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August 30, 2006

地雷バトン

ボアさんところに遊びに行って、踏んでしまいました。
地雷バトンだそうです。 早速回答してみましょう。
   
  
1.朝起きて最初にする事は?
  もう一度寝る。(時間さえあればねえ)
 
2.これだけは欠かせない日常的な事
  おさらい・・・・やってませんてば。 やはり、ネットでしょうか。
 
3.好きな食べ物3つ
 ・素麺
 ・茗荷
 ・西瓜
 
4.嫌いな食べ物3つ
 ・ゴーヤ。
 ・鮪の脂っこいところ。
 ・甘みのクドイもの。
 
5.踏まれたくない地雷は??
  ヒミツ。
 
6.最近1週間で嬉しかった事は??
  これと言って想い浮かばない。(悲しい!)

7.最近1週間で悲しかった事は??
  ディスプレーが壊れた。(怒)

8.今使ってるシャンプー&リンスは??
  昔からメリット。

9.お風呂で最初に洗うのは??
  上腕。

10.恋愛とは??
  はて。

11.恋愛は手のひらで転がすタイプ??
  いえ、転がされるんです。

12.あなたの長所は??
  気が長い。

13.あなたの短所は??
  腰が重い。

14.動物にたとえると??
  イヌ(図体がデカくて吼えない奴ね)

15.弱点は??
  暑さ。 なにしろ極端に弱いです。

16.寝る前にする事は??
  枕もとのCDラジカセで、落語のCDを掛けます。
  演目は日替わり!

17.リラックス・ストレス発散法は??
  歩く歩く歩く・・・・

18.大好きな季節は??
  初秋。 残暑もようやく終わって、いよいよこれから豊穣の秋だなって感じる頃。
 
 
 
以上、回答おしまい!
さて、このバトンにはルールがあって、
 
<@ルール@ 見た人はコメントを残して自分もやる事!
 絶対!! 強制!!! OK!?
 足跡に証拠残ります。地雷バトンです。 >
 
なのだそうです。 そうか、逃げらンないから地雷なのか。
でも、問はず語りのローカルルール(?!)により、皆さんど~ぞお好きに持ってって下さいってコトにさせて頂きます。 ハイ。

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August 29, 2006

習志野シティフィル第42回定期

習志野シティフィルハーモニック 第42回定期演奏会
 
 2006年8月27日(日) 14:00 習志野文化ホール
 
  指揮:小室昌広
  演奏:習志野シティフィルハーモニック
 
 ヴェルディ :歌劇「アイーダ」より凱旋行進曲
 シュトラウス:ペルシャ行進曲
 モーツァルト:行進曲 K.408
 メンデルスゾーン:結婚行進曲
 タイケ:旧友
 スーザ:ワシントンポスト

  <休憩>

 小室昌広編曲:奇想堂々
 アンダーソン:サンドペーパー・バレエ
 アンダーソン:クラリネットキャンディー
 バーンスタイン:ウエストサイド物語
 ガーシュイン:パリのアメリカ人
 
 
久々に、アマオケの演奏会を聴いて来た。 夏の午後のコンサートらしく、開放的で明るい曲想の佳品を集めていて、リラックスして楽しむことの出切るのが嬉しい。
このオケの弦楽器は対抗配置(舞台左側から第一バイオリン、チェロ、ビオラ、第二バイオリンの順に配置)で、コントラバスは舞台右端。 コンバスがやや音量不足気味の感ありなので、出来ればもう少し厚くした方が好いかもしれない。 コンバスを左側、つまりチェロに近づければ好いのに・・・・演奏中は、こんな具合にいろいろと余計な(大きなお世話みたいな)コトを考えながら聴いている。
 
演奏会の前半は、行進曲特集とでも言える選曲で、こういうのはプログラムがサクサクと進行するから、聴いていて、なかなか小気味好いものである。 一見して名曲コンサート・タイプの選曲だけれど、タイケやスーザの曲など、吹奏楽の世界では定番であっても、オケでは日頃まず聴く事がないから、これは、ある意味レアな選曲と言えるのではないか。
 
休憩を挟んで、後半の一曲目は「奇想堂々」。 「ラプソディー・イン・ブルー」と「威風堂々」とをミックスした編曲ものとのことだけれど、二つの名曲を少しずつ交互に演奏して進める(それはそれで、巧みに繋いであるけれど)ばかりで、もちっと何か工夫が欲しいかなと言う気がする。
 
