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October 24, 2005

第26回 津田沼混声合唱団演奏会

第26回 津田沼混声合唱団演奏会

 2005年10月23日(日) 14:00 習志野文化ホール

  津田沼混声合唱団
  東京ブルーア・アルボ
  習志野フィルハーモニー管弦楽団
  指揮:青木八郎、溝口秀実


 日本民謡集
    そうらん節
    最上川舟歌
    相馬盆歌
    音戸の舟歌大島節
    八木節
 女声合唱組曲「萬葉・愛の歌」庭もほどろに
    峯陽 訳、詩 中島はる 作曲
 ヴィヴァルディ:グローリア・ミサ RV589
 モーツァルト:戴冠ミサ KV317
 
  
通りすがりに、ふらりと立ち寄って聴いた。 コーラス、オケとも初めて聴く団体である。
 
 
 
1.日本民謡集
 
のっけから指揮者、団員とも半被に団扇と言うお祭スタイルで登場。 どこかのパートが突出するとか言ったことの無い、とてもまとまりの好いすっきりとした響きで、こういうのが、この合唱団のカラーなのだと知る。 民謡の合唱編曲ものと言うと、これまでにもイロイロと聴いてきたけれど、この日の演奏はなかなかに風格の∄ある、そして技巧的な作であったと想う。
 
 
 
2.女声合唱組曲「萬葉・愛の歌」庭もほどろに
 
初めて聴く合唱曲である。 このステージは東京ブルーア・アルボによる演奏。 この団体の特徴は、とにかく響きが立派で、そして押し出しの好さがある。
楽曲としては、万葉集として一般的に考えられている、いわゆる益荒男ぶりとは大分異なる、女性らしさを前面に押し出した作品になっているのが興味深い。 同時に、そこのところがこの曲を幾分難解にもしている。
作風としては、各パート毎の短いフレーズが交錯して全体を形作っている、どちらかと言えば寡黙な語法が全曲を支配している。 生憎と各パート共、音の立ち上がりが鈍くて、その分、曲の特性を十二分に生かしきれていなかったかもしれない。 そこのところが惜しい。 
 
 
 
3.ヴィヴァルディ:グローリア・ミサ RV589
 
ここからは習志野フィルハーモニー管弦楽団との共演である。 一般的に、オケ付きの合唱曲の演奏と言うと、アマチュアの合唱団がプロオケを頼んだり、プロオケが合唱団員としてアマチュアを募集したりと言った形が多いと想うけれど、ここでは合唱団、オケ共にアマチュアであり、更には指揮者、声楽ソリストも一部を団員が担当すると言う、アマチュアイズムの横溢する演奏である。 こういう姿勢は大好きだ。
「萬葉・愛の歌」とは対照的に、どこまで明解な曲想。 ステージがパッと明るく晴れ渡った感じだ。 演奏の方も、この日の秋晴れの空のように、すっきりとして気分爽快。
 
 
 
4.モーツァルト:戴冠ミサ KV317
 
これはヴィオラ抜きの曲なので、アマオケでは滅多に演奏されないのではないか。 こちらも、ヴィヴァルディと同様の好演。 オケの編成が大きくなった分、音楽のスケールが増したし、声楽ソロ陣の健闘も相まって、風格ある演奏になったと想う。
 
 
文字通り、通りすがりに立ち寄った演奏会として、とても結構なものを聴かせて貰ったと言う気がする。
すっかり好い気分になって、ホールを後にした。

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Comments

もとよしさんが聴いてこられた民謡のタイトルの中で私がわかるのは「そうらん節」と「八木節」ぐらいかな。民謡って歌を聴かないと題名と一致させにくいものですね(笑)。でも民謡のコーラスって良さそう。子供の頃にしばらく暮らした青森に「津軽じょんがら節」というのがあるんです。昔はこういう民謡にまったく無関心だったんですが、有名な盲目の三味線奏者のCDを聴いてから突然「津軽じょんがら節」が好きになりました。例の吉田兄弟の三味線もいいんですが、歌は圧倒的にむずかしいんです。これを細川たかしが非の打ち所もなく完璧に歌う。すごい感動したことがあるよ。民謡ってすごいと思った。

年末やお正月、ふだんあまりTVを見ないだけになじみの番組もなくてつまんないのでNHK教育TVのクラシックコンサートなどにチャンネルを合わせておくことが多いんですが、年末に聴く「第九」の大合唱などはちょっと大きな気持ちになりますね(笑)。

Posted by: 屁爆弾 | October 26, 2005 at 05:34 PM

>屁爆弾さん
本文に掲げた民謡の中では、最上川舟歌を混声合唱で歌った事があります。 この日の演奏会で歌われたのとは異なる編曲でしたけれど。 朗々とした舟歌や、悠々とした馬子歌など、生活に密着したところから出て来る民謡は、取り分け面白いですね。
日本民謡の合唱化と言うのは、本来、我々の血肉に息づいている民謡のリズムや呼吸を、西洋古典音楽の語法に一旦は置き換えて、改めて民謡として再生しようと言う試みと言えそうですね。 その辺りからアンビバレントな妖しさが浮かび上がって来ない物か・・・・なんて、聴きながら妄想を膨らませています。(笑)

津軽三味線と言うのは、強烈な魅力がありますね。 私は、寄席で何度か聴いた事があります。(^^; 江戸の三味線などとは、対極の世界ですね。 それから、細川たかし。 私も、この人は凄いと思いますね~。 きっと、しっかりとした民謡の基礎があってのことなんでしょうね。

Posted by: もとよし | October 26, 2005 at 10:59 PM

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