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January 17, 2005

鈴本演芸場新春寿寄席

2005年1月16日(日曜日) 鈴本演芸場 <昼席>

今年に入って初めての寄席通い。 末廣亭と池袋演芸場を掛け持ちする小三治にも心引かれるのだけれど、今回はトリの圓菊が目当てで鈴本に向かった。

この日は最初から客席の入りが良いな~。 舞台下手には立派なお正月の飾りが置いてあった。 個人的には正月気分なんて微塵も残っていないのであるが、寄席的にはまだまだ正月興行の続きと言う事らしい。 客席の反応も割合に良かったけれど、ちょっとざわざわし過ぎと思った。

開口一番 古今亭ちよりん「狸の鯉」
以前から高座返しで姿を見せていたちよりん。 前座として噺を聴くのはこれが初めてになる。 へえ、高座ではメガネを外すんだ・・・
噺の方は、如何にもデビューして間もないと言う様子で、まだまだ硬い感じである。 登場人物を全て女性にしていた。(仔狸に付いては性別不明)

古今亭菊朗「転失気」
悪戯坊主の珍念は、菊朗のキャラに会っていると思うな。

柳家とし松 曲独楽

古今亭菊輔「寿限無」と踊り「かっぽれ」
菊輔の「寿限無」は以前にも聴いて、その時にはあんまり好い印象が無かったんだけれど、それよりもずっとずっと好くなっている。 覇気があって、噺をグイグイと引っ張ってゆくんだ。 一体どうしたんでしょうね~。 噺の内容も、所々変えているようだし。 お終いには「かっぽれ」をサービスして、更に、去り際には投げキッス。 菊輔を大いに見直した一席であった。

柳家喬太郎「仔褒め」
昨年、新作を聴いてそのファンとなった喬太郎。 今回は古典落語で、それも自分にとってお馴染みの「子褒め」である。 それにしても流石、聴かせるなぁ~。 新作を語る時に感じた、才能のキラメキ、感性のスルドさなどがここでも生かされていて、滅多に聴けないようなスリリングな「子褒め」になっていた。 良く知っている噺だけに、「喬太郎はあそこの処をどう語るのかな?」なんて、一々期待してしまうのだ。

橘家圓太郎「初天神」
圓太郎はすっかりファンになってしまった。 今回も金坊の駄々っ子ぶりが可愛いよ~。 御手洗団子の丁寧過ぎる食べ方には客席中で大ウケであった。

大空遊平・かほり 漫才

金原亭馬の助「かつぎ屋」と百面相

古今亭菊春「替わり目」
マクラは声が小さくて酷く聴き辛い。 やるきあんのかー!と思った。 それが、女房にこっそり感謝の言葉を吐露する辺りで俄然好くなる。

花島世津子 奇術
癒し系マジシャンの世津子さん。 ヘアースタイルを変えたッスね。

入船亭扇好「権助魚」
明るい雰囲気の扇好だから、権助のしたたかさがちっとも憎たらしく思えないんだよね。

古今亭志ん弥「湯屋番」
キビキビとして要所要所をしっかり決める「湯屋番」である。 でも生憎と、この辺で眠くなって来た。

鏡味仙三郎 太神楽
今日はいつもの仙一と仙三はお休みで、仙三郎の独り芸だった。 普段ならば他の二人に任せている傘の曲芸も仙三郎がやったのである。 これ、実は(と言うか、当然か?)仙三郎が一番上手いのではないか。 土瓶の芸も見事で、さすが!

古今亭駿菊「幇間腹」
駿菊の「幇間腹」はどこか大らかな処があって好い感じだ。 但し自分的に、この噺に付いては昨年聴いた菊丸の印象が凄く強いんだよね。

入船亭扇遊「道具屋」
扇遊、ちょっとノッてない感じか。 また、眠くなって来た。

林家二楽 紙切り
OHPを用意して、切り上がった紙を背後に投影して見せていた。 但し、自分の座った席から見る場合、丁度メクリと重なってしまって、上手く見る事が出来なかった。 OHPを使う場合は、メクリの位置を工夫するように配慮して欲しい。 > 鈴本演芸場

古今亭圓菊「井戸の茶碗」
圓菊の「井戸の茶碗」を聴くのはこれで二度目になる。 自分にとっては、圓菊は小技の人である。 幾分テンポ感に欠ける処があって、屑屋が二人の侍の間を行ったり来たりする辺りなど、少々もどかしくなるところがある。 その代わり、噺の途中に織り込んだギャグの一つ一つが、もう堪らなく可笑しいんだ。 終盤に来ると、俄然勢い良く流れ出して大団円にまとまった。

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Comments

 もとよしさん、こんにちは。
 鈴本も末広も上京してきた母と一緒に一度ずつ行ったことがあります。週日の日中だったせいか、客席がちょっと寂しかった。芸も、中にはベテランと見受けられるのに拙い人もいて…。あとでお茶しながら、見ていてハラハラしたねと、母とお喋り。
 過日、ラジオで富士琴路という方の浪曲「みみず医者」を聴く機会がありました。最初は仕事中だったこともあり、すぐに切り替えるつもりだったけど、熱演に聴き入ってしまいました。
 話もいいけど、語りという芸が光っていた。
 結構、有名な話のはずなのに、ネットではこの話についての情報がなかなか見つからないのが残念。

 

Posted by: 弥一 | January 23, 2005 11:58 AM

弥一さん、コメントありがとうございます。

上京中のお母様と寄席見物ですか。 好いですね~。
確かに、定席は芸の出来にもお客の入りにも随分とムラがありますよね。 私は、客席が寂しい時は、拍手も普段よりも一所懸命してみたりします。

実は私、浪曲にもちょっと憧れていたりします。 こちらは、放送などでしか聴いた事がないんですけれど。

Posted by: もとよし | January 23, 2005 02:29 PM

もとよし様
こんばんわ、イッセーです。
寄席は、数年前までは5月と10月の小三治師匠の鈴本の独演会とか、池袋とか末広とか行ってたんですけど、最近はとんとご無沙汰で。もっぱら独演会の方が多いですねえ。あの長さがちょっと耐えられなくて、なかなか足が向かないです。
でも寄席に行かないと、新たな噺家さんを知る機会がないので、今年はたまには寄席に足を運んでみようかなと思ってます。

Posted by: イッセー | January 23, 2005 10:55 PM

イッセーさん、コメントありがとうございます。

確かに定席は長過ぎですよねえ。(笑) 私は、最近は端から端まで一生懸命に聴くと言う事はしなくなって、自分に合わないって思う時は、さっさと休憩して(寝るとも言う)しまいます。

私も、好きな噺家の独演に行くのが一番の楽しみになっています。 それにしても、昨年12月の圓菊GINZA LIVE に多忙で行き損ねたのが痛恨の極みです。 残念無念!

Posted by: もとよし | January 23, 2005 11:45 PM

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