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May 04, 2005

音楽

 音楽

  監督:増村保造
  原作:三島由紀夫
  脚本:増村保造
  撮影:小林節雄
  音楽:林光
  出演:黒沢のり子、細川俊之、高橋長英、森次浩司

     1972年 日本


川崎市民ミュージアムの映像ホールで標題の映画を観た。

音楽」 1972年 日本 104分  

題名からして音楽を中心に据えた、例えば音楽家が主人公の物語などを期待したのだけれど、そうではなかった。 まったく、全然、違っていた。 これは、良心の呵責・・・と言うよりも精神のバランスの混乱から心身の機能に異常を来たし、遂には音楽が聴こえなくなってしまった女の、心の救済の物語なのである。

この、思いっきりどろどろした作品の主人公、麗子を演じるのは黒沢のり子・・・・いや、何も言いますまい。 すごいお方です。 それにしても、至福に至った時にのみ聴こえて来る音楽って・・・
麗子の幼少時からの、心の奥底に秘められた秘密をひとつひとつ解きほぐしてゆく精神科医を演じる細川俊之(若い!)は、ここではおそろしくクールな二枚目である。 最近の、ちょっと腹黒剽軽な感じとは程遠くて、この人は今の方がずっと好いと思う。 上手に歳をとったってことだろうか。
森次浩司@モロボシダンって、こういう役もやっていたんですね。 正直、驚天動地でした。 まあ、好い子が観る映画ではないから良いんだけれどね。

全編を彩る、林光の音楽(映画「音楽」の映画音楽!)がもの凄く好いです。 剃刀のように怜悧で、それでいてちょっと自棄っぱちところもある。 チェロ、フルート、ハーモニカ等の使い方に痺れました。 そして忘れてならないのがハサミの効果音。

映画「音楽」。 自分としては、なにより映画監督増村保造と言う人を知った映画と言う事になろうか。

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