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October 29, 2006

第27回 津田沼混声合唱団演奏会

第27回 津田沼混声合唱団演奏会

 2005年10月22日(日) 14:00 習志野文化ホール

  津田沼混声合唱団
  東京ブルーア・アルボ
  習志野モーツァルトアンサンブル
  指揮:青木八郎、溝口秀実


 平井康三郎:三つの交声曲
         1.山頂雷雨
         2.不盡山(ふじさん)を見て
         3.大いなる哉

 高田三郎:女声合唱組曲 水のいのち

 モーツァルト
      :アヴェ・ヴェルム・コルプス KV618
      :サンクタ・マリア・マテルディ KV273
      :レジナ・チェリ KV276
      :ミサ・ブレビス KV275


この合唱団の演奏を聴くのは、昨年10月の演奏会に続いて、二度目になる。 丁度一年ぶりの再会。

        ▽▲▽▲▽▲

平井康三郎:三つの交声曲

演奏会最初のステージからして、溌剌としてた発声と、活きの良い表現で聴かせる。
私は、ここで歌われた平井康三郎の曲をどれも好く知らなくて、果たしてどれ程「聴く」ことが出来たのか、まるで自信がないのだけれど、是非また、聴いてみたいと思わせる演奏だった。

        ▽▲▽▲▽▲

高田三郎:女声合唱組曲 水のいのち

ここだけ、東京ブルーア・アルボの演奏。 指揮はこの合唱団や津田沼混声合唱団にとっての大御所とも言える存在の青木八郎さん。
「水のいのち」と言えば、合唱経験を持つ人で知らない人はいない。 数多ある本邦合唱曲の中にあって、名作中の名作と言える曲である。 この日演奏された女声合唱版のみならず、混声合唱版、男声合唱版と揃っていて、1964年の初演以来、ずっと愛唱され続けていることからも、人気の程、評価の高さが判ろうと言うもの。

そんな訳で、この曲を耳にする機会には恵まれているのだけれど、この日の演奏は、ステージに上がった合唱団員一人ひとりの切ない呟きや詠嘆を掻き集めて、そのまま合唱にしたような、とても個性的なものであった。 こんな「水のいのち」は、きっと、他では聴くことが出来ないでしょう。
大概の合唱団の演奏が、この「水のいのち」に、精緻なハーモニーと、クリアーな響きでもって、流れ往く水の清澄さを訴えるのに対して、ここでの「水のいのち」は、そういった合唱界の常識とはまるで正反対をいっていると想う。 聴いているこちらも、大様な気分になってゆくようで、音程に多少「ありゃりゃ?」と気付く瞬間があったとしても、さして気にもならない。 言わば、清水ばかりでなく、塵芥までも描き切ってやまないのである。
この曲に相応しい、懐の深さを感じる演奏だった。

        ▽▲▽▲▽▲

モーツァルトの宗教曲集

お終いのステージは、モーツァルト・イヤー(生誕250年)に因んで、比較的小規模な宗教曲を4つ。
レクイエムなどの有名どこでなしに、こういった、比較的マイナーな作品に光を当てる姿勢が嬉しい。 どの曲も、朗々と歌いきる。
オケが上手いですね。 弦がとっても綺麗で、指揮も手馴れている。 すっきりと全曲を演奏し終わって、アンコールはなし。 こういう、あさりとした締め方も好い。
いや、この合唱とオケなら、なにかもう一曲くらいと、期待しない訳ではなかったけれどね。

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October 23, 2006

引越し

いろいろとあって、引越しすることにした。
今度の住まいは船橋市。
そもそも、この辺りの地勢には不案内だからして、今度の棲家も、下調べとかあんまりせずに、半ば勢いで決めてしまったのだけれど、そういえば、かつて川崎こ移り住んだ時も、こんな感じで決め手しまったのだっけ。

近所には途方もなく大きなスーパー。 建物がやたらと細長いことから、不沈空母とでも呼んでみたくなるイオン/ジャスコ津田沼店が鎮座ましますからして、買い物に困ることだけはなさそう。
住居の方はもの凄い安普請だけれど、川崎の部屋に比べて広くなったのが、まずは嬉しい。 おかげで、とても開放的な気分になる。

新しい棲家は、川崎のときと比べて、周辺のノイズ・レベルが高いのが気になっている。 原因はクルマ関係の騒音。 すぐ傍に交通量の多い車道があるから、まあ、当然なわけだけれど。 今思えば、川崎の棲家の周辺が、余程静かであったということなのだ。 こういうのは、じきに慣れてしまうだろうか。

