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November 03, 2005

衝撃降下90度

「衝撃降下90度」 松本零士著
 戦場コミックシリーズ 小学館
  収録作品
   「衝撃降下90度」
   「晴天365日」
   「曳光弾回廊」
   「流星北へ飛ぶ」
   「爆裂弾道交差点」
   「富嶽のいたところ」

どれも短編マンガで、この作者得意のジャンルである、第二次世界大戦を戦った日本の軍用機とそれに関わる人々を描いている。 何れも70年代半ばから80年代初めに掛けての作品で、収録作品中の「曳光弾回廊」は私も読んだ覚えがあって、深く印象に残っていた。 先日ふと、復刻されたものを手に取って懐かしくなり、買い求めたものである。

ここでは、松本零士の描く航空機の画が実に素晴らしい。 何れも機械の鳥な訳だけれど、それが活き活きとして、パイロットと一体になって飛び、舞い、闘う。 あるいは、敵弾を浴びて断末魔の悲鳴をあげながら落ちてゆく。 こう言ったマンガを書く人は他に幾らもいるけれど、航空機を描いて、これほどまでに魅せる人は稀であろう。

戦争マンガだけれど、どれも悲劇的な、あるいは皮肉な結末を迎える。 勇壮さよりも、鎮魂としての色彩が色濃い。 その辺りがまた、松本零士らしいと想う。

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Comments

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r-bl管理人

Posted by: r-bl管理人 | November 04, 2005 at 11:54 AM

銀河鉄道999、美しいメーテルに、母性本能を刺激する様な鉄郎ちゃんに、運転手の様な人や、カッコイイ運命の女神に.....。テレビ放映もされていた。コミック雑誌は少年なんとか、と少年向けだぞって大声で言ってるの? って感じでしたが、面白かったわ。
松本零士は地盤が今だ、堅いのですね。
今度は、鉄腕アトム(これ、手塚治虫の息子版ですが)に加えて、松本零士のDVDを夫にプレゼントして、私が見る事にする。
バッチリ掲載、サンキュー。

Posted by: でんでん虫 | November 05, 2005 at 12:12 AM

>でんでん虫さん
松本零士のアニメ。 そちらでも見ることが出来ますか~。(^^)
メカニズムの描写の精緻さ、その異常なまでの拘りは、今見ても古さを感じさせませんね。

松本零士作品に登場するキャラに往々にして見られる、弱い、モテない、ブサイクと三拍子揃った男たち(星野哲郎もその系譜上にいる)は、多分、作者のコンプレックスを体現しているかもしれず、
それはまた、多くの読者の共感を呼ぶところであったろうと思います。(モチロン私も、その例に漏れない訳で・・・(^^;)
当節日本製アニメが流行っているとはいえ、こういった、松本作品のドメスティックな面が、日本の外でも受け入れられるのかって言うと、私には好く判らないでいます。
そう言えば、「銀河鉄道999」は、少年なんとかの中でも、一番マイナーな週間漫画誌(笑)であった「少年キング」に連載されていましたね。

Posted by: もとよし | November 05, 2005 at 12:27 PM

松本零士に戦争アニメがあったとは知りませんでした。実は私、この人の絵があまり好きになれないんだよね~(^^;)。「男おいどん」を昔、家にあったマンガでちょっと見たことがある。あの主人公、押し入れに寝てるんですよね。ああいう「貧乏学生」のイメージはなつかしい感じ。オバQのマンガだったかな、いつもインスタントラーメンをすすってる山田という隣りの学生が確か必ず一度は出てきたような記憶があります。ああいう脇キャラは目立たないけどおなじみになると面白い。手塚治虫はギャグ場面で「つぎはぎのブタ」のようなやつをいつも登場させてましたよね。

Posted by: 屁爆弾 | November 05, 2005 at 06:37 PM

>屁爆弾さん
松本零士の絵がダメと仰る感覚は判る気がします。 「男おいどん」の大山昇太などは、ブサイク、ダサイ、フケツと、女性に嫌われる条件が揃い過ぎて、要するに松本ワールドの典型的キャラですね。(^^;

