黒門亭 06年11月4日(土) 夜の部
黒門亭 2006年11月4日(土曜日) 夜の部
三連休の中日に休日出勤。 一仕事終えてから、上野黒門亭に寄る。 仕事に出て来たとか言って、ホントはその後の黒門亭がお目当てだってのがバレバレであるなあ。
前座 三遊亭歌五 「転失気」
三遊亭時松 「家見舞」
二つ目になって間もない若手。 表情を大きくつけて、エネルギッシュにガンガン演じてゆくスタイルは、ガタイ良く、顔立ちもイカツイ、この人の特徴と上手く合っていると想う。 高座まで5メートルくらいの至近距離で聴いたので、迫力も倍増というもの。
橘家文左衛門 「のめる」
この師匠の噺に登場する人物は大概、ちょっとコワモテな感じのお兄さん達である。 それが、最初は虚勢を張って大威張りなんだけど、噺の展開のなかで一旦ズッコケちまうともうダメで、そわそわ、あたふたと迷走し始めるのが、可笑しいのなんのって、もう。 そんな文左衛門ワールドの住人達のことが、このところスゴク気になっている。
柳家さん枝 「幇間腹」
この師匠の噺を聴くのは、多分この日が初めて。 枕から吉原、遊郭の世界へ巧みに導いてゆかれる。
年配の師匠が、少うし枯れた声音で演じる幇間が、実にこう、風情があって好いモンですな。 これが、もっと大きなホールかなにかで聴いたのなら、こうまで楽しめなかったかもしれない。 やっぱり、黒門亭って好いよね。
柳家禽太夫 「禁酒番屋」
マイクを通さない肉声が、こっちまでビンビンと響いてくる。 少ない聴き手で独占しちまうのがモッタイナイくらいの熱演だった。 一方、語り口の方は割合にあっさりとして、サゲに向けてトントンと調子好く噺の進むのが、聴いていて実に小気味好いのである。
Comments
17字です。
黒門亭へは二度ほど行きましたが、結構噺家の方が
力入っていていいですねえ。
寄る年波、壁へ凭れないと四席はきついですが。
Posted by: | November 09, 2006 03:14 PM
17字さん、おいでませ問はず語りへ~。(^ァ^)
黒門亭。 たとえお客が少ない日でも、全力投球してくれるのが嬉しいですよね。
壁際の席は、実は私も狙っているんですけれど、いつも開演ギリギリになってから入るもんだから、真ん中の席しか残っていなかったりします。(^^ゞ
Posted by: もとよし | November 09, 2006 11:55 PM
もとよしさんの記事を読んでいるうちに、俺も今度行ってみようかな、と思い始めてしまいます。
元から休日ヒッキーだし明日も仕事だし、なんて生活なんで、何時になるかはわかりませんけど。
楽しそうですよね。
Posted by: 晴薫 | November 11, 2006 11:03 PM
>晴薫さん
寄席、面白いっスよ~。(^^)
なかでも黒門亭なんか、会場が矢鱈狭くて、ややマニアックで、秘密倶楽部めいた雰囲気がなかなか好いです。(^^; もちろん、フツーの寄席の方が好きと言う方もおられるでしょうけれど。
その日その日で、当たり外れがありますけれど、黒門亭の場合、とにかく木戸銭がバカに安いんで、外れだったとしても腹も立たないってことはありますね。(笑)
Posted by: もとよし | November 12, 2006 11:52 AM