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October 30, 2005

寄席芸人伝 2

「寄席芸人伝」 古谷三敏著 ファミリー企画 

以前、近所のコンビニで買い求めた「寄席芸人伝」の事を書いたけれど、これの続編が出ていたので早速読んでみた。

今回もストーリーと、作中で語られる落語とが巧みにリンクしていて、なかなかに読ませる。 どれもフィクションと想うけれど、登場人物には三遊亭円遊や桂文治など、現在まで引き継がれている名跡が出て来る。 こういうビッグネームが出て来ると、途端に物語がリアリティを帯びて、こちらに迫ってくるような気分になって来る。

古谷三敏の絵は単純明快な線ばかりで構成されていて、影の部分があまり無い。 スクリーントーンなど、滅多に使っていないのではないか。 それでいて、登場人物一人一人の性格、年恰好の描き分けが実に巧みなのが凄いと想う。 マンガの舞台となる、明治から戦前の昭和までに掛けての都内の風景や風俗も、空白の矢鱈と多い構図で表現するお陰か、全体的にのんびりとした明朗な雰囲気が漂って、陰湿なところは少しも無い。

世間の落語ブームは、未だ続いているんだろうか? このところ、すっかり寄席から脚が遠のいているので、最近の状況が良く判らないでいる。 この地味な(?!)落語マンガは、ブームになんて乗らなくて良い。 その代わりに、長く読み継がれて欲しいと切に願う。 それだけの価値があるよ。

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