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October 22, 2006

L.M.ウインドオーケストラ第5回定期

L.M.ウインドオーケストラ 第5回定期演奏会
 
 2006年10月15日(日) 14:00 習志野文化ホール
 
  演奏:L.M.ウインドオーケストラ
      船橋市立高郷小学校合唱部
 
 
 J.F.ミッシェル:タワーミュージック
 A.I.ハチャトゥリアン/編 林紀人:
    バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞・収穫祭
 M.アーノルド:序曲「ピータールー」
 小林亜星/編 山下国俊:
   TVアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」テーマソング
            ガッチャマンの歌
 あにめどれー
 J.F.ヘンデル/編 星出尚志:
   バンドとゴスペル・コーラスのためのハレルヤ!
 村井邦彦/編 宮川彬:
   翼をください~バンドと合唱のための~
 編 中路英明:ブラジリアン・ファンタジー


アマチュア吹奏楽団の演奏会を聴いた。
こうして当日の演目をならべてみると、吹奏楽曲以外の楽曲からの編曲ものが多いのに気づかされる。
プログラムに載せられた、この団の紹介文をみると、演奏会の度に肩の凝らない、TV番組やCMの音楽を取り上げているようで、この定期演奏会でも、ステージ中盤のアニメ・ソング集に、団としての特色をみることが出来る。
吹奏楽イコール行進曲というイメージで、アタマが凝り固まってしまっている私などにとっては、こういうコンサート・プログラミングはとっても新鮮だ。 児童合唱団との共演にも、チャレンジ精神をみることが出来る。 こうなると、返って行進曲の名曲、有名どこなんぞも聴いてみたくなるから、聴き手ってのは我儘だ。
おしまいのブラジリアン・ファンタジーは、この団の本領発揮という感じで、もっとも楽しめた。
アンコール。 最初がスター・ウォーズのメドレーで、これは、いきなりダース・ベイダーのテーマから始まる。 もう一曲は生憎と知らない曲。(ちょっと悔しいぞ) スター・ウォーズって、やはり名曲中の名曲だね。

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October 15, 2006

八幡屋礒五郎

辛い人生なんてまっぴらゴメンだけれど、食べ物の方は辛いもの好き。 激辛党員である。
先日、七味唐辛子を切らしてしまって、スーパーで買い求めたのが八幡屋礒五郎である。 いつもならば、ハウスとかエスビーとかの、とにかく手に入れやすい七味唐辛子を、銘柄もろくに見極めずに買い物籠に放り込んでいるのだけれど、今回はちょっと気分を変えて、こちらを選んでみた。

八幡屋礒五郎は、私も名前だけは知っている、信州善光寺御高札前に店舗を構える老舗の七味唐辛子屋さん。 お値段はチョイ高め。 今日、初めて味わってみたのだけれど、山椒の香りの際立つ風味が好いし、なにより、容赦なく辛いのが嬉しい。 実は、これまで使っていたメジャー・ブランドの七味唐辛子は、その辛さを物足りなく感じていたのだ。 そこへいくと、この八幡屋礒五郎は、舌先にパチンッと来る感じがあって小気好い。 それを小さなブリキの缶に収めた古風なデザインも良し。

私はこの七味唐辛子の辛さに満足しているけれども、八幡屋礒五郎のサイトを覗いてみると、これは、同社の辛さランク的には中辛に位置するとのことで、つまり、まだこの上の辛さがあると言うのだ。 それで、いつか、その大辛にランクされると言う一味唐辛子も試してやれって気になっている。

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October 08, 2006

この夏一番聴いたCD

レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア
  第1組曲
    小舞踊曲、
    ガリアルダ、
    ヴィッラネッラ、
    酔った歩みと仮面舞踏会
 
  第2組曲
    優雅なラウラ、
    田園舞曲、
    パリの鐘、
    ベルガマスカ
 
  第3組曲
    イタリアーナ、
    宮廷のアリア、
    シチリアーナ、
    パッサカリア
 
  演奏: ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮: ヘスス・ロペス=コボス
  録音:1978年
 
 
ファリャ:バレエ《三角帽子》(抜粋)
    序奏-午後、粉屋の女房の踊り、
    ぶどう、
    近所の人たちの踊り、
    粉屋の踊り、
    終幕の踊り
 
  演奏: ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮: ヘスス・ロペス=コボス
  録音:1979年
 
