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January 19, 2005

秋葉原と書いてアキバハラ

落語家、柳家小袁治さんの日刊マックニュース平成17年1月17日(月)号で秋葉原の読み方に付いて触れられていた。

小袁治さんに寄れば昔、秋葉原は「アキバハラ」と呼ばれていたと言う。
これ即ち、○○○原と言う地名がある場合、江戸言葉では「○○○ハラ」または「○○○ッパラ」とは言っても、「○○○バラ」とは呼ばないのである。 だから自然、秋葉原も「アキバハラ」と呼ばれていたと言う訳だ。
この原則からいくと、例えば「アキバッパラ」とも呼べる筈だけれど、現在のような「アキハバラ」と言う呼び方はあり得ないのである。

秋葉原と書いてアキバハラと読むって話は、昔どこかで聴いた気もするけれど、落語家、柳家小袁治師匠の言ともなると、また説得力が違うではないか。 今の「アキハバラ」は、本来の江戸言葉の発音が、多数派の使う、所謂標準語に喰われてしまったと言う事なのかもしれない。 電気の街として全国区に昇格した代償みたいなものか。

因みに、落語「牛ほめ」の中で与太郎がエラソーに「秋葉様(アキバサマ)のお札をお貼ンなさい。」(何処にだい?)と言う、その秋葉様は電気街の秋葉原とは違う、静岡県周智郡秋葉山頂にある秋葉神社の事で、防火の神様として信仰を集めている。 【追記:その後調べてみたら、静岡のとは別に、もともと当地にも秋葉神社があったのが、秋葉原駅建設の際に台東区松が谷に移転したとの事であった。 だから、「牛ほめ」で与太郎の言う秋葉様ってのは、秋葉原の辺りにあった頃の秋葉神社を指すんじゃないかと思う。】

登山で有名な北アルプスの白馬岳もまた、異なった読み方が定着してしまった例と言えるだろう。 「日本百名山」の深田久弥からして嘆いている。 白馬岳(元々は代馬岳らしい)は本来「シロウマダケ」と読むけれど、麓には白馬村と書いて「ハクバムラ」や白馬駅と書いて「ハクバエキ」がある。 そのお陰か、白馬岳まで「ハクバダケ」と呼ばれる事が少なくないのである。

それはそうと、自分は上京して間もない学生時代に秋葉原をうっかりアキバハラと読んでしまってバカにされた事がある。 以来、これがトラウマとなって、「アキハバラ」と口に出して言う度に若干の緊張感を伴うのだが、実は、どっちでも良かったんじゃないのか。 なんか損した気分だよ~。

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Comments

>萌にゃんさん
TBありがとうございます。
秋葉原の読みで戸惑う人って、意外に少なくないようですね。 いや~、同士を得たみたいで心強い限りです。(笑)

Posted by: もとよし | March 10, 2005 at 09:16 PM

>もとよしさん

連絡なしのTB、失礼しました。
そしてコメント、ありがとうございますです。
そして更に、素敵なあだ名(?)まで・・・♪

秋葉原の読みで戸惑うのは自分だけかと思っていました。文学家のもとよしさんに「同士」と言っていただけただけて光栄ですo(^ー^o)

Posted by: 秋葉萌 | March 11, 2005 at 02:37 AM

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Tracked on March 09, 2005 at 10:46 PM

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