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September 20, 2006

鈴本・早朝寄席 06年09月17日

鈴本演芸場 二ツ目勉強会 早朝寄席 

2006年09月17日(日曜日) 午前10:00開演
 
 
日頃の習慣って奴はおそろしいモンで、日曜日だってのに、ついうっかりと7:00に眼が覚めちまった。 早すぎだって。 このところ疲れている筈なんだけれどねえ。
思い立って、鈴本の早朝寄席に出掛けることにする。 折りしも、三遊亭あし歌が一席伺うと言う。
 
 
 
三遊亭あし歌 「金明竹」
傘や猫を借りに来るところから始まる、寄席ではまず聴けないロングバージョンだった。 私はこの噺の前半が好きなので、こういうのは大歓迎だ。

さて「金明竹」と言えばやはり後半、大阪弁の言い立てが聴き処でしょう。
あし歌と言えば、以前に聴いた「鮫講釈」など、滑舌も見事で、かっ飛び落語野郎ってイメージがあった。 この「金明竹」でも、さては立て板に水で一気に捲くし立てるンだろうと聴いていたら、想いの外、丁寧な言い立てにしていたのが印象に残った。 なんでも、慣れない大阪弁に試行錯誤されたそうで、大阪弁のイントネーションに注力した分、丁寧な言い立てになったのかと想う。
 
この言い立て。 演者によってはスピード命。 のっけからギアをトップに叩き込んで、そのまま最後までフルスロットルで駆け抜けるってこともある。 まあ、速けりゃ好いってモンじゃあないだろうけれど、素人としては、ついそちらに期待が行っちまうんだよね。
要は、方向性の問題なのでしょうね。 限界ギリギリの速さでの言い立てを試すも好し。 逆に、無茶な運転はやらず、その分丁寧に、表情豊かに聴かせるのもアリってことではないでしょうか。 但し、後者を選んだ場合、華やかさ、聴き手へのアピールに幾分欠けてしまうのは、まあ、止むを得ない。
あし歌の場合は、言い立てもお終い近く、最終コーナーを抜けたあたりから猛然とダッシュを掛けるスタイル。 聴き手としては、徒に速さを求めるよりも、練った大阪弁の味わいの方に聴き耳を立てるべし。

一体、東京の寄席では、大阪弁のイントネーションと言うのが意外に高いハードルになっているようである。
私の場合、大阪の生まれで、幼い頃に一家で関西を離れたとは言え、両親は生涯大阪弁で通した。 毎日大阪弁に触れて育ったわけだから、自然採点が辛くなってしまうのは、まあ止むを得ないでしょう。
あし歌の語る大阪弁は、あっさりと品も好く、大阪人が聴いて嫌味に感じることもない。 まずは成功と言えるのではないか。
 
 
川柳つくし 「権助魚」
この噺、寄席で聴いていて、退屈してしまうことが間々あるのですよ。 冒頭のあたりを聴いただけで、なんだか先まで読めてしまって、こうなるともう、あんまり楽しめない。
その点、この権助魚は演出に工夫があり、フレッシュで、とっても楽しかった。 鮮度で勝負!
ぎょ!->うぉ!->ふいっしゅ!のギャグが可愛いや。 お内儀さんの悋気が、少しもヒステリックに聴こえないのも好かった。
 
 
三遊亭金翔 「そろぞろ」
この人の風貌って好きなんである。 ちょっと朴訥で、まあるくて、やわらかで。 好いよね。
噺の方もそれに相応しく、牧歌的とでも言うんですか? 聴いていて和んじまって。 それで、あんまり気持ちが好いんで・・・・ごめんなさい、ここいらから眠くなって来た。
 
 
柳家喬之進 「粗忽の使者」
金翔とは正反対に、シャープな風貌の噺家さん。 ゴメンナサイ。 この噺も、ユメウツツに気持ち好く聴いてました。 それにしても毎度ながら、地武太治部右衛門さんの忘れん坊大将ぶりは、他人ごととは思えないねえ。
 
 
寄席がはねて、表に出たら未だお昼である。 まずは飯喰って、それからナニしようか。
早朝寄席って、一日が永く使えて有難いですな。

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Comments


もとよしさん、おはようございます。
今日の記事も興味深く拝見致しました。

もとよしさんの文章の中には
「・・なんだけれどねえ。」「・・じゃあないだろうけれど」が
ありますでしょう?
関西在住者の私としましては拝見していましてとても新鮮なのです(*^_^*)

軽やかでそして読む者を惹きつける・・。
そこがもとよしさんの魅力かな?と思います。
これからも拝見致しますのを楽しみにしております。

追・こちらではようやっと萩の花も咲き初めました。
  そちらでも咲いている頃でしょうか。


Posted by: ひよきち | September 20, 2006 08:51 AM

>ひよきちさん

あらら、お恥ずかしい。(^^;
記事の方にも書きました通り、両親は生粋の関西人でしたけれど、一家は私が幼い頃に関西を離れてしまいました。 引越しを繰り返す度に東下し、最後は埼玉県まで辿り着いたのですけれど、家庭内はあくまで関西文化圏でしたね。(笑)

一方、拙文のスタイルは、殊更関東の言葉というんでもなく、自分勝手に捻り出す、なんともアヤシゲな代物です。(^^;

萩の花。 もう、咲いていそうな気がしますけれど、未だ見掛けませんねえ。 我が家の周囲にないだけなのかも。

Posted by: もとよし | September 20, 2006 07:21 PM

>日曜日だってのに、ついうっかりと7:00に眼が覚めちまった。
私もそうです。
二度寝しようかと思う反面、眠れなかったら一気に起きます。


>私の場合、大阪の生まれで、幼い頃に一家で関西を離れたとは言え
大阪の方だったんですか!
ビックリ、ビックリ!
すっかり東京の方かと思っていました。
もとよしさんの場合、東京と大阪の絶妙のコラボレーションという感じもします。

>早朝寄席って、一日が永く使えて有難いですな
そう、なんでも早朝って良いんですよ。
2日分楽しめる気がします。

Posted by: 晴薫 | September 22, 2006 10:21 PM

>晴薫さん

おはようございます!
生まれたのが大阪ですし、両親は筋金入りの関西人でしたから、今でもその気になれば、話し言葉を大阪弁に切り替えられる筈です。(笑)
幼い頃に関西を離れたとは言え、家から一歩オモテに出れば関東文化圏だったワケで、仰るとおり西の文化と東の文化のキンチョー関係の中で、ずっと育って来たのかもしれませんね。(^^ゞ

と言うわけで、今日(土曜日)も早く起きちまいました。(爆) これから朝飯にします。(^0^)

Posted by: もとよし | September 23, 2006 06:08 AM

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