 
栄光のロンドン・サウンド・シリーズ  POCL-4499
 
 
 
日毎に秋めいてゆく今日この頃。 過ぎ去りし夏を惜しんで、ではないけれど、この夏我が家でもっとも登板回数の多かった音盤のことなど書いてみる。
 
それは、ヘスス・ロペス=コボスが1970年代後半にレスピーギとファリャの管弦楽曲を振ったCD。
栄光のロンドン・サウンドシリーズと題して、アナログ時代に名演名録音で鳴らしたデッカのLPを取り揃えてCD化、再発売すると言う企画から生まれた一枚である。
 
これを買い求めたのは、もう何年も前の筈なのだけれど、とくに印象に残るものではなかった。 それが、この夏の始めの頃にふとまた取り出して聴いてみて、すっかりハマってしまったのだ。 とにかく、今年の夏はこのCDばかり聴いていた気がする。
 
ここではレスピーギとファリャと言う、自分にとって普段は殆ど聴くことのない作曲家の作品を、ヘスス・ロペス=コボスと言う、これまたあまり馴染みのない指揮者が振っている。
ラテンの風合い・・・・なんて言うと、あまりにベタな表現かもしれないけれど、それでも、からりと明るく、お洒落で、少しエキゾチックな風味も加わった、これら管弦楽の小品群は、なにしろ夏の夜に聴くにはお誂え向きだった。
それは旧い映画。 色合いなども幾分風化して、テンポもちょっとノンビリ目に感じさせられる、けれど、スペクタクルからアクション、ロマンス、コメディまでありの、気の利いた娯楽作品を観るようで、繰り返し何度聴いても飽きることがなかった。 仕事から帰って、汗でも拭きながら、とにもかくにもリラックスしたい折など、これほど有難いCDもなかったのである。
 
なんたってオケのノリが好いや。
全員が汗を撒き散らしながらの力演っていうんではなく、また、凄みをぎらつかせた最強軍団のパフォーマンスって感じでもない。 肩からすとんと力が抜けて、それでいてノリノリの、滅法格好の好い演奏。 つまりは、粋なのである。
楽天的で、ちょい官能的・・・・・いっそ、快楽主義とでも言えばいいのか。 だからと言って、演奏にユルさはこれっぽっちもない。 作品と指揮者とオケとが理想的に結びついた瞬間に、この極上の演奏が生まれた。 アナログ録音完成期のデッカの録音も素晴らしくて、栄光のロンドン・サウンドの看板に恥じない名盤と想う。
 
ところで、昨夜またこのCDを聴いてみたら、案の定イマイチで、夏の暑い夜に聴い折の陶酔感は得られなかった。 自分の中でのラテンへの憧れは、どうやら、季節や体調に影響されてのことであったと想われる。
このロペス=コボス盤、自分にとっては夏の間だけ強烈な魅力を感じさせるものらしく、だから、来年の夏が来るまで仕舞っておくことにする。 

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October 01, 2006

蛙茶番

それは高校時代のある年の文化祭のこと。 落研のブースをふらりと訪れてみると、折りしも部員が落語を熱演中で、なかでもトリの生徒が上手で、とっても面白かったのだ。 その頃の私は、落語にまったく興味がなかったから、あまり印象も残っていないのだけれど、トリのやっていたネタの断片的な内容や、半公がアレを自慢げに見せびらかす場面とか、台詞回しの幾つかなどは今でも記憶の片隅にある。

先日、ぼんやりとテレビ(NHK総合の「日本の話芸」)を眺めていたら、三遊亭遊三師匠の「蛙茶番」が始まって暫くした辺りで、あのときのトリのやっていた根多は、今聴いているこの噺なんだと言うことに突然思い至ってビックリした。
 「高校の文化祭で聴いた噺って、蛙茶番と言う歴とした古典落語だったのか・・・・」
あの台詞、あの雰囲気、文化祭、高校時代・・・・・遊三師匠の「蛙茶番」が引き金になって、高校時代のいろんな想い出が次々と脈絡もなしに蘇り、みんなしてワッと押し寄せて来やがった。

今でこそ落語を好んで聴く私だけれど、高校の文化祭で触れた「蛙茶番」。 あれこそが、自分にとって、初めて生で聴いた落語と言うことになるのだと思う。 落語なんてまだぜんぜん興味のなかった十代の頃にたった一度だけ聴いた噺と、今、幾星霜を経て再開した。

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