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February 20, 2005

唐招提寺展(再訪)と親と子のギャラリー「仏像のひみつ」

東京国立博物館で開催中の唐招提寺展に再び行って来た。
この展覧会には先週も行って来たばかりなのだけれど、「ご本尊、最初で最後のお出まし。」のコピーはまさにその通りと思うので、是非とももう一度観ておかなければと思った次第。

この展覧会は大変に評判が良いらしく、今日は先週に比べてずっと混んでいたのである。 まだしも空いていた先週に一度来ていたのは正解だったようである。 二回目ともなると落ち着いて観賞する事が出来るもので、唐招提寺金堂を再現した展示室など、前回よりも余程落ち着いた気分で観て廻った。(前回は、いささかのぼせ上り気味だったかも・・・) 今回は東山魁偉の描いた障壁画や、出土品の瓦類などを特にゆっくりと時間を掛けて観る。 一番人気は金堂の四方を守る隅鬼さん達か。

   ▽▲▽▲▽▲

今回、東京国立博物館では唐招提寺展に併せて、親と子のギャラリー「仏像のひみつ」を開催している。 唐招提寺展を観終わった後は、こちらの方も覗いて来た。

二部構成となっており、第一部「盧舎那仏のひみつ」では、唐招提寺の盧舎那仏坐像や鑑真和上坐像にみるような脱活乾漆造りに付いて、その製造工程の模型、カットモデルを元に説明していた。 なるほど、木像などとは違い、脱活乾漆造りと聴いても、実際にはどうなっているのかピンと来なかったのだけれど、こうやって説明されると良く納得が行く。 しかも、スケールダウンこそしてあるものの、今さっき拝んで来たばかりの盧舎那仏坐像をモデルにしているのだから、受け取る印象も強烈である。

第二部「仏像のひみつ」では、仏像の様々な種類や製法、時代毎のデザインの変遷などに付いて、実際の仏像を例にして説明されていた。 こちらも、とても判りやすい展示である。 解説文(子供にも判りやすいよう配慮された)もオモシロくて、企画・展示に携わった人達のアソビ心が感じられる。 なにより、目の前にホンモノがあっての解説であるから、説得力も充分・・・と言うか、なんて贅沢な展示なんだろうと感心する。

こういった、教育効果抜群の展示は常設展に加えて良いのではないだろうか。 タイトルに「親と子の~」とあるのだけれど、子供よりも大人が熱心に見入っていたようである。 とても優れた企画、展示であったと思う。

<追記>
前回、「仏像のひみつ」を覗いた時には、会場の入り口に13世紀鎌倉の文殊菩薩立像が展示されて、案内役のキャラクターを務めていた。 名付けて「もんじゅ君」と言う。
今回行ってみると、文殊菩薩立像はそのままだけれど、「もんじゅ君」のキャプションは外されてしまっていた。 自分的には、なかなか好いセンスと思っていたので、ちょいと残念ではある。
やっぱり、文殊菩薩に君付けってのはマズかったか? 大胆過ぎたのか?  いやいや、そうではなくて、運転再開計画の伝えられる高速増殖炉と同じ名前なので、無用な憶測や誤解を避ける為の措置って処なのかもしれない。

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Comments

TB有り難うございました。
もんじゅ君、原子炉の方の絡みで問題なら、原子炉の名前の方を変えてくれ〜(^^;)と。ムチャクチャ?
私ももんじゅ君は気に入っていたので残念です。

Posted by: のばちゃん | February 22, 2005 at 09:17 AM

はじめから「もんじゅ君」というキャプションはついていませんでした。本人がいうのだからたしかです。

Posted by: 文殊 | February 22, 2005 at 10:47 PM

>のばちゃんさま
もんじゅ君の名前取り下げは残念でしたね。
今回、私は隅鬼さん達を特にじっくりと見て来ました。 四体の内のひとつは、デザインが他と随分違うと思ったら、これだけは江戸時代の作なのだそうですね。 あとの三体が、奈良時代からの生き残りと言うべきなのでしょうか。 ホントにご苦労様の隅鬼さん達です。

Posted by: もとよし | February 23, 2005 at 12:55 AM

わたしは文殊菩薩。こどもの姿の仏像です。
だから、ほんとに、最初から「もんじゅ君」っていう名前はついてないんです。だから、取り下げてなんかいないんです。

Posted by: 文殊 | February 23, 2005 at 01:12 AM

もとよしさん こんばんは。TBとコメントもくださっていたのに、御礼が遅くなりました。(どうもブログ書き、最近おさぼり気味です)
 唐招提寺展に再度、行かれたのですね。もう一度行く価値あるものですよね。周りの人にも機会あるごとに行くことを勧めております。
 前回、この仏像を知ろうコーナーは横目で見て通り過ぎまてしまいました。寄ってしまうと、なかなか離れられなそうな気がして。。。時間がない、エンデではないですが、時間貧乏な現代人の典型です。。。3月6日までですよね。。。

Posted by: 月うさぎ | February 24, 2005 at 10:32 PM

>月うさぎさま
コメントを頂きましてありがとうございます。
「仏像のひみつ」ですけれど、内容そのものは、例えば自分で書物を調べたとしても、さほど苦労もなしに知識として得られそうな程度思いますけれど、その企画力や展示のセンスには大いに関心させられるものがありました。

エンデと言えば、「モモ」の映画版を観た事がありまして、これもまた、「時間」がテーマの物語りでした。 今の私は、時間との付き合い方などを考え始めると、「天平の甍」で読んだ鑑真和上や遣唐の留学僧らの生涯に想いを馳せてしまいます。

Posted by: もとよし | February 25, 2005 at 10:18 PM

自分のことで何ですが、「もんじゅ君」の件はどうなったのですか? とにかく、そういう名前はついてませんでしたからね。
もうボクの出番もあしたでおしまいです。

Posted by: 文殊 | March 05, 2005 at 11:13 PM

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