アンダーソン作品が二つ続く。 サンドペーパー・バレエとクラリネットキャンディー。 どちらも文句なしに楽しくて、どうやらこのオケは、この手の気楽な小品を小粋に聴かせるのを得意とするようである。 弦楽器の滑らかなことは見事なもので、取り分け、ゆったりとした対旋律を気持ち良さそ~うに奏でるチェロが印象的。
バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」、それからガーシュインの「パリのアメリカ人」と続いて、リラックスした夏の午後のコンサートもお開きとなる。
 
アンコールは賑々しく「星条旗よ永遠なれ」で締める。 これも好かった。

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August 27, 2006

高木東六さんご逝去

作曲家の高木東六さんが、この25日に亡くなられた。 享年102歳。
 
ずっと昔、都内の合唱団で歌っていた頃、地域の合唱祭に講評者として高木東六さんを迎えたことがあって、その折に、みんなで高木東六さんの合唱曲を歌ったことがある。 確か、混声四部で全編スキャットで歌う軽快な曲だったと記憶しているけれど、生憎と細かいことは忘れてしまった。 高木東六さん(もちろん、その頃すでに重鎮と言えるお歳であった筈)を私が目撃したのは、その時一度だけである。

それから、「水色のワルツ」・・・・と言って、今ではご存じない方も多いかもしれないけれど、戦後のヒット曲があった。 もう数年前になるけれど、私はその「水色のワルツ」を某所でフルートで吹いたことがあって、その折に頂いた暖かい拍手は、忘れられない好い想い出になっている。

高木東六さんのヒット曲と言えばもうひとつ、「空の神兵」が印象深い。
これは太平洋戦争の緒戦で活躍した日本軍の落下傘部隊を称えた、如何にも戦勝気分の横溢した明るい雰囲気の軍歌である。 私が子供の頃に両親、伯父、叔母らが集まっての酒宴では、必ずこの歌が出たのを覚えているけれど、両親らの世代(戦時中に子供時代を過ごした)にとっては、この曲は軍歌というよりは、その世代で共有する懐メロと言う位置付けなんだろうと想う。

今、私はこの「空の神兵」を、寄席で川柳川柳師匠が、それはそれは気持ち好さそうに歌うのを折々聴く。
川柳師匠によれば、当時日本と同盟関係にあったドイツとの間で、お互いの軍歌を交換しましょうと言う企画があり、その折ドイツ側が、沢山の日本の軍歌の中から選んだ一曲がこの「空の神兵」なのだそうである。 ドイツではこれは、落下傘部隊ならぬ自転車部隊の歌に仕立てて自国の軍歌に加えたとのこと。 (川柳師師匠、ここンところで、「空の神兵」をデタラメのドイツ語で歌ってみせて笑いを獲る!)
数多ある日本の軍歌の中から、この名曲「空の神兵」を選んだドイツは、やはり多くの大作曲家を生んだ国だけのことはあると言う川柳師匠。 「連中は流石に耳が好い」との指摘には、私も大いに頷いてしまう。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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August 22, 2006

アポロ13 奇跡の生還

「アポロ13 奇跡の生還」
 ヘンリー・クーパーJr.著
 立花隆訳(下訳 鶴岡雄二)
 
13:THE FLIGHT THAT FAILED
 HENRY S.F.COOPER,JR.
 
 
先にアップした「アポロ13」と同様、これは13号のミッションに関する一冊。
但し、本書はアポロ13号の事故発生から生還までに内容を絞っていて、しかも、発生した事実だけを淡々と述べ、積み上げていくと言う、ストイックな表現手法に徹している点が、船長のラベルが中心軸にあって内容の多岐に渡った「アポロ13」とは大きく異なる。

本のまえがきで、訳者はこのように述べている。
< しかし、私にいわせれば、アポロ11号の成功より、アポロ13号の失敗のほうが、アメリカの宇宙技術のすごさを示していると思う。別の表現をすれば、このような失敗に対応できるだけの技術力を持っていればこそ、アポロ11号の成功があったといえるのである。>
全世界の注視するなかで失敗してしまったアポロ13号のミッションだけれど、しかし絶望的な状況からの生還こそが、むしろ最高の成果であると主張する視点は実に刺激的だし、昨今のリスクマネジメントに対する意識の高まりともマッチして、いろんな意味で興味の尽きない本と思う。

NASAが宇宙船を打ち上げる度に、テレビのニュースなどに映るヒューストンの管制センター。 大教室みたいなところに大勢の職員が同じ向きに座って、正面のスクリーンには地球を中心にした宇宙の概念図に、宇宙船の航路が描かれている。 昔からお馴染みのシーンである。
各職員の前には各々の担当分野別のコンソールが置かれて、アポロ計画の当時など、テレビに映る職員の姿を、畏敬の念をもって見詰めた覚えがある。

