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January 21, 2005

ステレオグラム

別に真剣に悩む程の事ではないけれど、自分は昔からステレオグラム(ステレオ写真、立体写真などとも)を観賞するのがもの凄く不得手なんである。
で、昨日職場の同僚に教わったのが(今頃になってかよ!)ランダム・ドット・ステレオグラム(RDS)と言う奴である。 それまで観る度に梃子摺っていた、平行法とか交差法のステレオグラムなどとは違い、これは自分でも直ぐに楽しむ事が出来るのだ。 すっかりハマってしまった。
一見して不規則な点の集まりや、本題とは全く無関係な絵柄を見詰めていると、やがて立体が浮き出て来る。 正に、異世界を垣間見る感じだ。
平行法や交差法が、いろいろと試してきて駄目だったのに、ランダム・ドット・ステレオグラムだとどうして上手く観賞できるのか、自分でも良く判らないでいる。 そもそもが、どういった原理で立体的に感じているのか理解していないのだから、仕方ないけれど。

だんだんと、思い出して来たぞ。
そもそもステレオグラムの事を、自分は尾辻克彦の「カメラがほしい」と言う本で知ったんだ。 この本は、ずっと以前の事、北海道へ渡るフェリーの休憩所に置いてあったのを読んだ。 何しろ船中は暇である。
ステレオカメラ、立体写真と言うものは、一般にあまり知られていないにせよ、それこそ大昔から存在する。 「カメラがほしい」には、立体写真の作例として第二次世界大戦前に撮られた、歴史的に貴重な写真もあったと記憶している。 それは平行法だったと思うけれど、ともかく、どんなに頑張っても自分には立体視は出来なかったんだ。
だから、昨日になって突然、ランダム・ドット・ステレオグラムの世界にすんなりと入れてしまった事は、実に新鮮な驚きだった。 異世界を覗く扉の鍵を手に入れた、なんて言えば大袈裟に過ぎるけれども。

「カメラがほしい」を読んだ数日後、北海道から帰る際にも偶然に同じフェリーに乗った自分は、またしても同じ本を手に取った。 都合二回読んで立体写真もさんざ眺めたけれども、その時は、とうとう立体視は出来なかった。

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