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June 18, 2006

フランソワのショパン:ピアノ協奏曲

ショパン:ピアノ協奏曲第1、2番

   サンソン・フランソワ(ピアノ)
   ルイ・フレモー   (指揮)
   モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
       EMI 5 74457 2

サンソン・フランソワの独奏で、CD10枚組になるショパンのピアノ作品集(輸入版で、とっても廉かった)を買い求めたのは、すこしばかり前のこと。 その中の一枚、2つのピアノ協奏曲を収めたCDを、このところ毎日のように聴いている。

この、戦後フランスの代表的ピアニストは、一旦興に乗れば、天才的な演奏で聴衆を魅了する、でも、駄目なときは徹底的にダメだったと言う。 このCDで聴くことの出来る2曲のピアノ協奏曲は、もちろん興に乗った方に違いない。 なにしろ、あきれるくらいに天衣無縫で、そして溜息が出るほど綺麗なショパンと思う。
どこまでもノンシャランとしていて、一貫した演奏プランなど持ちやしない。 その場その場の思いつき、天才的な閃きを頼りに弾き進めている風に聴こえるのだ。 もしかしたら、音楽だけではなしに、弾いている当人もまた、結構好い加減なタイプなのかもしれないね。 大きなお世話だろうけれど。 そんな印象がついて廻るくらい、とにかくキチンとしていないのだ。 但し、その音楽の魅力的なことと言ったらない。

私はピアノのことは好く知らないけれど、打鍵のタイミングなど、なんだかテキトーに弾き流しているようにさえ聴こえて、でも、それが堪らない魅力なのである。 粋なのである。 少うし着崩して、斜に構えたようなフレージングには、ピアニスト本人の風貌や、酒を愛したエピソードとも相まって、ちょい悪おやじ風、アブナげな印象が付いて回る。 そんな特徴は、この2つのピアノ協奏曲で、もっとも発揮されていると思う。

高度な演奏技巧と天才的な感性を惜しげも無く使い尽くして、それこそ浪費でもするようにしてアソブ。 そんな姿勢が、私には、折りしも開催中のサッカー・ワールドカップの優勝候補、ブラジル代表と、「快楽主義」と言うタームで結び付いて見えるのだ。

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Comments

>高度な演奏技巧と天才的な感性を惜しげも無く使い尽くして、浪費でもするようにしてアソブ。 
>そんな姿勢が、私には、折りしも開催中のサッカー・ワールドカップの優勝候補、ブラジル代表と、「快楽主義」と言うタームで結び付いて見えるのだ。

「技巧の快楽」でしょうか。
名人の境地はどんな分野でも共通するところがあるのでしょうね。

この間はシベリウスを聞きましたよ。
「フィンランディア」と交響曲の2番。
良かったです。

ちなみに蕎麦屋にも行きました。
もとよしさんに影響されてます。

Posted by: 晴薫 | June 18, 2006 at 03:17 PM

>晴薫さん

サッカーの事は好く知らないんですけれど、ネットでブラジル関連の記事を読み漁っていて、快楽主義と言う言葉を知りました。 天才音楽家と同様、彼らもまた、選ばれし者たちですね。

フィンランディア、それに交響曲第二番の終楽章など、梅雨時の鬱陶しさを吹き飛ばすには持って来いですね。 その点ショパンは、あまり梅雨向きとは言えないかもしれません。(笑)

対クロアチア戦、いよいよ今夜ですね。 普段はサッカーに関心の薄い俄かファンの私ですけれど、今夜も観ますよ。(笑)

Posted by: もとよし | June 18, 2006 at 06:15 PM

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