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May 05, 2005

曽根崎心中

 曽根崎心中

  監督:増村保造
  原作:近松門左衛門
  脚本:白坂依志夫、増村保造
  撮影:小林節雄
  音楽:ダウンタウン・ブギウギ・バンド
  出演:梶芽衣子、宇崎竜童、井川比佐志、左幸子、橋本功

    1978年 日本


川崎市民ミュージアムの映像ホールで標題の映画を観た。

曽根崎心中」 1978年 日本 112分

前回観た「音楽」に引き続いての増村保造監督作品である。 徳兵衛を騙して悪びれない九平治や、決然として道行を選ぶ徳兵衛とお初の心理を描くどろどろとした表現に当てられぱなしの112分。 これが増村保造監督の持ち味なのだろうと思う。

天満屋の女郎お初役の梶芽衣子が、「音楽」の黒沢のり子と同様のハイテンションで道行までを貫く。 増村保造監督作品では、「情の強い女」がキーワード足り得るのかどうか、好くは判らないけれど、ともあれ、そんな映画を続けて観た事になる。
平野屋の手代徳兵衛役は、俳優としてはこれがデビュー作という宇崎竜童。 流石に他のプロの役者達と比較すれば稚拙な演技だけれど、それが徳兵衛と言う男の純情さに、丁度上手い具合に結び付いていると思う。 この人の顎の張った骨相は意外に古風な容貌を持っている事に、今回観ていて気が付いた。 徳兵衛役に宇崎竜童を据えたことで、他の役者達、お初役の梶芽衣子や九平治役の橋本功らのアクの強い演技と、あるいは丁度好く吊り合いが取れるものなのかもしれない。

音楽はダウンタウン・ブギウギ・バンド。 これは、当時の時代劇としては画期的だったかもしれない。 本来、古典的なものからは遠いイメージのある彼らがエレキギターやシンセサイザーを駆使して作る音楽は、しかし、おそろしくウエットなのである。

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