オバQでインスタントラーメン好きと言えば「小池さん」ですね。 そう言えば、学生時代の友人にそっくりさんがいまして、当然のことながら、彼は小池さんと呼ばれていた。 とは言え、インスタントラーメン好きではなかった模様。(笑) 手塚作品でお馴染みのアレは「ひょうたんつぎ」。 あれ! 結構マンガに詳しいではないか。>ぢぶん(笑)

Posted by: もとよし | November 05, 2005 at 11:37 PM

あーっ、オバQのインスタントラーメン男は「小池さん」でしたか!そうだそうだった。思い出した。それと手塚治虫の「つぎはぎのブタ」は「ひょうたんつぎ」だ。ははははは。もとよしさん、なんなの、その詳しさはっ。ももも、もしやオタク出身(笑)?
でも意外に深いところまで知ってるかたってお話が広がって楽しいですね。ありがたやありがたや。

Posted by: 屁爆弾 | November 06, 2005 at 03:48 AM

日本の漫画は、こちらで、特に若者に大人気で、様々な種類のものが翻訳されて、街の本屋にグラフィック文学として売られています。雑誌では「少年ジャンプ」の翻訳版があります。何が揃っているか正確に調査した事がないので松本零士があるか否か、分からない。これ、調査してみるのは面白そうなので、今度、調べてみます。確実なのは、松本零士の漫画やDVDが、マンハッタンの五番街、目抜き通りにある日系書店で字幕なしでの物を置いています。戦艦ヤマトもあります。アメリカ人も沢山来ている。

手塚治虫アニメワールドのアトム、他に怪獣もののゴジラ等は字幕入りで街のビデオ屋さんで売っています。これは私世代のアメリカ人は、小さい時にテレビで観ながら育ったそうで、殆どの人が知っています。

今、若者で知らない者は居ないと言っても過言でないのが宮崎アニメです。もののけ姫等のTシャツまで着ている子も居ます。
日本の漫画や動画の主題に魅せられる若者が非常に多いです。

ところで、大山のぼっ太は松本零士だったんですね。名前が面白くて、読んでいました。といっても当時は多くの学生は、友人が集まる行きつけの喫茶店というのがあって、そこで皆、読んでいたものですが。
漫画家の名前は記憶にないのですが、ニワトリがコケコッコーでなく「全国的にアサー」と鳴くのがあって傑作でしたが知っていますか?

Posted by: でんでん虫 | November 06, 2005 at 07:43 AM

>でんでん虫さん
今やNYでは「少年ジャンプ」の翻訳版まで出ているとはね~。 驚きです。(笑) NYで人気の漫画家は誰なんでしょう?
熱心なファンになると、日本語版でも買い求めたりするんでしょうか。 そこまで行けば、最近は往年の名作をネットで買い求める(ダウンロードして)ことが出来ますから、一旦ハマると大変なことになる世界です。(笑)

松本零士の漫画も随分長く人気を保っていますね。 「宇宙戦艦ヤマト」など、既にデビュー後30年を経ています。 そういった漫画史の興亡の末に宮崎アニメが出現して、今や世界に覇を唱える訳ですね~。( ゚゚)トオイメ
同じ松本作品でも「男おいどん」みたいな、思いっ切りドメスティックなのはどうかな。 学生たちの溜まり場で「男おいどん」を廻し読みするって言うのは如何にも似合ってますね。 なんだか、青春ドラマ的な光景が目に浮かんで来ます。(笑)

「全国的にアサー」は、谷岡ヤスジの作品に良く登場するムジ鳥ですね。 詳しすぎないかい?(^_^;)>ぢぶん

Posted by: もとよし | November 06, 2005 at 05:36 PM

>屁爆弾さん
一体どうした訳なんでしょうね~。 人一倍漫画に親しんだという憶えはないんですけれど。 自分でも不思議です。(^^ゞ
因みに、「小池さん」はトキワ荘時代の隣人がモデルらしいですね。 それから、「ひょうたつぎ」を始めとする手塚作品のナンセンス系キャラは、子供の頃にルーツが見られるとか。 やはり、オタクなのでは?>ぢぶん(@_@)

Posted by: もとよし | November 06, 2005 at 10:50 PM

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