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January 09, 2005

国芳・暁斎 ~なんでもこいッ展だィ~

東京ステーションギャラリーで開催中の浮世絵展を観た。 題して「国芳・暁斎 ~なんでもこいッ展だィ~」。 幕末の歌川国芳(1797-1861)と幕末~明治の河鍋暁斎(1831-1889)の作品を集めた浮世絵展である。 この二人の絵師の共通点は、とにかく画風の型破りな点に尽きると思う。 どちらも、観る者をしてアッ!驚かせるような痛快極まりない浮世絵の数々をものしている。 絵師として、動乱の時代に真っ向から向き合った軌跡とでも言うべきであろうか。 まさに、「なんでもこいッ展だィ」である。

伝統的な意匠の中に、時として非常に力強い線や大胆な構図を見つけて、その度にワクワクしてしまった。 画題も多岐に渡っていて、美人画や武者絵などの他、政治や風俗への風刺も忘れない。 個人的には、風刺画と言うのがイマイチ好きになれず、むしろ描く当人の趣味に走った絵などを面白く感じてしまう。(愛猫家である暁斎の描く猫の絵はなんとも粋だ) その他、暁斎の方は文明開化期の洋装の役者絵も描いていて、その柔軟さ驚かされる。

こじんまりとした東京ステーションギャラリーの中、惚れ惚れするような浮世絵の数々を眺めて歩くのが、とにかく楽しくて仕方なかった。 浮世絵って、こんなに面白いものだったのか! という驚きが(恥ずかしながら)本日の率直な感想である。 この日、自分の中で、以前はさほど興味の無かった日本画への感心が急速に高まっているのに気が付いた。

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Comments

こんにちは。
コメント&TBありがとうございました。

おっしゃる通り、浮世絵の面白さを実感できる
展覧会でしたね。迫力ある作品。諧謔性に富んだ作品。
滑稽味のある作品。そして粋な作品。
それもこれも面白くて思ったより観るのに時間を
かけてしまいました。

Posted by: Tak | January 10, 2005 at 05:17 PM

はじめまして。
私もこの展覧会を観ました。
理屈抜きに楽しめる展覧会だと思いました。

TBさせていただきます。

Posted by: lysander | January 10, 2005 at 07:12 PM

Takさん
コメントありがとうございます。
私も観るのに結構時間を掛けてしまいました。
特に気に入った絵の前には何度も立ったりして。(笑)


lysanderさん
はじめまして。トラックバックありがとうございます。 早速伺って来ました。 面白いってはしゃぐばかりの私と違い、丁寧に観ていらっしゃいますね。
よろしくお願いします。

Posted by: もとよし | January 10, 2005 at 09:33 PM

こんにちは♪
『国芳・暁斎 〜なんでもこいッ展だィ〜』 は、
電車で広告を見て以来、行きたいなぁ、と思ってました。

というのも、私が小学生の頃、お世話になった眼科の先生が、
たまたま、暁斎の曾孫さん(河鍋楠美さん・暁斎美術館館長もされている)
だったんです。。

今考えると嘘のようなんですが、本当なんですよー。

河鍋楠美先生は、もの凄く怖い印象の女性で、
手術を嫌がっていた私に、「一生そのままでいいのかっ!」と、泣かせるほど怒鳴り、
斜視の手術をさせて下さったことがあります。

その代わりに(?)ご褒美として、
先生のお部屋にある国宝級とかいう画を見せてくれたことがありました。

当時の私には、その素晴らしさも良く分からず、
ただ、”暁斎”という亡くなった先生の曾お爺様は、えらい画家だったんだ、
という事だけ、記憶に残っていたんです。

大学時代に、遅ればせながら、おどろおどろしい絵が好きになっていた私は、
初めて暁斎の良さを知った次第ですが・・。

今度行ったら、じっくり見たいと思います。

http://www2.ocn.ne.jp/~kkkb/org0j.html に先生の写真載ってます。よかったら見てください)

Posted by: ねあん | January 10, 2005 at 11:15 PM

ねあんさん

思いがけない内容のコメントをありがとうございます。

本当に良い先生に出会われましたね。
暁斎さんは気骨の人だったようですが、河鍋楠美先生もその血を受け継いでおられるのでしょうね。
河鍋暁斎記念美術館のHPも見せて頂きました。暁斎作品が子孫の方によって大切に守られていると知って嬉しくなりました。

素人の私のような者が夢中になって見入ってしまう、優れた展覧会です。ねあんさんにとってご縁のある暁斎の作品、国芳の作品共々、是非ご覧になってみて下さい。

Posted by: もとよし | January 11, 2005 at 12:32 AM

もとよし様
こんばんわ、はじめましてイッセーと言います。
私も浮世絵あんまり見た事なかったんですけど、これからいろいろ見てみたくなりました。ステーションギャラリーもいい雰囲気だし。
TBさせて頂きました。よろしければ当Blogにもお越し下さい。よろしくお願いします。

Posted by: イッセー | January 13, 2005 at 09:09 PM

イッセー様

コメントとトラックバックありがとうございます。
東京ステーションギャラリーって好い展覧会場ですよね。所々レンガ剥き出しの壁は雰囲気があるし、大きさも手頃だし、その上交通の便も良いし。

Museum a_go_go+、覗かせて頂きました。
小三治師匠がお好きなんですね。私もファンです。
一月二の席は池袋と末廣の掛け持ちで出演してますね。聴きに行けるかなぁ。

Posted by: もとよし | January 13, 2005 at 11:20 PM

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