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April 24, 2005

Y's Cross - 2nd

Y's Cross - 2nd  <歌う!笑う!戦う!二台ピアノ!!>

    2005年4月23日(土曜日) MUSICASA

標題のコンサートを聴いた。
第一線にあって多彩な音楽活動を続ける二人のピアニストからなる二台ピアノユニット Y's Cross の二回目のコンサートである。

会場の代々木上原 MUSICASAは、一般のコンサートホールとはかなり趣の異なる、しかしなかなか居心地の好い空間である。 音響も好し。 ピアノは、スタインウェイとベーゼンドルファーを備える。 と言う訳で、Y's Cross にとって持って来いのハコなのである。


     
  サン=サーンス:死の舞踏

  グリエール:6つの小品
    1 前奏曲
    2 悲しいワルツ
    3 シャンソン
    4 執拗な低音
    5 舞踏曲
    6 マズルカ

  ラヴェル:ボレロ

    <休憩>

  Ster Wars - Main Theme

  宇宙戦艦キャンディ

  風の谷のナウシカ

  あしたのジョー

  ルパン三世

  The Ultimate Heros
    ウルトラマン
    ウルトラセブン
    帰ってきたウルトラマン

  はじめから今まで

  ラムのラブソング

  宇宙戦艦キャンディ

  昭和怪傑列伝動画篇
  (なつかしのアニメ・ヒーロー・メドレー)
    デビルマン
    タイガーマスク
    科学忍者対ガッチャマン

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  <アンコール>
   今日もどこかでデビルマン

前半の曲目では、グリエールの「6つの小品」が特に好かったと思う。 この編成のためのオリジナル作品と言うこともあるかもしれない。 聴き手に強烈なインパクトを残す作品ではないけれど、次々と変化する曲想を、巧みに捉えて弾き進むピアノには飽きることがなかった。

休憩を挟んだ後半、まずはゴキゲンだったのが名曲「ルパン三世」である。 もともと、如何にもピアノには持って来いと思われる曲想でもあり、この日もっともリラックスして楽しめた一曲だった。

「あしたのジョー」
唄入りである。 それをソプラノやらせる。 なにしろ、聴衆の殆んどの中に尾藤イサオのハスキーヴォイスが焼き付いているであろうところに持って来たのであるから、これは、あまりにも挑戦的な試みと言わなければならない。

ジョーの運命を暗示するかのようなハバネラ風の伴奏に載せて始まる歌唱は、ソプラノとしてあくまで正攻法。 それでいて、充分に納得させられるだけの音楽に仕立ててあるのは、これはもう、見事と言う他はない。 尾藤イサオの歌唱には見られ無かった細やかな表現は、クラシックで鍛えられた歌手の力量であろう。
ホント、やってくれました。

「The Ultimate Heros」、「昭和怪傑列伝動画篇」
これらは、わざわざこのコンサートのために編曲委嘱したと言うけれど、確かにそれだけの事はあったと思う。 委嘱として最良の成果が得られたのではないか。 子供の頃これらの原曲に親しんで来たであろう編曲者の、その才気がここに爆発したという感じで、とにかく全編に仕掛けがてんこ盛りなのである。 弾く方も大変だろう(正に、戦うピアノ!)けれど、聴き手としても、一瞬たりとも油断は出来ない作品に仕上がった。 自分に全てが聞き取れたと言う自身は無い。
また、聴きたい。

「宇宙戦艦キャンディ」
これは自分にとって、かねてより曲名のみ知っていたけれど未だ聴いた事のない伝説的名曲?とでも言う一曲である。 二つのアニメ名曲を素材とした音のコラージュ・・・などと書いたらこの曲の表現として大人しすぎるだろうか? とまれ、思いっきり遊び心の横溢した逸品でなのある。
でもこの日、演奏者も聴衆側も、少しばかり硬かったかもしれない? ほんの微妙なところで、ツボを外してしまったような気がする。 1ファンとしては、ちょっと悔しいのである。 これが、コンサートでなしに、内輪の集まりで弾いたりすれば、爆笑間違いなしと思うけれど、コンサートでリラックスして聴かせるには、もう一工夫ありなのかもしれない。