あの、ずらりと並んだ宇宙船のスペシャリスト達は、席毎に細かな役割が与えられていて、現場では概ね略称で呼ばれる。 前列から順に挙げてみると、

 <第一列(トレンチ)>
  ガイドー     :誘導主任
  ファイドー    :飛行力学主任
  レトロ      :逆推進ロケット主任
 <第二列>
  イーコム    :指令船の電気系統や環境系統などの担当
  テルミュー   :着陸船システム主任
  GNC、コントロール :誘導航行主任
  キャプコム   :宇宙船通信士
  フライト・サージャン :航空宇宙専門医
 <第三列>
  インコー    :計器および通信主任
  フライト・ディレクター:飛行主任
 <第四列>
  上級職員
  広報担当
 
と言う具合。
 
管制席の第一列目には特にトレンチ(塹壕)と言う異名があるそうで、宇宙船の航行を直接担当する重責を担っている。 トレンチに詰めるレトロ、ファイドー、ガイドーらは、宇宙船のエンジンを噴射させる際など、まるで自分達が実際に宇宙船を飛ばしている気分になると言う。 究極の宇宙船ごっごだね。
第二列は、宇宙飛行士の生命を預かる、船内環境まわりを担当。
第三列には、現場の最高指揮官である飛行主任が座り、ミッションの全体を統括する。

本書では、上に挙げたようなNASA特有の略称が、もう、これでもかってくらいに頻出して、その分、読者は苦労を強いられることになる。(読んでいて、「イーコム? え~と、それってなんの役割だっけ?」とかなってしまう) でもその分、現場の雰囲気、緊迫した会話のスピード感はしっかりと伝わって来るね。 
因みに、先にアップしたラベル船長の「アポロ13」では、略称ではなしに正式名称で表記されることが多かった。 この手法だと判りやすい反面、会話のスピード感や雰囲気には、やはり欠けると思う。ま、これは本の評価と言うよりは、翻訳の姿勢に関する問題な訳だけれど。 自分的には、「アポロ13 奇跡の生還」の略称を容赦なしにビシバシ使うやり方は、結構楽しめたと思う。

本書の場合、アポロ13号の事故発生から着水までの事象のみを淡々と描いて話しが決して脱線しない(「アポロ13」とは異なり)ので、事故と救出劇そのものに関しては、本書の方が余程判りやすいと言える。 その反面「アポロ13」と比べて、本書の描写はあまりにもそっけないと思う人もいるかもしれないけれど、大気圏再突入や着水の場面など、抑えた筆致が、むしろ「アポロ13」を上回る感銘を呼んでいると思う。

ミッションの終わりに至って、3人の宇宙飛行士はもちろんのこと、管制センターの面々もまた燃え尽きていたらしく、ある職員は13号の事故後5日経ってもなおアドレナリン出まくりのハイテンション状態が収まらなかったそうだし、また、イーコムの一人は事故後2週間経っても、毎晩事故発生の夢にうなされたと言う。 宇宙での事故発生から南太平洋への着水までの5日間が、管制センターの面々にとって如何に濃密な日々であったかを物語っていると思う。

本書は事故についての事象のみを淡々と追っているようで、実は、その中で奔走する人々を描き切っている、読み応え十分の優れたルポタージュと思う。

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August 20, 2006

NASAの磁気テープ紛失

アポロ計画のデータを記録した磁気テープの原本が行方不明になっちゃってるらしい。 それも、アポロ11号が月面から地球に送信した映像など、歴史的に貴重なものを含む700箱分もの分量。(1箱にテープ何本とか、テープ1本あたりで何分とかは不明だけれど)
まあ、NASAは昔から公開主義で、宇宙計画の映像なんていろんなメディアに発表しまくって来たからして、大概はいろんなところにコピーを提供済みなのはないだろうか。 だから、おそらくは、取り返しのつかない事態と言うんでもないのだろうけれど。 とまれ30~40年も前のものとは言え、あれほどのビッグ・プロジェクトの成果たるマスター・テープをそっくりなくしちゃったてえのも、また随分と豪快なハナシではある。
アポロ計画の月着陸と言えば、「アポロは月に行かなかった」疑惑があるけれど、きっと今度の件も、その論拠に加えられちまうんであろうことよ。

