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February 14, 2006

桃川鶴女の会

桃川鶴女の会

2006年2月12日 (日曜日) お江戸上野広小路亭

日曜日の朝。 貴重なオフの一日である。 すっきりと目が醒めたものの、朝からおっそろしく気だるい。 だったらも一回寝てやるか・・・とも想うけれど、べつにそれほど眠い訳ではないのである。 半ば空気の抜けた風船みたいなモンで、なにもかも中途半端のまま手が付かない気分。 やらなきゃならんことは山積しているんだけれど、なんだか、このまま何もせずに一日が終わりそうな予感がして来た。 そうだ寄席に行こう!と思い立って、我が家から一番安直に行ける上野に向かった。

久々に上野広小路亭に入ったのだけれど、ここで大間違いを仕出かしてしまった。 この日、ここで催されていたのは落語ではなくて講談の会なのである。 桃川鶴女の会なのである。 ウッカリしていたどころではない。 我ながら、一体どうしたらこんな間違いが出来るんだか・・・・ それも、開演してしばらく経ってから漸く、その事実に気が付くと言うていたらく。 落語を聴く積もりで上野まで出て来たのにね。 やれやれ。
やっぱり今日はどうかしているよ。 ま、いっか と思い直して講談に聴き入るのである。 もともと、講談も好きなのだし。

一龍斎貞寿
さて、この会の一番手は一龍斎貞寿。 キビキビと活きが良くて爽やかな若手女流講談師である。
これは全く、素人の個人的な見解だけれど、女流の落語に比べて、女流の講談の方が、ずっとのびのびと演じているように想える。 落語に比べて、女性として無理を強いられる部分が少ないのかな。 ともあれ女流に関しては、講談の方が聴いていてずっと楽しい。 そんな印象を持っているのだ。 ここでも貞寿さんの楽しげで、時に一途な語り口が聴き手を惹き込んでゆく。 今日の3演目の中では、これ一番好かった。

一龍斎貞秀
二番手は男性。 ひょうひょうとした語り口で綴る、コミカルな描写が楽しい。 あまり劇的な描写は、得意ではないんだろうか。 根多は、貧乏な武家が金を借りに歩く。 さらに、長年仕えてくれた老臣から、五家宝と安部川餅のお土産を所望されると言う、なんだかノホホンとしたお話し。 語りが、少うしぎこちない気がした。

桃川鶴女
さてトリである。 マクラ長すぎ! その内容も、自分の近況報告やらこれからの活動のPRばかりで、この会の常連さんならばともかく、一見さんのこちとらには、あんまり面白くもない内容である。
根多の方は、不器用な職人の息子と、その息子を気遣う母の話し。 貞寿さんのところで女流講談は女流落語よりも好い、みたいなコトを書いたけれど。 ここで前言撤回しなければならない。 自分は女流講談でも、母ものはニガ手だと知ったのである。 しかも、鶴女さんの場合、テクよりもパワーで乗り切るタイプのようで。 なかなか話しに共感する事が出来ない。 淡々と語り進める母ものならば、こちらも泣くのかもしれないけれどねえ。

この講談の会、なかなか好かったけれど。 意外に早く終わってしまって、ちょっと物足りない、喰い足りないと言う気分が残ったのも確かである。 これからも、機会があれば講談を聴いてみたいと思っている。

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Comments

こういう日ってありますよね。
私は今日休みだったのですが、昼過ぎに蕎麦屋に行きました。

そしてもとよしさんの休日の蕎麦屋のコメントを思いだしました。
テレビがついているのが欠点でしたが、750円にしてはビックリするほど充実したかき揚げざる蕎麦で美味しかったです。

Posted by: 晴薫 | February 16, 2006 12:25 AM

>晴薫さん
蕎麦屋にテレビなんて置かないほうが落ち着いて好いと思うんですけれど、あればあったで、やっぱり見入ってしまいますね。(笑)
日曜日のお昼にNHKの喉自慢(結構好きσ(^^))とかやっていたりすると、のほほんと寛いだ気分に浸れます。 ドラマやバラエティ番組とかはニガ手かな。

Posted by: もとよし | February 16, 2006 07:11 PM

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