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October 04, 2005

檸檬爆弾

※ なんだか、屁爆弾さんのご親戚か?と言う感じの標題だけれど、ちょっと気に入ってしまったので、この題で行かせて貰います。 何卒ご容赦を。


丸善(書店)の京都河原町店が近く閉店する。
それで、梶井基次郎の「檸檬」よろしく、陳列してある本の上にそっとレモンを置いて、「なに喰はぬ顔をして」立ち去る客がいるのだという。 そういったことは、これまでにも年に数回あったらしいけれど、それが、閉店を間近に控えたここへ来て急増しているらしい。 駆け込み檸檬だ。
丸善側も心得たもので、こうして集まったレモンをバスケットに納めて、文庫版の「檸檬」の傍に置いてあるのだと言う。 なんとも粋な計らいではないか。 そのお陰か、「檸檬」が日に60冊も売れるのだそうだから、これまた結構な話しである。

私は京都には全く疎くて、無論、丸善の京都河原町店に入ったこともない。 知っているのは、「檸檬」の中に描かれる丸善京都河原町店。 梶井基次郎が黄金色の檸檬爆弾を置いていった、ハイカラな店のイメージのみである。 それでも何時か京都を歩いてみたいな。 ホンモノの、物騒な方の爆弾は御免だけれど、心中の檸檬爆弾ならば、在庫が幾らももあるのだ。

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Comments

ええっ? と、京都河原町店の丸善閉店ニュースに驚いています。
今年は一度も行ってないんですが、2年程前、1年間、月に4日ほど京都に通ったので、丸善にはよくいきました。
梶井基次郎の「檸檬」、ずぅっと昔、読んだのに、もう雰囲気しか覚えてません。この小説に登場する果物屋さんも、どこだったかな(芸艸堂さんのわりと近く???)にあるんですよね? いや、あったのか?
なんかもう、ほんとにボケボケれすで恐縮です。

Posted by: ahaha | October 04, 2005 at 03:44 AM

おお、美しそうな爆弾。私とはえらい違いです(^^;)。で、お話の檸檬爆弾ですが、確かに妙な現象ですね。それ自体はすてきなことかも知れませんが、あとから乗じる人があまり多くなるとあまりすてきに見えなくなりますね。おおぜいで真似たりしないで、ある段階で踏み止まってあげれば、小さな感傷性をもっと大切にできるのになあと思ったりすんですが。私は「檸檬」というと、さだまさしの歌のほうを先に連想してしまいます。本好きの風上にもおけないやつ(笑)。
ブックマークがわりにリンクをさせていただきましたが、さしつかえなかったでしょうか。ご紹介文も添えさせてもらっているのでお閑なときにでもよろしければ一度お目通し願えると幸いです。

Posted by: 屁爆弾 | October 04, 2005 at 08:02 AM

太平洋を越えて、私も「ええっ?」です。「檸檬」にまつわる話があった事も知らずに、よく行った本屋です。あの界隈で官報も含め、古本屋も多く、以前は殆ど書き物は手に入ったものです。直近では3年前に丸善に入りましたが、左程変わった様には思いませんでしたが、周辺が8条の京都駅の凝縮版みたいになってしまっていたのが私の趣味に合わなかったので、丸善が引っ越すのは賛成だ。寺町通りか新京極の中が結構合うかも。

Posted by: でんでん虫 | October 04, 2005 at 10:42 PM

もとよしさん、こんばんは。

長い歴史をもつ丸善ですが、何だかそんな風に思えないような近代的なビルの本屋さんでした。数年前に丸善ビルの何階かに入っていた「理文路(りぶろ)」という喫茶店も閉店になり、翳りが見え始めていたのは確かですが、実際に閉店になると寂しいものです。
場所を代えて再開するという話ですが、どうなることやら・・・。

Posted by: バルカローレ | October 04, 2005 at 11:09 PM

>ahahaさん
今や、書店の経営も難しい時代になっているのでしょうね。 最近は本も通販で買えるし、あちこちにブックオフもあるし。 確かに、便利といえば便利なんだが・・・書店が潰れるのは哀しいです。(^^;
私は京都河原町店には入ったこともありませんけれど、歴史のある本屋さんの閉店は本当に残念ですね。
梶井基次郎の「檸檬」には確かに独特の、なにやら強烈な雰囲気を感じますね。 若さにあてられるような気分とでも言うのか。

Posted by: もとよし | October 05, 2005 at 10:29 PM

>屁爆弾さん
件の檸檬爆弾。 もしも誰も彼もが真似し始めたら、噴水にコインを投げ込むようなモンで、浪漫もスリルもありませんよね。
極めて個人的な儀式が、社会性、ファッション性を帯びるようになった時点で、檸檬爆弾は賞味期限切れなのでしょうね。
時節柄、「何ものかを置いて立ち去る」と言うのはヒジョーにやばい行為ですよね。 仮に職務質問など受けたとしても、文句は言えません。 丸善のレモン置き去り現場も、きっと店内の監視カメラには映っているんでしょうけれど。

さだまさしの「檸檬」は御茶の水界隈が舞台でしたね。 片や京都の書店に置き去ったレモン、一方、古本屋の街、御茶の水では盗んだレモンと言う対比が面白いですね。

リンクして頂きまして、ありがとうございます。 私など、未だにココログのリンクの仕方を知らなかったりします。orz

Posted by: もとよし | October 05, 2005 at 10:33 PM

>でんでん虫さん
歴史ある書店や古本屋の空間が大好きです。 勿論、それがあるに相応しい周辺の環境、雰囲気と言うものもあるワケで。 そういったものが消えていくのは寂しいですよね。
以前、我が家の近所にあった、私の一番好きだった書店が、或る日、気が付くと、あろうことかレンタルビデオ屋に替わっていたのを見た時は、心底ガックリと来ましたです。はい。(^^;

Posted by: もとよし | October 05, 2005 at 10:35 PM

>バルカローレさん
京都の丸善。 「檸檬」の印象から、私はなんとなく、歴史のある建物を勝手に想像していました。(^^; 流石に現在は、近代的な店舗に代わっているのでしょうか。 それでも、梶井基次郎の足跡を辿る愛読者がいるのと知って、私は嬉しくなってしまいました。
レモンを置いて帰るのは、梶井基次郎へのオマージュか、はたまた遊び心なのか、好くは判りませんけれど、ともあれ、こういった事を許す雰囲気が、丸善や、そして河原町にはあるのでしょうね。

Posted by: もとよし | October 05, 2005 at 10:37 PM

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