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August 13, 2006

浅草演芸ホール八月中席<住吉踊り>

2006年8月12日(土曜日) 浅草演芸ホール<昼の部>
 
 
睡い眼をこすって午前中から浅草演芸ホールに向かう。 お目当ては毎夏恒例の住吉踊り。
思えば私は、昨年の住吉踊りを見逃しているのである。 その頃仕事が立て込んだお陰で休日出勤が続いて、寄席通いどころではなかったからなんだけれど。 今年はこうして住吉踊りが見れるのだからして、なんのかの言っても、昨年よりはずっとユタカに暮らせていると想う。 その幸せを心して噛み締めるべし、である。 住吉踊りと言うことからか、この日の浅草演芸ホールは大入り満員。

今日はお終いに住吉踊りが控えているせいか、大概の噺が短めに切り上げられるし、なかには、パっと出て小話やってスっと下がる、なんてえ噺家さんもいる。 聴いているこちらも、一席一席を頑張って聴こうなンてことはしないで、(眠いのも預かって)思いっ切り寛ぎながら愉しませてもらうことにした。 よって、記憶もかなり曖昧になっちゃってる。 ゴメンナサイ、半分くらいはぼーっとして、夢うつつに聴いてました。
 
 
前座 初音家左吉 「たらちね」

五街道佐助 「鰻屋」
佐助は上手くなったね。 今日はトップバッターからして充実の出来だった。

柳家小菊 粋曲

三遊亭金時

笑組 漫才

三遊亭とん馬

三遊亭圓王 「お菊の皿」

翁家和楽社中 太神楽

桂小文治

雷門助六

すず風にゃん子・金魚 漫才

金原亭世之介

三遊亭吉窓

江戸家まねき猫 動物ものまね
猫がご飯をねだる時の鳴き声ってのを、はじめて知りました。

古今亭志ん弥

あした順子・ひろし 漫才

鈴々舎馬風

金原亭駒三

古今亭志ん駒

松旭斎美智・美登 マジック

春雨や雷蔵

金原亭伯楽

柳家小りん

三遊亭小円歌 三味線漫談

三遊亭金馬 「親子酒」

大喜利納涼 <住吉踊り>
住吉踊りは故古今亭志ん朝らが中心になって創めた寄席の踊り。 噺家を中心に芸人さん数十人が揃いの浴衣を着て、さして広くはない浅草の舞台を埋め尽くす総踊りは壮観だし、その間に差し挟まれる、いろんな踊りやギャグも粋だ。

志ん朝師をはじめとする発足当初の中核メンバーの何人かがもういない。 (そういえば一昨年、この場で中心になって踊っていた、圓彌師匠が今年他界されている) その反面、若手が次々に参加して住吉踊りの将来は明るいようで、まことに結構なことである。 メンバーは踊りの玄人ばかりではないようで、上手下手にかなり差が見て取れる。 そういうのがまた、アットホームな雰囲気につながって、好もしいのである。
それにしても、あー楽しかった。
 
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
 
2006年8月12日(土曜日) 浅草演芸ホール<夜の部>

昼の部が終わって、そのまんま客席でぼんやりとしていたら、夜の部が始まっちまった。 そのまま愉しでゆくことにすることにする。
外は大雨なんだそうで、そのうちに雷が鳴り出した。 なにしろ、客席に座ってもゴロゴロ聴こえて来るくらい。 山の手線が止まったのなんのって騒ぎらしい、どうやら、夜の部まで居続けて正解だったみたい。
 
 
前座 林家たこ平

林家ひらり

花島皆子 マジック

川柳川柳

近藤しげる アコーディオン

林家うん平

昭和のいる・こいる 漫才

林家錦平

林家正楽 紙切り

入船亭扇橋 「ろくろっ首」

古今亭志ん五 「不精床」

翁家勝丸 曲芸

柳家さん喬 「代わり目」

ロケット団 漫才

林家種平

桂文楽 「権助魚」

三増紋之助 曲ごま

林家しん平

林家ペー 漫談

林家いっ平 「荒茶」
本来、この番組のトリは兄の正蔵だったのだけれど、その正蔵は徳島の阿波踊りに招かれたんだそうで、その代演としてのいっ平のトリである。
この「荒茶」、以前聴いたときに比べて格段の進歩が見られてかった。 いっ平の隈取の濃いルックスを生かした、戦国武将の演出が楽しい。 この噺、当人も余程好きなんだろうね。 加藤清正、福島正則をはじめ、戦国武将の厳つい顔立ちをコミカルに演じてみせても、決してスマートさを失わないのは、タレント一家に育った強みか。 ハイテンションで通す熱演で、これならばナットク。 この出来ならば、正蔵を聴くよりもかえって好いくらいかもしれないと想って、満足して帰路に着いたのである。

