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October 27, 2005

爆笑龍馬伝

都内のとある寄席。 出囃子の「我は海の子」が鳴って、三遊亭歌之助が高座に上がる。 色浅黒く、きりりと引き締まった、なかなかに男前の噺家である。 しかし、だ・・・・・これが一旦喋り始めると、雰囲気はガラリと変わって2.5~3枚目辺りまで下降する。 けれどその反対に、それまで落ち着いていた客席のテンションはあれよあれよと急上昇を始め、寄席は何時しか爆笑の坩堝と化してしまう。
これは、その歌之助の新作落語、「幕末龍馬伝」の一席を納めたCDである。

   「笑うたらいかんぜよ!! 爆笑龍馬伝」
       三遊亭歌之助
                   KING RECORD KICX 651

このCDの標題は「爆笑龍馬伝」となっているけれど、落語の題名としては「幕末龍馬伝」が正しい。 確かに、CDの標題を「幕末龍馬伝」にしたら、坂本龍馬のマジな評伝と間違って買ってしまう人もいるかもしれないから、これはこれで懸命なネーミングと言えるかもしれないね。 

鹿児島県出身の歌之助の高座は実直でいてどこか剽軽。 真面目にやればやるだけ可笑しいタイプだ。 ここでは坂本龍馬に付いて熱く語る訳だけれど、話の途中で、ついつい身辺のあれこれ、鹿児島に住むご母堂のことや、苦手の飛行機に付いてなどへと、すぐに話題がそれてしまって、なかなか先に進まない。
そう言えば学生の頃、授業中に話が脱線しまくる先生がいたなあ。 その、授業とはまったく関係の無い話がとても面白くて、クラス中が聴き入ったモンである。 この落語もまた、しょっちゅう話を脱線させた挙句に客席を大笑いの渦に巻き込み、さて・・・・・何の話だったっけ?と我に帰っては、慌てて本題の龍馬に戻ると言う格好である。
寄席で聴くと、時間の都合で後ろの方を端折ってしまう事が多いけれど、このCDではしっかりと龍馬の最期までを語ってくれる。 そして、そのついでと言っちゃあなんだが、小泉首相までバッサリとやってくれるのである。

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