<アンコール> 「今日もどこかでデビルマン」
最初、ソプラノが朗々と歌い始めたのは、美しくも格調高い日本の歌曲らしかった。 ほんとうに、これがアニメソングだなんて思えやしない・・・続く歌詞に「デビルマンが誰なのか~」と来るまでは。
ここへ来て「やられた!」と思ったのは、自分だけではない筈である。 アニメソングから、ここまで深い内容を掘り出してしまう演奏者の力量には脱帽の他は無い。

他ではまず聴けない内容と、奏者の熱い心意気に大満足のコンサートでした。
更に更にパワーアップした Y's Cross - 3rd に期待していますよっ!

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Comments

もとよしさん、おはよう御座います。
多忙だったとはいえ、ブログをお休みされてる時期は寂しかったんですが、復活されて何よりです。これからも無理しない範囲で書き続けて下さいね(^^)。

さて、Y'sさんのコンサート行かれたんですね。実力者お二人のエンターテイメントの世界にどっぷり浸かられた様で羨ましいです。
こういうのって「元ネタ」を知ってたらさらに楽しめるってことでもとよしさんも充分お楽しみになったみたいですね(^^)。

「徳川家康」、長丁場ですが、頑張って(^^;)読み進めていって頂きたいです。「連載」(^^)楽しみにしています。

因みに私はまだ「竹千代」と呼ばれている頃に早々と挫折いたしました(笑)。

Posted by: バルカローレ | April 30, 2005 at 08:35 AM

>バルカローレさん
Y's Cross-2nd 、楽しんで来ました。(^^)
アニメソングの元ネタは・・・そうなんです。 大概判ってしまって。(^^ゞ 懐かしい曲に現代的な味付けをされているのが、凄く刺激的なんですよね。

因みに、隣に座っていた、私より数世代若い(爆)ピアニストの友人は、古いアニメソングの各々に付いて、私よりも好く知っていたみたいでした。(生まれてなかった筈なのに・・・)(^_^;)

Posted by: もとよし | May 01, 2005 at 07:57 AM

もとよしさま(^-^)

ご挨拶が遅れました。
先日はお忙しい中、Y's Cross-2ndにお越しいただき、ありがとうございます。m(__)m

順風満帆だった1stに比べると、今回は苦労したのですが、少しでも楽しんでいただけたのなら、それも報われるというもの。(^.^*)

たびたび当サイトへ書き込みいただいたことも、我々にとっては大きな励みでした。

ただ、3rdなどと言われるとくらくら〜っと来ますが、(笑)のどもとを過ぎたころに、果たして熱さを忘れているか、否か、によるところでございます。内容的にも、行き着くとこまで行ってしまった感も、なきにしもあらずなので、今度は趣向をかえるかも。(と、すでに熱さを忘れかけているのか?)

ともあれ、こんな素晴らしい評もいただいてしまって、感激です。ソプラノ嬢にも、これを読んでいただくべく、転送させていただきます。

いろいろとありがとうございました。

Posted by: YUKI | May 02, 2005 at 11:21 PM

>YUKIさん
先日はお疲れさまでした。
聴き手の我々は楽しむばかりで、奏者のご苦労などなかなか窺い知れないのでありますが、成る程、アニメソングは行く所まで行っちゃいましたか。 確かに委嘱作品のハイレベルさや、伝家の宝刀「宇宙戦艦キャンディ」まで放った事を思うと、やっぱりそんなものかなと・・・ったく聴き手ってのは暢気なモンですね。(^^ゞ

と言う訳で、この次は(まだ言うか(ーー;))新たな展開を期待しています。 「代々木上原JazzNight」とか、「2ピアノ4ハンズ江古田青春篇」とか。(^^;バキッ☆\(--;
ソプラノ嬢にもよろしくお伝えくださいませ。

Posted by: もとよし | May 03, 2005 at 11:42 AM

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