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May 21, 2005

角川俳句4月号

角川書店の「俳句」誌 平成17年4月号を読んだ。

5月も半ばになって4月号のことを書くってのもナンだけれど、ゆっくりマイペースで読んでいたら、今頃になっていたと言う訳だ。

俳句の雑誌と言うものを、日頃は買わないのだけれど、

  大特集 国民的俳句-極め付きの3句
   一流性と一般性を兼ね備えた「国民的俳句」を選ぶ!

と言うのに釣られて手に取ってしまった。 これは、古今の俳句中から、誰からも愛されて質の高い句を、30名の俳人が各々3句選ぶと言う趣向である。
それぞれの選んだ句や、それに寄せるコメントが中々面白かった。 やっぱりその句で来たかと言いたくなるような正統派の選択があるかと思えば、あえて人の選ばぬ句を・・・確信犯的に趣旨を無視してないか?なんて勘繰れるチョイスも・・・取り上げる変化球派もあったりで、読んでいて中々面白かった。
そんな中で、「国民的俳句」として多くの俳人から共通して選ばれていたのは

  古池や蛙飛びこむ水の音    松尾芭蕉

  柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺  正岡子規

の2句なのであった。
成る程ねぇ。 さもありなん、と思う。 さもありなんとは思うけれど、これは、例えば自分がベスト俳句などをあげた時に、必ずしも入る句ではないと思う。 これら2句をチョイスした俳人各位にしても、「国民的俳句」と言うちょっと大仰な(?)条件が付いていなければ、なかなか登場する事もないのではないだろうか。 どうだろう?

自分の予ねて好む句、大切にしている俳句というものは、必ずしも一流性と一般性と併せ持つ句とは限らないと言う事を認識した次第。

   ▽▲▽▲▽▲

4月号の企画としてもうひとつ、

  追悼大特集 桂信子の生涯と仕事部屋

が特に読み応えのある内容であった。 自分は、昨年九十歳で亡くなったこの俳人に付いては殆んど知らなかったのだけれど、もっとも有名と思われる句

  ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき

  窓の雪女体にて湯をあふれしむ

などは、かつて何処かで読んだ覚えがある。 その他の代表句の数々や、周辺の人々の追悼文ともに味わい深く印象に残るものであった。

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