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January 13, 2005

大阪弁

テレビのドラマやなんかでよくある、大阪の人間と言う役柄で、非大阪人の役者が喋る大阪弁と言う奴がひどく苦手である。 こう言うと、自分は生粋の大阪人のように思われるかもしれないけれど、そういう訳でもない。 普段は、いわゆるヒョージュン語を使っているくせに、両親が共に大阪人で、自分自身も幼年時代を大阪で過ごしたものだから、大阪弁と言うものがべったりと身に張り付いてしまっているんだ。 今でも、大阪在住の親戚と会って話すと、自分のアクセントも次第に大阪弁風になって行く。 そして、そういう事が自分の中では何の違和感も伴わなかったりする。 だから、非大阪人の語る大阪弁の科白が気になって仕様がない。 下手をすると、聴くのが只々苦痛だったりする。

東京の寄席で良く掛かる前座噺の一つに「金明竹」がある。 この中で、使いの者が上方弁の口上を早口でまくし立てて与太郎を煙に巻くくだりがあるけれど、ここのところを随分と酷いアクセント(もはや何弁とも言えない)で聴かされる事がある。 子供の頃から、テレビで大阪弁の漫才などをさんざ聴いて来たであろう若い前座さんでもそうなんだ。 この辺の事情が、自分などには良く判らないでいる。 上方弁のアクセントに関する限り、意識が低すぎやしないかと思う。

CDで三遊亭圓生の「三十石」を聴く。 伏見から大阪に向かう三十石船を舞台にした噺であるが、圓生の語る上方弁は本当に見事なもので、聴いていて居心地の悪さなど少しも感じない。 CDを繰り返し何度聴いても、その度に惚れ惚れとしてしまうんだ。 登場する江戸っ子の啖呵の威勢の良さは言わずもがなである。 江戸者と上方者、双方の言葉の掛け合いも楽しくて、要するにこれは、芸の力って奴なんだろうね。

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