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March 14, 2005

シューベルトとシューマンの交響曲第4番

メンデルスゾーン 序曲「美しいメルジーネの物語」作品32
シューベルト 交響曲第4番 ハ短調 D.417「悲劇的」
シューマン 交響曲第4番 ニ短調 作品120
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  指揮:ニコラウス・アーノンクール
録音:1995年1月 ベルリン、フィルハーモニー(ライブ)
TELDEC WPCS-21202

メンデルスゾーンの序曲と、シューベルトとシューマンのそれぞれ交響曲第4番を納めたCD。
これは昨年、あるオフ会の予習用として買い求めたものである。 最近、シューベルトの交響曲の話題に接したりして興味が湧いたものだから、また取り出して聴いてみる事にした。

ライブの故か、音質は少しこもった、客席の後ろの方で聴くような感じで、ダイナミックレンジもさほど広くは無いけれど、その分リアルでコンサートを彷彿とさせる響きと言える。

アーノンクールの指揮するCDを聴く度に連想させられる、混沌とした中から湧き上がって来るような、凝縮されたエネルギーをここでも感じさせられる。 筋肉質のゴツイ音で押して来るかと思えば、一転してしなやかで活き活きとした動きを見せる展開の素早さは、一流のアスリートを思わせるではないか。
叙情的な旋律美から、ここぞと言う処でパワー全開、火の玉のように燃え上がるオケはライブならではの魅力だろう。 ふたつの交響曲第4番とも、終楽章に至って、オケ全体に漲るギリギリの緊張感がいっそ心地好い。 それにしても、ここまで見事に演奏してしまうベルリン・フィルと言うのは、またなんて凄いオケかと思う。

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March 13, 2005

「どろろ」

「どろろ」(上/下巻 手塚治虫著 秋田書店)を読んだ。

近頃はコンビニで、往年の名作漫画の復刻版を売っているのを良く見かけるけれど、これもそのひとつである。 ああいった復刻版漫画は、いずれ劣らぬ名作揃いのようで、漫画とは縁遠くなってもう随分となる、自分のような者でも知っている作品がある。 これまでに心惹かれた事も無くはないのだけれど、いかんせん長いシリーズものが多くて、一旦買い始めると切りが無いと思って手を出さずにいた。 それが今回「どろろ」を買ってみたのは、手塚作品が好き、と言うだけではなしに、全上下二巻という手軽さにちょっと安心したから、と言う事もあるかもしれない。

時は中世~戦国時代。 天下取りを狙う父、醍醐景光が妖怪に力を借りる代償として、目、鼻、耳、腕、足、他全身の48箇所をそれぞれ妖怪達に奪われた状態で生まれた百鬼丸。 やがて、成長した百鬼丸は孤児のどろろと二人、行く宛ての無い旅を続ける。 百鬼丸は、身に付けた義手や義足の中に武器を装備しており、妖怪を退治する毎にひとつずつ、身体の失われた部分を取り戻してゆく・・・このプロットは凄く魅力的だ。

自分はこの「どろろ」を、ずっと以前になんらかの形で読んだ経験がある筈である。 殆んど記憶に留めていないのだけれど、それでも、ストーリーの断片や科白の一部、絵などを微かに覚えているのだ。

  百鬼丸 「どろろ、どうしたんだ。 何を考えこんでるんだ?」
  どろろ 「うん・・・・・・マンジュシャゲの花はなぜ血の色に似ているんだろう・・・・・・」

この百鬼丸&どろろのコンビが後に、ブラック・ジャック&ピノコと言う名コンビへと昇華したのじゃあないかな。

妖怪ものとは言っても、そこは手塚作品らしく温かな絵で自分は好きだ。 舞台が中世と言う事で、時代劇と言うよりは昔話しめいた感じのする処も新鮮に感じる。 なにより出て来る妖怪達の、なんとも人間臭い事・・・
滅法腕の立つ代わりに時々へこむ百鬼丸と、小さいけれど負けん気だけは誰にも(妖怪にも)負けないどろろ。
作品全体の中では、どろろと百鬼丸の出生の秘密を語る前半辺りが充実していたのではないかと思う。 妖怪退治を繰り返す後半は、作品の魅力において少し劣るかもしれない。 なにより、百鬼丸と父、醍醐景光との関係もイマイチ掘り下げが甘いのだ。 基本的には百鬼丸の欠落した体を取り返す旅なんだろうけれど、サブテーマとして父との闘争、更にどろろの成長(いずれ隠し財宝を手に入れて、民衆の救世主となる運命らしい)などは未消化のまま、ハッキリせずに終わってしまう憾みがある。 そこは人気漫画家の手塚治虫で、「どろろ」だけに打ち込む事が出来なかったと言う事なのかもしれないけれど。
とは言え、久々に手塚作品を愉しんだ。 ストーリーと絵の共に勝れた、何度でも読み返すに足りる名作と思う。 

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March 11, 2005

夜中、最寄り駅に到着すると濃霧になっていた。 この地域でこんな事って、初めてじゃあないだろうか。 今からほんの小一時間前、都内にいた時はどうと言う事もない、普通の天気だったのが嘘のようである。
仕事が急に忙しくなって来て、明日の出勤が確定した。