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August 07, 2006

アポロ13

「アポロ13」
 ジム・ラベル&ジェフリー・クルーガー著
 河合裕訳

LOST MOON
 THE PERILOUS VOYAGE OF APOLLO 13
  JIM LOVELL & JEFFREY KLUGER


人類が月に行かなくなって、もう随分と経つ。 なにしろ、最後のアポロ17号の飛行が1972年のことだからして、もう、すっかりお見限りと言うべきか。 1969年のアポロ11号から始まって、12号、13号は失敗で、14号から17号まで。 それ以前の試験飛行段階も含めて、このころのアメリカは、月へ向けて矢継ぎ早に宇宙船を飛ばす、壮大なプロジェクトを廻していたことになる。
さてそのアポロ13号。 13と言う番号を背負ったこの宇宙船が、不幸にも失敗して帰って来たのは知っていたけれど、そこにどんなドラマがあったかについては、これまでまったく知らずにいた。

この本の著者の一人、ジム・ラベルはそのアポロ13号で船長を務めていた。 本書はノンフィクションで、13号の生還劇を中心に描いたものだけれど、内容はそれだけには留まらない。 慎ましい母子家庭に育ったラベルが海軍のパイロットとなり、テストパイロットから、やがて宇宙飛行士となるまでの経歴をまとめた一代記でもある。 
そこに更に、ラベルの参加したジェミニ計画やアポロ8号の飛行なども絡むので、本としてかなりの長編になっている。 また、登場人物も多く、航空宇宙関係の専門用語、あるいはNASAの宇宙開発での現場用語が頻出するし。 読破(と言う表現が相応しいかもしれない)するには結構パワーが要ったのである。
それにしても感じ入るのは、60~70年代のアメリカの(月着陸を頂点とする)宇宙開発。そのプロジェクトは、実にもの凄いパワーの結集であったのだと言うこと。

月に向かう途中、支援船(月に向かう宇宙船の、円筒形の部分)の酸素タンクが爆発して、酸素、電気、水の供給が絶たれ、月着陸はおろか、地球への帰還も絶望的となってしまったアポロ13号。 支援船が機能を停止して、残ったのは指令船(円錐形の部分)と着陸船(虫みたいな)のみである。 もはや絶望的な状況だった。

宇宙の孤児になりかかったアポロ13号を支援するのは、NASAの管制センター。 「こちら、ヒューストン」とか言って、宇宙船と交信していたあの施設である。 飛行計画について全責任を担う飛行主任は、当時37才ののジーン・クランツ。 クランツは、安全策を二重三重に敷いたなかで、それでも、起こってしまった想定外の事故にあたって、忽ちのうちに各分野のスペシャリスト(途方もない人数の)を総動員させる。

なにしろ、宇宙船としては電力が足りないのが致命的だった。 宇宙飛行士の生命維持と宇宙船の航行に必要な幾つかの機械を除いて、止められる機械は全部止めてしまい、電力を節約する。 お陰で船内は酷い寒さに悩まされることになる。
支援船のエンジンはもはや使えないため、管制センターが出した地球帰還への方策は、本来ならば月面着陸用に出来ている月着陸船のエンジンを使って、地球まで飛行しようと言うもの。 着陸船のこんな使い方は、これまでに一度もテストしたことがないのである。 なにしろ、こんな信じ難い事故が実際に起きるなどと誰も想わなかったのだから。 ギリギリに追い詰められた末に出てきた、勇気ある発想と想う。

管制センター内で、各分野の専門家達が、3人の宇宙飛行士を地球に生還させると言う一つの目的に向かって邁進する、その姿はまさに壮観と言える。 その中では、担当者間の争いだってある訳で。 例えば、たった数アンペアの電力を廻っての争奪戦が起こったり。
それでもクランツは、専門家達の判断を信じて、思い切り自由にやらせる方針を貫くのである。 リーダーとしての彼の仕事は、各々のエキスパート達が正しい方向を向くように注意を払うことと心得ている。 時には、各担当者間で意見が対立する。 これの調停もリーダーの仕事。 このあたり、アポロ13号のミッションは、危機管理と言う切り口で見て、大変に興味深い事例なのかもしれない。

宇宙船のプロ達の、人智を尽くした戦いの末に、遂にアポロ13号が地球に生還する場面は、なかなかに感動的である。 でも、本としてあんまり盛り沢山な内容なので、やはり、一気に読ませる緊張感というものはないかな。 本書を読むにあたっては、ちょっと気楽に臨み過ぎたかな。 往事のNASAの持っていたエネルギーを想って、もっと心して読むべきであったかもしれない。

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