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June 27, 2005

雨の歌

ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78「雨の歌」、
第2番イ長調op.100、
第3番ニ短調op.108、
ソナタ楽章ニ短調Wo.02

  ピンカス・ズッカーマン(ヴァイオリン)
  マーク・ナイクルグ(ピアノ) (1992~3/RCA)

寝る前などは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」のCDを好んで聴く。 これは特段、梅雨時だからと言うのではなくて、かなり以前からずっと愛聴しているのである。
CDはピンカス・ズッカーマンのヴァイオリンとマーク・ナイクルグのピアノによる演奏。 拙宅のブラームスのヴァイオリン・ソナタのCDは、今のところこの一枚しかない。 どちらもマイペースを守って、心豊かに音楽を紡いでゆく姿勢が嬉しい。 聴いているうちに、自分の気持ちが、ゆっくりと満ち足りてゆくのが判るのだ。

ズッカーマンのヴァイオリンは、テクニックを誇示することもなく、美音でしなを造って見せたりもしない。 その代わり、聴いている内に、次第にその存在感に引き寄せられてゆく、ちょっと渋目の性格俳優と言ったイメージがある。
ナイクルグのピアノもまた同様で、この二人の演奏からは丁々発止とした掛相など期待出来ない替わりに、悠揚とした大人達の会話がじんわりと聴こえて来る。 その分、聴き手に強烈にアピールするところがない訳で、ちょっと損をしているのかもしれないね。

ブラームスとしては、随分と爽やか目の演奏と言えるのかもしれない。 なにしろ梅雨時なんで、鬱陶しい音楽なぞ聴かせられたら堪らないけれど、こんな二人の演奏だから晦渋にもならない。
それにしてもこのCDは、何度聴いても一向に飽きの来ないのが不思議だ。 繰り返し聴くほどに、ブラームスの楽曲とズッカーマン、ナイクルグの演奏の奥深さが窺い知れて、それではもう一回聴いてみようか、と言う気分になるのだ。 長いこと、地味で不器用なばかりの人と想っていたのが、好く観察してみたら意外なお洒落さんで、あちこちこだわり抜いているのに、すっかり見直しちゃったってところかな。

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Comments

おはようございます。
すっごくツウな記事ですねぇ。
ワタクシ、それだけはわかりますが、ほかがわかりません(x_x)☆\(-_-メ)バキ
そんな者がなんですが、「ミュージカル・バトン」という音楽関連の記事があります(え~、おそまつです)。
バトンを渡すというような意味ではなく(そのあたりは、なんでもどうでも、よろしいように)、TBさせてくださいませ。

Posted by: ahaha | July 01, 2005 at 06:41 AM

>ahahaさん
TBありがとうございます。
Musical Baton、流行っていますね。 皆さんの音楽との関わりが窺い知れて、なかなか興味深いです。
ahahaさんの記事も読ませて頂きました。 クラシックにどっぷり浸かっている私などとは異なって、邦楽、みゆき、クラシックと多彩なご趣味をお持ちですね~。
中でも、邦楽にお詳しいようなのが羨ましいです。 このところ、邦楽に憧れているもので。(^^)

Posted by: もとよし | July 01, 2005 at 10:43 PM

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 今日は、とらさん から「中島みゆきメドレー 」の記事にTBと、こんなコメントをいただきました。    本日は音楽企画のお誘いに参りました!    Musical Batonというやつですが、ご存じでしょうか。  そして、また、すごい偶然!   夕方には、ミイ子 さん から、直近の記事に、Musical BatonのTBを・・・!  M... [Read More]

Tracked on July 01, 2005 at 06:42 AM

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