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March 08, 2005

芸術新潮 三月号

雑誌の芸術新潮の三月号を買った。 普段は買わない。 習慣にない事をするのは、ラ・トゥールの特集が組まれていたからである。 題して「特集 神秘の画家 ラ・トゥールの夜へ」とある。 折りしも3月8日~5月29日と、国立西洋美術館で「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 光と闇の世界」展が開かれるので、それに併せての企画と思う。(読売オンラインに拠れば、初日開門前から行列が出来たとの事)
ラ・トゥールは自分の好きな画家の一人である。 この人の事は、確か、堀田善衛の著作を読んで知った筈である。  その本に影響されて、自分がフルートを持ち歩く際に使う鞄には、横浜美術館で買い求めた「ダイヤのエースを持ついかさま師」のポストカードを飾ってある。 だから、今度開催される展覧会も楽しみにしていた。 (奇しくも、「ダイヤのエースを持ついかさま師」が展示されるのだ!) とは言え、ラ・トゥールに関しては、堀田善衛経由で得たほんの少しの知識しか持ち合わせがないときている。 だから、芸術新潮のこの特集は、自分にとって大変にありがたいのである。 題材も、宗教的なものと世俗的なものとバランス良く紹介している。 所々、絵の中の見所をクローズアップして見せてくれて、読む者を飽きさせない。 それにしても、絵に付された「イエスぷにゅぷにゅ」とか「いけずな眼差」とか言ったキャプションは、一体誰が考えるんだろう。

特集ではこの他、「如来から隅鬼まで 唐招提寺の多士済々」と題して唐招提寺展も紹介されていた。 先日、東京国立博物館で参拝して来たばかりの盧遮那仏の他、帝釈天、持国天、それから勅額の写真もあって、あの時の感激を思い返す。 この中で盧遮那仏の写真など、実物の荘厳さにはまるで及ばないけれど、まあ無理もない。
この特集で特筆すべきは隅鬼がクローズアップされている事である。 そう言えば、この隅鬼さんたち、会場でも人気を集めていたようである。 そもそも自分がこの雑誌を買う切っ掛けは、のばちゃんさんのブログでこの事を知った事による。 深謝です。> のばちゃんさん その、のばちゃんさん曰く「沢山あった展示物の中から、4ページの特集記事の中で隅鬼を結構大きく扱ってくれたのは芸術新潮の英断!」には自分も同感であります。

それからもうひとつ、「今月のほれぼれ my favorite things」で紹介されている澤田知子<School Day/C>が面白かった。  この人は自分一人をモデルに起用して、女子高校の卒業アルバムのクラス写真を造り上げたのだ。 数十名からなるのクラス全員が(各々髪型や顔つきを変えた)澤田なら、先生もまた澤田である。 それに付けられたキャプションには「櫻の木の下にはサワダが並んでゐる!」、だって。 芸術新潮、なかなかヤルではないか。

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March 07, 2005

春来なば

妙に底冷えのする月曜日である。 先日の雪、これは大した事も無かったけれど、その折りの寒さが未だに居座っているのかもしれない。 昨日、出勤してからこっち、どうも体調が勝れないでいる。 季節の変わり目には体調を崩すことが少なくないけれど、このくらいの寒さで参ると言うのは、あまりない筈なのだけれど・・・


  春来なばお江戸日本橋七つ立ち首都高速のとぐろ巻くまく


掲出歌は、以前勤務していた日本橋の周辺を思い出してのもの。 日本橋の真上、それもすれすれの処を首都高速の高架が走っている訳だけれども、あの強引さはいくらなんでもあんまりと思う。 高度経済成長期の狂気を今に伝える、ひとつのモニュメントとでも言えるかもしれない。
何はともあれ、春よ来い、だ。

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March 06, 2005

Ken's Bar

平井堅のCD「Ken's Bar」DefSTAR RECORDS DFCL 1122 を聴いた。
このCDを買い求める切っ掛けは「大きな古時計」であった。 これは無論、平井堅のヒット曲な訳だけれど、ある日、その別バージョンと思しきものを、何処か街中でふと耳にしたのである。 ピアノ伴奏だけで平井堅が「大きな古時計」唄う。そのピアノが、唖然とする程「美味い」のだ。

聴くところに寄れば、友人のピアニストもまた、レコード屋で偶々掛かっていたこの曲を一聴して、そのピアノ伴奏に夢中になったと言う。 そして、早速その場でCDを買い求めたとの事である。

なるほど、これって凄い演奏なんだ・・・
友人に影響されて、と言うと如何にも主体性がないようだけれど、この処とみに、聴き手としての自分自身に対して今ひとつ自身が持て無いでいるのである。 悪く言えば守りに入って、良く言えば虚心坦懐となっている。 とまれ、どのような場合でも、その楽器のスペシャリストの言は傾聴に値すると思うのだ。

