習の過程を追ってゆく方が、余程面白いと想うことがあるけれど、このドラマでのモーツァルトもまた然り、である。
それにしても KV448 って、なんて良い曲なんだろうと、改めて想う。
Comments
あのモーツァルトは良かったですね。
放送後、楽譜も結構売れたらしいです。
もとよしさん的には、玉木宏はグッドのようですね(^^)。
#トラバ、ありがとう御座いました。
Posted by: バルカローレ | November 04, 2006 07:45 PM
>バルカローレさん
>放送後、楽譜も結構売れたらしいです。
やはり!(笑)
やはり、ああいうのを聴くと、ピアニストがうらやましくなりますねえ。 きっと、コンサートや発表会レパートリーの定番に加わるのではないでしょうか。
Posted by: もとよし | November 05, 2006 01:42 PM
これ、もとよしさんが観るほど良いんですか?
私は、見逃してます・・・・
マンガ原作のTVはツマラナイって偏見があったからなぁ・・・
後悔。
確かに
>次第に音楽として形をなしてゆくのが愉しい。
こういうのはオモシロそうですね。
次週からは観ることにします。
Posted by: 晴薫 | November 05, 2006 06:05 PM
>晴薫さん
原作のコミックは未読なんですけれど、クラシック音楽界を舞台にしていながら(?!)大ヒットを見ただけあって、登場人物達の超個性的な性格設定など、とっても好く出来ていると思います。
もともと原作がそういうコトになっているのか、全編スラップスティックなギャグで満載なんですけれど、そんな中で音楽的に聴きどころがあるのが嬉しいです。
Posted by: もとよし | November 05, 2006 10:19 PM
もとよしさん、こんにちは~!
私、原作は途中まで、ドラマは毎回楽しみに見ています☆
もとよしさんもご覧になっているなんて、なんだか嬉しいな!
やっぱり、、、竹中さんのキャラには、ちょっと引き気味です。普段は結構竹中さんの過激な?役どころは、好きな事が多いのだけれど。
漫画ののだめよりも実写の上野さんの方が、可愛いので気に入ってますw
Posted by: latifa | November 06, 2006 09:17 AM
>latifaさん
latifaさんもご覧になっていたんですね。
音大が舞台と言うことで、若手の俳優が多い中で、ベテラン陣の存在、その中でも竹中直人の存在感は大きいですよね。 あと、伊武雅刀演じる中華料理屋のオヤジも良かったし。 でも、一番ウケたのは西村雅彦のヅラでした。 似合いすぎだってば。(笑)
Posted by: もとよし | November 06, 2006 09:29 PM