そういう訳で、「大きな古時計」一曲が目当てで、普段ならばまず買うはずの無いジャンルの、このCDを買い求めた。 それを、この処、毎日夢中になって聴いている。
件の「大きな古時計」のピアノは矢野顕子の演奏。 平井堅の丁寧で思いの込もった歌も好いけれど、やはり、それに付けたピアノが圧倒的な素晴らしさだと思う。 繊細で、切なく、何処か懐かしく・・・ 昨年、自分がピアノオフ2004冬で演奏した「揺籃のうた」のピアノパートを彷彿とさせる。

そうそう、このCDで素晴らしいのは「大きな古時計」だけではない。 その他の曲も(矢野顕子は参加してないけれど)、どれも皆、腕っこきのミュージシャン達が、入れ替わり立ち替わりバックを務めて、どれひとつハズレの無い、極上の演奏をものしている。 収録曲は往年の名曲が殆んどで、ポピュラー音楽にはとんと疎い、自分のような者でさえも、大概の曲は聴き覚えがある、と言うのがまた嬉しい。

1.Open
2.even if - instrumental -
3.THE ROSE
4.ONE DAY
5.LOVIN' YOU
6.WHAT A WONDERFUL WORLD
7.You've Got A Friend
8.Instermissin
9.大きな古時計
10.FAITH
11.When You Wish Upon a Star
12.ABC
13.Don't Know Why
14.Close
15.見上げてごらん夜の星を

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March 05, 2005

エックレスのソナタ(9)

今日は12時からのレッスン。
第一楽章、第二楽章を通して弾く。 こうしてノンストップで弾くと、数小節毎に区切って練習していた時には見えて来なかった危険地帯がハッキリと姿を現すのである。
冒頭の旋律のテンポが不安定なので、しっかりとカウントしていく事。
繰り返しの二度目。 音量はしっかりと落ちているけれど、今度は、音質が同じと言うのを指摘される。
第二楽章は先週よりもダイナミックに行けたと思う。

何度か通した後、ピアノとの初合わせとなった。 両楽章とも二回通して貰う。
独りで弾く時に比べて、どうしても早めに弾いてしまうのが問題点。 初合わせにしては、割合、ピアノを良く聴けていたと思う。 本番が楽しみになった。

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March 04, 2005

今日は朝から雪だった。 風景が白一色に染まるのを見たのも、この辺りでは久々の事である。 雪道を歩くのに慣れていないので、いつもよりは少し早めに家を出た。 いつもの道を、べたべたと不器用に歩く。 幸いな事に、積雪量も大した事はなかった。 昨日、随分と脅かされた割には、それほど難儀もしなかったのである。
夜中、帰宅する頃には、雪はすっかり解けてしまって跡形もなかった。 いつもより少し寒く感じるのが、雪の名残りと言えるかもしれない。 消えれば消えたで、ちょっとだけ残念な気もする、儚い三月の雪だった。

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March 03, 2005

題詠マラソン2005 一歩ずつ

題詠マラソン2005。 始まったばかりと言うのに、もう完走者が出た!
今日現在で既に4名の方々が、お題を詠み込んだ100首を投稿してゴールインしている。 たった一首詠むのにさえ、延々と時間を掛けてしまう自分のような者からみると驚く他はない。 ともあれ自分は自分のペースで行くしかない訳だけれど。
自分はと言えば、今のところ、好きなお題の中から五首ばかり詠んである。 これは、自分的には、まあまあのペースであると思う。 とは言え自分の場合、一旦詠んだ歌に後から手を加え始めて、その一首に何時までも掛かり切ったりする事もあるから、このままのペースで順当に詠み続けられるかどうかは、はっきりと判らないのである。
自分にとっての短歌は(俳句も、だけれど)、推敲している間が一番楽しい。 一旦は仕上げた歌を、暫く時間を置いてから見詰めなおす事で、より自分らしい歌に仕上げて行く過程は、何にも替えがたい愉しみである。
ようやく出来始めた拙歌ではあるけれど、発表するのはまだまだ先の事になるのではないかと思う。 題詠マラソン2005 のルールにより、作品はお題の番号順に投稿する事になっているし、なにより、暫くは推敲を楽しんでいたいからである。

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March 02, 2005

題詠マラソン2005 スタート

今日(と言うか、既に昨日になるけれど)、100のお題が発表されて、題詠マラソン2005 が始まった。
題詠マラソン2005のサイトに入って、ずらりと並んだお題の数々を見たら、なんだかワクワクして来た。 こういった昂揚感を味わうのは久しぶりの事である。
参加者の中には、お題を読んだ先から歌が出て来るような方もいるようで、早速作品の投稿が始まっていた。 自分は、詠むのにすごく時間の掛かる方なので、まだまだ当分は投稿を開始出来ないだろうと思っている。(お題の番号順に投稿すると言うルールがあるのだ)
まずは、お題の一覧をプリントアウトして眺めているのだけれど、どれから手を付けて言いのか判らない・・・ようするに舞い上がっちゃってるのだ。
これから暫くは、題詠マラソン2005のサイトをチェックするのが日々の楽しみになりそうだ。 まずは一日一首の題詠を目標にして、長丁場を乗り切りたいと思っている。

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